高円寺女子サッカー3 〜恋するイレブン いつかはヘブン〜(3DS)のレビュー・評価・感想情報

ソフトの発売前に声優アイドルユニットを結成し、本作で声や歌を担当する試みがユニーク。棒読みっぽい人もいるけれど、それが本作の味にもなっている。試合はファミコン版『キャプテン翼』風で、必殺技も用意されていてなかなか楽しめるけれど、もう少し演出が派手だともっとよかった。下画面がタッチ操作に対応していなかったり、ゲーム中にタイトル画面に戻れないなど、インターフェースがやや煩雑。

週刊ファミ通1436号より

部員が足りないところから始まる、スポ根もののストーリーは、シリーズ過去作を踏襲した形。物語はコミカルで、あまり現実味がないが、個性的な女の子たちが登場し、独特のノリでテンポよく進むのがいい。試合パートのグラフィックや簡素な演出面、ボイスの垢抜けない演技など、気になる部分はあるけど、どこか憎めない、不思議な魅力を持っている作品。試合がサクサク進行するところも好感触です。

週刊ファミ通1436号より

場面の流れがダイジェスト風だったり、各ヒロインの“おいしい”設定が、エピソードの中であまり生きていなかったりと、美少女青春モノとしてはやや不完全燃焼気味。SDキャラがしゃべりながら元気に動き回る試合パートは、映像のテンポがよくて、ヒロインたちに“選手”としての愛着が湧いてきます。試合に負けたときも、獲得した経験値はそのままで、すぐに再挑戦できるシステムもいいですね。

週刊ファミ通1436号より

ノベル部分もサッカー部分も、システムの完成度はいまひとつなのですが、物語の意外な展開や、試合を挟んだ進行に引っ張られ、終始、興味を削がれませんでした。試合が長いだけに、パスを出す先などの表示がわかりやすければ、よりよかった。若手声優陣のやや未熟な演技は、女子高生キャラとの相性がよく、新鮮で好印象。3DSのタイトルにしてはセーブスロットが多く、ほぼフルボイスなのも○。

週刊ファミ通1436号より