いよいよ2024年の到来も間近に迫った大晦日。さまざまなアーティストの共演やここでしか見られない企画が満載の紅白歌合戦を見ずに年は越せないと言う人も多いことだろう。

 12月31日(日)19時20分~23時45分に放送される第74回NHK紅白歌合戦は、「ボーダレス 超えてつながる大みそか」がテーマ。「国や、言葉や、世代を超えて“ボーダレス”に人と人とをつなげ感情を共有していく。そんな力が、音楽にはあります。」と公式サイトにメッセージが掲載され、それを体現した企画が用意されている。

Ado、すとぷりが出演! 『鬼滅』、『推しの子』のあの楽曲も! 第74回NHK紅白歌合戦のファミ通的見どころをチェック!

 また、これまでは日本国内のアーティストが参加することがほとんどだったが、近年は海外からの招待アーティストが楽曲を披露。ほかにもインターネット上やエンタメ産業で活躍するアーティストが出場するなど、若い世代が観たくなるような演出を取り入れることで話題を集めている。

 本記事では、第74回NHK紅白歌合戦に出場するアーティストから、ファミ通的な見どころをピックアップ! 各種のエンタメ界隈で話題を集めて出場に至ったアーティストの情報や、歌唱曲の詳細をまとめて紹介する。

 ご家庭がある読者の方も要チェック! 放送中にここで見た情報を覚えておけば、息子さん娘さんとの話題のタネにもなるかも!?

第74回NHK紅白歌合戦 公式サイト

第74回NHK紅白歌合戦出場歌手(組別)

紅組

  • あいみょん(5):愛の花
  • 新しい学校のリーダーズ(初):オトナブルー
  • ★Ado(初):唱
  • ★ano(初):ちゅ、多様性。
  • 石川さゆり(46):津軽海峡・冬景色
  • 伊藤 蘭(初):キャンディーズ50周年 紅白SPメドレー
  • 坂本冬美(35)夜桜お七
  • 櫻坂46(3):Start over!
  • 椎名林檎(8):(サ)~さすがに諸行無常篇~
  • JUJU(2):時の流れに身をまかせ
  • Superfly(7):タマシイレボリューション
  • 天童よしみ(28):道頓堀人情
  • NiziU(4):Make you happy
  • 乃木坂46(9):おひとりさま天国
  • Perfume(16):FAKE IT
  • MISIA(8):紅白スペシャル2023
  • MISAMO(初):Do not touch
  • 水森かおり(21):日向岬~紅白ドミノチャレンジSP~
  • ★milet × MAN WITH A MISSION(4):コイコガレ
  • ★YOASOBI(3):アイドル
  • 緑黄色社会(2):キャラクター
  • LE SSERAFIM(2):UNFORGIVEN (feat. Nile Rodgers) -Japanese ver.-

※★マークは、本記事でピックアップしているアーティストを示します。
※( )内は出場回数を示します。

白組

  • エレファントカシマシ(2):俺たちの明日
  • 大泉 洋(初):あの空に立つ塔のように
  • Official髭男dism(4):Chessboard
  • ★キタニタツヤ(初):青のすみか
  • 郷ひろみ(36):2億4千万の瞳~ブレイキンSP~
  • さだまさし(22):秋桜
  • JO1(2):NEWSmile
  • 純烈(6):だってめぐり逢えたんだ~NHKプラスver.~
  • 鈴木雅之(6):(め)組のひと
  • ★すとぷり(初):スキスキ星人
  • Stray Kids(初):CASE 143 -Japanese ver.-
  • SEVENTEEN(初):舞い落ちる花びら (Fallin' Flower)
  • ★10-FEET(初):第ゼロ感
  • BE:FIRST(2):Boom Boom Back
  • 福山雅治(16):「HELLO~想望」 紅白スペシャルメドレー
  • 藤井フミヤ(6):TRUE LOVE
  • 星野 源(9):生命体
  • ★MAN WITH A MISSION × milet (初):絆ノ奇跡
  • Mrs. GREEN APPLE(初):ダンスホール
  • 三山ひろし(9):どんこ坂~第7回 けん玉世界記録への道~
  • 山内惠介(9):恋する街角
  • ゆず(14):ビューティフル

※★マークは、本記事でピックアップしているアーティストを示します。
※( )内は出場回数を示します。

第74回NHK紅白歌合戦出場歌手(歌唱順)

前半

  • 紅 新しい学校のリーダーズ:オトナブルー
  • 白 JO1:NEWSmile
  • 白 鈴木雅之:(め)組のひと
  • 白 Stray Kids:CASE 143 -Japanese ver.-
  • 紅 Perfume:FAKE IT
  • 白 ★すとぷり:スキスキ星人
  • 紅 天童よしみ:道頓堀人情
  • 白 ★キタニタツヤ:青のすみか
  • 紅 緑黄色社会:キャラクター
  • 紅 櫻坂46:Start over!
  • 白 純烈:だってめぐり逢えたんだ~NHKプラスver.~
  • 紅 ★ano:ちゅ、多様性。
  • 白 BE:FIRST:Boom Boom Back
  • 紅 JUJU:時の流れに身をまかせ
  • 紅 NiziU:Make you happy
  • 紅 LE SSERAFIM:UNFORGIVEN (feat. Nile Rodgers) -Japanese ver.-
  • 白 山内惠介:恋する街角
  • 紅 乃木坂46:おひとりさま天国
  • 白 郷ひろみ:2億4千万の瞳~ブレイキンSP~
  • 紅 ★milet x MAN WITH A MISSION:コイコガレ
  • 白 ★MAN WITH A MISSION x milet:絆ノ奇跡
  • 白 SEVENTEEN:舞い落ちる花びら (Fallin' Flower)
  • 紅 水森かおり:日向岬~紅白ドミノチャレンジSP~
  • 特別企画 ハマいく:ビートDEトーヒ
  • 白 大泉 洋:あの空に立つ塔のように

後半

  • 白 Mrs. GREEN APPLE:ダンスホール
  • 紅 坂本冬美:夜桜お七
  • 紅 MISAMO:Do not touch
  • 白 ★10-FEET:第ゼロ感
  • 特別企画「ディズニー100周年スペシャルメドレー」
     橋本環奈 浜辺美波:いつか王子様が
     大泉 洋 大森元貴(Mrs. GREEN APPLE) LE SSERAFIM:アンダー・ザ・シー
     山寺宏一 櫻坂46 Stray Kids:フレンド・ライク・ミー
     生田絵梨花:ウィッシュ~この願い~
     紅白有志の皆さん:小さな世界
  • 白 Official髭男dism:Chessboard
  • 紅 椎名林檎:(サ)~さすがに諸行無常篇~
  • 白 ゆず:ビューティフル
  • 特別企画 クイーン+アダム・ランバート:ドント・ストップ・ミー・ナウ
  • 白 三山ひろし:どんこ坂~第7回 けん玉世界記録への道~
  • 白 星野 源:生命体
  • 紅 Superfly:タマシイレボリューション
  • 紅 伊藤 蘭:キャンディーズ50周年 紅白SPメドレー
  • テレビ放送70年 特別企画 「テレビが届けた名曲たち」
     ポケットビスケッツ&ブラックビスケッツ:YELLOW YELLOW HAPPY~Timing
     薬師丸ひろ子:セーラー服と機関銃
     寺尾 聰:ルビーの指環
  • 紅 ★Ado:唱
  • 白 エレファントカシマシ:俺たちの明日
  • 紅 あいみょん:愛の花
  • 白 さだまさし:秋桜(コスモス)
  • 紅 石川さゆり:津軽海峡・冬景色
  • 白 藤井フミヤ:TRUE LOVE
      有吉弘行×藤井フミヤ:白い雲のように
  • 紅 ★YOASOBI:アイドル
  • 白 福山雅治:「HELLO~想望」 紅白スペシャルメドレー
  • 紅 MISIA:紅白スペシャル2023
  • ※★マークは、本記事でピックアップしているアーティストを示します。

ファミ通的注目アーティスト

Ado(初):唱

 インターネットを使う世代なら知らない者はいないであろうアーティスト。

 昨年の第73回(2022年)紅白歌合戦では『ONE PIECE(ワンピース)』のウタとして出場したが、2023年にはついに本人が初出場を果たした。

 キレキレな歌詞で若者の心情を鷲掴みにした『うっせぇわ』で大ブレイク。同曲はYouTubeでは再生回数3億回を突破するほか、『踊』、『ギラギラ』、『新時代』などを筆頭に億超え再生の曲を連発。アップロードした楽曲は、いずれも規格外の人気を博している。

 今回歌唱する『唱』は、2023年9月6日にリリース。ユニバーサル・スタジオ・ジャパンとのコラボレーションで誕生したこの楽曲は、ダンスショー『ゾンビ・デ・ダンス』で起用されている。

 アップテンポでエキゾチックな曲調が人気を集め、Billboard JAPANやオリコンチャートのランキングでは週間1位の座を総ナメするなど、Adoの楽曲の中では『うっせぇわ』、『新時代』に続くヒットを記録している。

 街中でも流れていることが多く、曲名は知らずとも耳に残っている、という人も多いのでは?

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ano(初):ちゅ、多様性。

 テレビではタレントとしても活躍するanoは、今回の紅白歌合戦で初出場。2022年11月23日にリリースされた『ちゅ、多様性。』を歌う。

 『ちゅ、多様性。』は、アニメ『チェンソーマン』のエンディングテーマとして制作。アニメ『チェンソーマン』は週替りでエンディングテーマが変化するという異例のプロモーションが話題となり、同曲は第7話にて起用された。

 エンディングテーマはその回のエピソードとリンクした内容になっており、第7話は衝撃の“げろチュー回”としてファンのあいだで語り継がれている。エンディングパートのアニメーションもげろチューシーンが描かれており、一度観たら忘れられないこと請け合いだ。

 ノンクレジット版の映像はアニメを手掛けたMAPPAの公式チャンネルにて公開されているので、その衝撃のアニメーションをぜひ堪能してほしい。

 さらに、今回のステージでは、『有吉のお金発見 突撃!カネオくん』のキャラクター、カネオくんとのスペシャルコラボが実現。カネオくんが“あのちゃん”の魅力をたっぷりと紹介する特別企画も実施される。

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milet × MAN WITH A MISSION(4):コイコガレ / MAN WITH A MISSION × milet (初):絆ノ奇跡

 シンガーソングライターmiletと、狼の頭と人間の体を持つ究極生命体の5人バンドMAN WITH A MISSIONのコラボユニットが、2曲を歌唱する。紅白歌合戦にはmiletは4度目の出場、MAN WITH A MISSIONは初出場。

 このユニットはアニメ『鬼滅の刃 刀鍛冶の里編』のために結成され、『絆ノ奇跡』はオープンニングテーマ、『コイコガレ』はエンディングテーマとして起用されている。

 2曲はなんと、ステージにてメドレー形式にて連続で演奏。歌唱中はモニターに『鬼滅の刃 刀鍛冶の里編』の名シーンが流れる演出も予定されている。『鬼滅の刃』ファンは目も耳も全集中で見届けよう。

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YOASOBI(3):アイドル

 2019年にデビューしてから若者を中心に絶大な人気を博しているYOASOBIが、3度目の出場。これまでにも数々のタイアップを手掛けてきたYOASOBIだが、今回の紅白歌合戦では『アイドル』を歌唱する。

 『アイドル』は、YouTubeのYOASOBIの公式チャネルで2023年4月に公開してから現在までの短い期間で4億回再生に迫る再生数を記録する人気曲。イントロなしに0秒で歌に入るインパクト度絶大な演出や、耳に残るサビのメロディー、口付さみたくなる歌詞は、幼児や小学生からの支持も集めるほど若者に浸透している。

 『アイドル』は、赤坂アカ・横槍メンゴ作のマンガが原作のアニメ『推しの子』のオープンニングテーマとして作成。アイドルの魅力や神秘性、その裏にあるドロドロとした芸能界の闇を描く作品で、『アイドル』もそのテーマを表現した歌詞で表現されている。

 歌唱順はなんとトリから3番目で、その注目度の高さがうかがえる。ファンのあいだでは「4年でここまで大きくなったか」と感嘆の声を挙げる者も少なくない。

 2023年の音楽シーンを代表すると言っても過言ではないYOASOBIの熱唱に注目だ。

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キタニタツヤ(初):青のすみか

 もともとは“こんにちは谷田さん”名義でボカロPとしても活動。作曲家として数々のアーティストへ楽曲を提供しながら、自身もシンガーソングライターとして活躍するキタニタツヤが、初の紅白歌合戦出場を果たす。

 歌うのは、アニメ『呪術廻戦 懐玉・玉折』のオープンニングテーマとして起用された『青のすみか』。澄み切った空を想像させるようなアップテンポなメロディーと、どこか儚さを想起させる詞が魅力の楽曲だ。

 このステージでも、紅白歌合戦のために作成されたアニメ『呪術廻戦 懐玉・玉折』の名シーン集が映像として楽しめる特別な演出とともにお届け。

 すでにアニメの続編の制作も発表された『呪術廻戦』の過去の名場面を振り返りつつ、キタニタツヤの歌声に耳を傾けよう。

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すとぷり(初):スキスキ星人

 YouTubeを中心に活躍する顔出しNGエンタメユニットのすとぷりが、まさかの紅白出場。2023年11月13日に公開した動画にて発表し、本人たちはもちろん、ファンも驚愕するほどの盛り上がりを見せた。

 すとぷりは、リーダーのななもり。が中心となって2016年に結成したユニットで、“すとろべりーぷりんす”の略称。現在はもともとは7人組だったが、現在はころん、さとみ、るぅと、莉犬の4名がユニットとして活動している。

 ライブやお話し会以外では顔出しをしないのがルールで、インターネット上ではイラストや3Dモデルのキャラクターを介して出演。中高生の女性なら知らない者はいないほどで、YouTubeチャンネルの登録者数は230万人を超える人気を博している。

 今回歌唱する『スキスキ星人』は2020年に公開された楽曲。ニコニコ動画発のボカロP・ナユタン星人から提供され、すとぷりの中でも現在視聴数第2位の3200万再生を突破した人気曲だ。

 すとぷりのメンバーがどういった形でステージに出演するのかにも注目。すとぷりの集大成とも言えるパフォーマンスをお見逃しなく。

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10-FEET(初):第ゼロ感

 マンガ家の井上雄彦が手掛ける『SLAM DUNK』を題材に、26年の時を経て映画化を果たした『THE FIRST SLAM DUNK』。10-FEETは、その『THE FIRST SLAM DUNK』のエンディングテーマとして書き下ろされた『第ゼロ感』を歌うスリーピースバンドだ。2001年にデビューし、20年にも渡って活動を続ける実力派で、映画のヒットによって楽曲が多くの人の耳に届くこととなった。

 紅白歌合戦初出場となる10-FEETのステージには、バスケットボール男子日本代表のキャプテン富樫勇樹選手と、河村勇輝選手が出演。2023年のバスケットボールW杯にて、観客から『第ゼロ感』の合唱が巻き起こったムーブメントによって実現したコラボレーションとなっており、両選手がW杯の思い出や『第ゼロ感』への想いを語る企画も実施する。

 『THE FIRST SLAM DUNK』やW杯の名場面とともに歌唱することも発表されているので、映画のファンもバスケットボールのファンも必見の内容だ。

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そのほかの見どころ

 今回の紅白歌合戦では、特別企画として“ディズニー100周年スペシャルメドレー”を実施。今年で創立100周年を迎えるディズニーの名曲たちが、さまざまなタレント・アーティストのコラボレーションで演奏される。

 また、X JAPANのYOSHIKIの呼びかけに応じて、以下のアーティストが今回の紅白歌合戦限りのスペシャルバンドを結成し、奇跡とも言えるコラボレーションステージを披露する。

  • YOSHIKI(X JAPAN)
  • HYDE
  • PATA(X JAPAN)
  • 難波章浩(Hi-STANDARD)
  • 清春
  • 松岡充(SOPHIA)
  • 明希(シド)
  • 海(vistlip)
  • KAMIJO(Versailles)
  • George(LADIESROOM)
  • ナカヤマアキラ(Plastic Tree)
  • HIROTO(アリス九號.)

 二度と実現しないであろう夢の共演は、ファンならずとも見逃せない内容。どんな楽曲を演奏するのかお楽しみに。