発売まで約1ヵ月となり、ますます期待の高まりつつある本格派SFアクション・RPGの最終章『マスエフェクト3』。今回は、東京ゲームショウ2011に出展された試遊バージョンをプレイして判明した、キャラクターの成長要素、バトルの詳細をお届けする。このふたつは、言うまでもなく本作のゲーム性の根幹を成す重要な要素。発売前に予習しておくべく、しっかりとチェックしておこう。(※試遊バージョンはXbox 360版)
 主人公にはレベルやHPといった基本能力のほかに、クラスというステータスが存在する(TGSバージョンでは、ソルジャー、センチネル、エンジニアの3種から主人公のクラスを選んでプレイできた)。クラスによって得意とする武器が違い、覚えられるスキルも異なる。キャラクターの特徴を決める、第一の枠組みというわけだ。もちろん、同じクラスでも細かな特徴にはプレイヤーの個性が出る。それは、スキルのアップグレードの仕組みに起因している。下の写真を見るとわかるように、レベル3まではスキルの性能強化だが、レベル4にする段階で強化方向が選択できるようになっている。当然、一方を選択するともう一方の強化方針は選択できないため、自分のプレイスタイルやそのスキルを強化する目的などを考慮して選択する必要があるのだ。また、共闘する仲間キャラクターも同様にスキルを強化できるため、これを含めた戦術なども併せて考えると、選択肢、可能性ともに無限大と言っても過言ではない。それだけ、プレイヤーの個性が反映されやすいということになる。
 成長要素に関しては、これに加えて、まだ詳細が明かされていない、ノルマンディー号、武器、装備のアップグレードも用意されている。『マスエフェクト』シリーズの柱のひとつであるRPG要素は、過去最大のボリュームかつ奥深いものになりそうだ。
強化するスキルを選ぶとこの画面に。強化される内容もわかる。
ポイントを使用してアップグレード。レベル3までは一本道だが……。
レベル4にアップグレードする際に二者択一となる。
仲間キャラクターのスキルもアップグレード可能。好みや戦略に合わせて強化していこう。
仲間キャラクターのスキルは、TPS画面でも確認可能。任意に発動することもできる。
 『マスエフェクト』のバトルは、シリーズを通してTPS(三人称視点シューティング)方式が採用されている。一般的なTPSにあるダッシュ、エイム、回避、カバーといった基本アクションは当然搭載されており、TPSに慣れている人はすんなりと馴染めるだろう。また、難易度をいつでも変更できるため、TPSが初めてという人も安心。味方を指定した位置に誘導して戦うといった戦略性の高い要素もあるが、こういった要素は攻略の効率を上げるためにあるので、慣れるまでは気にしなくても大きな問題は発生しない。間口は広く、奥は深い作りになっている。
 さて、そんなシリーズ最新作の『マスエフェクト3』で注目したいのは、新アクションの“オムニブレード”だ。これはいわゆる近接攻撃で、クラスごとに異なる性能を持つが、いずれにせよ超強力な攻撃手段となる。また、オムニブレードを使うことで戦闘が有利になる敵も存在している。試遊バージョンで登場したのは、巨大なシールドを構えた敵。もちろん普通に射撃で盾を破壊して……というこも可能だが、時間がかかるうえに有限な弾数の消費がハンパではない。そんな相手にオムニブレードで攻撃すると、盾のガードを崩して無防備に! 敵の特性に合わせた攻撃が効率がいい、というのはどんなゲームでも基本。これ以外にもオムニブレードが有効な場面があるかもしれないので、積極的に試していきたいところだ。
 試遊バージョンは、クロ―ガンの女性が乗る脱出ポッドを無事に射出させるべく、これを妨害する敵を倒しながら、手順を踏んでいくというミッション。こういったミッションをさまざまな惑星でこなすことで、仲間を増やし部隊を強化、メンストーリーを進めていくのが本作の基本的な流れとなる。このあたりの詳細な流れ、プレイリポートは後日改めてお伝えする予定なので、お楽しみに!