※本記事は、2023年3月21日にアップした記事を再編集したものです。
物件や株を購入して総資産を増やせ!
いまから33年前の1991年(平成3年)3月21日は、ファミコン用ソフト『いただきストリート ~私のお店によってって~』が発売された日。
初代『いただきストリート』は、アスキー(当時)から発売されたボードゲーム。多数の続編が作られた現在も続くシリーズで、『いたスト』の愛称で親しまれている。『ドラゴンクエスト』や『ファイナルファンタジー』とのコラボ作品もシリーズ化しているので、そちらのほうがゲームファンにとってはなじみ深いかもしれない。
初代作品のゲームデザインは『ドラゴンクエスト』シリーズでおなじみの堀井雄二氏、キャラクターデザインは『オホーツクに消ゆ』や『べーしっ君』(※)の荒井清和氏、音楽はゲヱセン上野こと上野利幸氏が担当している。ログインやファミ通と縁のあるメンツが揃っているので、昔のアスキー系雑誌の読者なら「おお」と思うかもしれない。筆者的には大好きな『オホーツクに消ゆ』と同じ開発陣が作ったゲームといったイメージだろうか。
※ファミコン通信で連載していた4コママンガ。荒井清和氏はクロスレビューのイラストでもおなじみ。
マップ上に配置されたスペード、ダイヤ、ハート、クラブのマークを回収して銀行でサラリーを獲得。それを元手にお店を購入し、お店マスに止まったほかのプレイヤーから買い物料を徴収して、目標金額の達成を目指すのが基本ルール。目標額までお金を貯めてもゴールするまで勝利が確定しないため、ゴールまでのわずかなあいだにドラマが生まれがちなのが熱いところ。アメリカ生まれのボードゲーム『モノポリー』とルールが共通する部分も多く、インスパイアされた作品のひとつと言っても問題ないだろう。
株取引の要素もあり、一攫千金できたときは脳汁出まくりの大興奮間違いなし。評価額が低いうちに株を貯め込み、エリアを買い占めてフルに増資できたときはもう凄まじい気持ちよさだ。
また、『いたスト』と言えば“5倍買い”。本作ではほかのプレイヤーが所有するお店を評価額の5倍支払って強引に買い取ることが可能。独占エリアを切り崩して逆転に成功したときは、してやったりの最高の気分に浸れてしまう。
以降、本作はシリーズ化。スーパーファミコンやプレイステーション、iアプリなど、多彩なプラットフォームで続編を発売していった。最新作は、2017年10月19日発売のプレイステーション4(PS4)およびプレイステーション Vita用『いただきストリート ドラゴンクエスト&ファイナルファンタジー 30th ANNIVERSARY』。『ドラゴンクエスト』と『ファイナルファンタジー』の30周年を記念した作品となっている。
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