※本記事は、2021年12月29日にアップした記事を再編集したものです。

戦いはもちろん、パロットたちのドラマもアツい!

 いまから32年前の1991年(平成3年)12月29日は、ファミリーコンピュータ用『第2次スーパーロボット大戦』が発売された日。

FC版『第2次スーパーロボット大戦』が発売された日。パイロットや物語のクロスオーバーなどシリーズの根幹をなす要素が誕生した、もうひとつの原点とも呼べる作品【今日は何の日?】

 『第2次スーパーロボット大戦』は、バンプレスト(当時)から発売されたシミュレーションRPG。SD(スーパーディフォルメ)化されたロボットたちが作品の枠を超えて一堂に会するクロスオーバー作品として現在も続く人気シリーズの2作目だ。

 シリーズの原点となるゲームボーイ版の初代『スパロボ』が発売されたのが本作の発売と同年である1991年4月20日だったので、約8ヵ月のスパンで登場した続編ということになる。とは言え前作とのストーリー上のつながりはなく、内容も大幅に変更。むしろ本作で『スパロボ』の大きな魅力と言えるシステムの骨組みが確立されたことから、『第2次スーパーロボット大戦』こそシリーズの原点、あるいは第2の原点と考える人も少なくないんじゃないだろうか。

FC版『第2次スーパーロボット大戦』が発売された日。パイロットや物語のクロスオーバーなどシリーズの根幹をなす要素が誕生した、もうひとつの原点とも呼べる作品【今日は何の日?】

 『スパロボ』シリーズでは物語的なつながりのある作品群に通称を用いるのがファンのあいだで習わしになっているが、それに倣うと本作は“DC戦争シリーズ”や“初期シリーズ”の1作目となる模様。

 注目すべきポイントは本作で初登場となった“パイロット”の存在。初代『スパロボ』はどちらかと言えば『コンパチヒーロー』シリーズの流れを汲んでいた影響かロボットが擬人化されていたのだが、本作では原作と同様にロボットと搭乗者を分けて描くこととなった。その結果、作品を超えたキャラクターどうしの掛け合いが生まれ、シナリオのクロスオーバーにつながっていったと言っても過言ではないだろう。

FC版『第2次スーパーロボット大戦』が発売された日。パイロットや物語のクロスオーバーなどシリーズの根幹をなす要素が誕生した、もうひとつの原点とも呼べる作品【今日は何の日?】

 設定のまったく異なるアニメ作品どうしを融合して新たな世界を構築する手腕には脱帽。自分の好きな作品がゲームでどんな活躍をしてくれるのか、誰もがワクワクしながらアドベンチャーパートを読み進めたんじゃないかな。筆者はもはや記憶になかったのだが、シミュレーションゲームにドラマ性を持たせた作品ということで、続編の『第3次スーパーロボット大戦』からは“シミュラマ”シリーズと銘打たれるようになっていったようだ。

 登場作品は『機動戦士ガンダム』シリーズや『マジンガーZ』、『グレートマジンガー』、『ゲッターロボ』、『ゲッターロボG』など、初代『スパロボ』とほぼ同様のラインアップとなっている。初参戦のアニメは『UFOロボ グレンダイザー』。

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 また、ゲームオリジナルの架空のアニメ作品として『魔装機神サイバスター』もデビューを果たした。こちらは後に、スピンオフ作品『スーパーロボット大戦外伝 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL』としても発売されるほど人気を博していたので知っている人も多いだろう。

 1995年6月30日には、ゲームボーイ版としてリメイク作品の『第2次スーパーロボット大戦G』が登場。以降はプレイステーション、ゲームボーイアドバンス、プレイステーション3、プレイステーション・ポータブル、プレイステーション Vita、ニンテンドー3DSと多彩なハードで移植・リメイクされている。まさしく世代を超えて楽しまれたタイトルと言えよう。

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