凶悪な古龍種との激闘がいまも記憶に残る
いまから18年前の2006年(平成18年)2月16日は、プレイステーション2(PS2)用『モンスターハンター2(ドス)』が発売された日。
『モンスターハンター2(ドス)』(以下、『MH2(ドス)』)は、カプコンから発売されたハンティングアクションゲーム。いまや国内外で空前のヒットを記録するビッグタイトルにまで成長した『モンスターハンター』シリーズの4作目に当たる作品。パワーアップ版の『モンスターハンターG』や携帯型ゲーム機用の『モンスターハンター ポータブル』を挟み、ようやく登場した完全新作のナンバリング続編だった。
かつてPC用の『モンハン』として人気を博した『モンスターハンター フロンティア』のベースとなった作品でもあったので、なじみ深い人も多いんじゃないだろうか。ちなみに、ナンバリングの“2”はスペイン語で「ドス」と発音する。
主人公ハンターの拠点となるのはジャンボ村。プレイヤーはここでモンスターの狩猟をくり返しながら村人と交流し、村を発展させていくのがおもな目的となる。特定の条件を満たせば前作の舞台でもあるココット村へ行くことができたのも熱いポイントだった。オンラインプレイでの拠点はドンドルマの街。村よりも遥かに活気づく、とても大きな街だったし、歌姫の歌声を聴けたところも印象深い。
『MH2(ドス)』では昼夜と季節の概念が追加されていて、繁殖期にはモンスターが大量に繁殖していたり、寒冷期にはエサを求めてモンスターが凶暴化したりするなど、生態がより緻密に描かれていた点も特徴のひとつ。季節で採取できるアイテムに変化があったので、厳しい自然を前に打ちのめされたハンターも多かったんじゃなかろうか。
うれしかったのはやはり新しい武器種の追加だろう。いまでも圧倒的に人気が高い“太刀”をはじめ、“狩猟笛”、“ガンランス”、“弓”が追加されている。既存武器種にも強力な大剣の溜めモーションやハンマーの頭部攻撃による気絶発生など、おなじみの仕組みが始まったのは本作からだった。
もはや昔の操作に戻ることはできないが、当時は右スティックをさまざまな方向に入力することで攻撃をくり出していたのだから驚いてしまう。
当然のことながら、ハンティングを充実させてくれる新モンスターも多数追加されている。ダイミョウザザミ、ショウグンギザミ、ドスファンゴ、ババコンガ、ドドブランゴ、チャチャブーなど枚挙にいとまがないが、なかでもカテゴリーとして本作から正式に分類された“古龍種”の存在が忘れられない。筆者などは“クシャルダオラ”、“テオ・テスカトル/ナナ・テスカトリ”、“オオナズチ”と初登場古龍の名前を聞いただけで当時の狩猟シーンが思い出されるほどだ。
オンラインにのみ登場するモンスター“シェンガオレン”、“ラージャン”、“ヤマツカミ”、“ミラボレアス(通称ミラルーツ)”なども恐ろしい存在だったのが記憶に残っている。とくにラージャンやミラルーツなんかは、装備欲しさに何度も挑み、そして何度もクエスト失敗した覚えがある。当時プレイヤーだった方々もトラウマ級の思い出が無数にあるんじゃないだろうか。
『MH2(ドス)』のパワーアップ版に当たる『G』は発売されていないが、2007年2月22日には本作をベースにさまざまな改良を施した『モンスターハンターポータブル 2nd』が登場。この作品をきっかけに日本中でマルチプレイモードの大流行が始まっていくことになる。
シリーズの最新作はプレイステーション5(PS5)、Xbox Series X|S、PC(Steam)用として2025年に発売予定の『モンスターハンターワイルズ』。現状はアナウンストレーラーしか公開されていないが続報が非常に楽しみだ。