Secret Level 13: 『S.T.A.L.K.E.R. 2』プレイリポート第2弾。オープンワールドの危険地帯“ゾーン”の探索は気を抜いたらやられるぜ!

前回に引き続き、オープンワールドサバイバルFPS『S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of Chornobyl』の体験会でのプレイリポート第2弾。
文:BRZRK 編集:ミル☆吉村

公開日時:2024-10-17 00:00:00

 ドモー。気づけばTGSも終了して今年も残りが少なくなくなってきたなぁと感じる今日このごろ、寒暖差が怪しくなってきたので風邪に気をつけつつ日々ゲームを遊んでいきたいと思う次第。

 今回は本ブログのSecret Level 12で紹介した『S.T.A.L.K.E.R. 2』(Xbox Series X|S/PC、11月21日発売予定、公式サイト)のメディア向け体験会のリポートの続きとなるのでひとつヨロシク。

■ようやくオープンワールドの本編スタート! 敵がなかなかつええ!

 さて前回紹介したのはゲーム序盤のチュートリアルのようなミッションだったのだが、それを終えると敵対勢力に捕まってしまい、色々あってハンドガンくらいしか持っていない状態でマップ上に放り出されてしまう。ここからがオープンワールド探索FPSとしての『S.T.A.L.K.E.R. 2』の本編の始まりというわけだ。

 というわけで助けてくれた親切なヤローにトラップ系のアノーマリー(超常現象)を安全に誘発できるボルトの使い方まで教えてもらい、ひとまず近場の集落を目指して進むことに。

01-bolt

 しかし、それまでにスカベンジ(回収)したアイテムは全部ロストしていて結構しょんぼり。失意の中で道なりに進んでいると、かつてのバス停がある道路に面したボロボロの建物の前で、悪そうな奴ら(バンディットたち)が何やら喚いている。早速イベント遭遇というわけだ。

 ヤローどもはどうやら屋内に居る人物を恫喝している様子。ゆっくり近づいてみようと思い反対車線側のバス停の裏側に入ったところ、ゴロツキのひとりがコチラに気付き問答無用で発砲。

 なんでや! と思いつつ反撃をしてみるも、障害物が邪魔で敵の腰から上、バイタルの部分が見えない。しょうがないので見えている足を軸にハンドガンで攻撃してみたんだけど、しっかりこちらから見えない立ち位置へと移動していく。うん、割とAIが賢い。

 残りのゴロツキはこちらの位置に対して側面を取るように移動してきたので、遮蔽物を盾にしてまずはそちらを無事迎撃。「さて、さっき隠れたやつはどこかなぁ」と探してみると、建物の影で力尽きていた。恐らく失血死なのだと思うけど、物資が乏しい世界だと止血もままならないんだなぁと。明日は我が身かもしれんが。

■オープンワールドイベントからサイドクエストに派生

 外の安全が確保できたので屋内に入り、責め立てられていた人物と話すと今度は新たなサイドクエストが発生。どうやら遠くない場所にある倉庫の周辺に居る敵を一掃すれば物資が貰えるとかなんとか。ほぼ無一文の状態なのでこれを承諾しさっそく向かう……っと、その前に倒したゴロツキの物資もスカベンジしとかないとね。

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 倉庫の外周は塀で囲われているのだが、ところどころ崩れたり壁がなかったりしているのでエリアへの侵入は比較的容易に行えた。ただ、敵は3、4名ほどウロウロしているので油断は禁物。敵がどういうルートで移動しているかをジックリと観察して、誰から処理すればいいかを考えるのは割と大事だ。

 ちなみに、この行動パターンは筆者が触ったバージョンだとリスタート毎に配置が変わるので固定ではない模様。なんでこんなことを書けるのかというと倉庫で討ち死にしたからなんですがね。

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 この倉庫、車や積み上げられた資材が障害物となるため、タイミングによっては敵を容易に見失ってしまう。筆者は最初のひとりをハンドガンで処理したあと、次の相手を倒そうと思ったらエリア内に居るはず敵が見当たらず「どうしたもんか」と思案していたところ、敵がわざわざ外周を経由して背後から攻撃されて死亡。うーん、思ったよりも直線的ではなくフレキシブルな動きをするんだなぁ。俺よりAIのが賢いね。

 その後リトライし、無事物資を回収。こんな感じで色々な場所を探索していると、そこからちょっとしたイベントやクエストが発生することがある。貴重な物資が報酬として貰えたりもするので、ただまっすぐにメインクエストを消化するのではなく、色々なところを探訪してみるのも良いだろう。

 というかそれこそがオープンワールドの醍醐味のひとつなわけで、現実世界では見られない風景を堪能しながら世界を味わっていきたいものだ。

■村に行ったり、ひたすら北に走ってみたり

 そんなこんなで武器(AKM風のマシンガン)も手に入ったし、物資も確保できたので次に向かうのは人が多そうな場所。ってことでマップを頼りに進んでいくと、こじんまりとした村へ到着した。あ、人里に訪れる場合は銃をしまっておかないと警戒されるので注意。じゃないと話を聞いてくれなかったりするのでね。

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 そして中心人物たちが集まっているという大きめの建物に入ってみたところカットシーンに。まぁざっくり言うと高圧的な武装勢力(というか私兵軍団?)とストーカー連中での軽い言い合いに発展しているようだ。一触即発の事態だったが、最後はなんとか双方ともに矛を収めてくれたのは本当に良かった。

 でまぁ人が多ければ仕事もあるわけで、この村のような場所でもゾーンの特定の場所まで調査機器を持って測定するお仕事とか、「どこそこに約束を守らないやつがいるからなんとかしてくれ」といったクエストが受けられる。

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 で、そういうのをこなしていたところ、この村には武器のカスタムをしてくれる人が居るとのこと。そりゃぁ行くしかないだろ! 

 そんな感じでカスタムした銃を片手に村周辺をウロウロしてみたのだけど、そんなに敵対キャラクターと戦う機会がなかったので、使用感の変化についてはあまり差がわからなかったのが正直なところ。ゴリゴリにカスタムしたらリコイルとか変わるんだろうか? 製品版でチェックしたいところだ。

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 といったところで体験プレイの制限時間があと10分ほどに。いまからミッションをやっても中途半端なことになるだけ、というわけでどこまで歩いて進めるのか確認することに。

 で、結論から言ってしまうと本編で訪れる最初のエリアは川や道路で次のエリアと区切られているっぽいことがわかった。川で渡れなくなってたり、橋の上のゲートが閉じられてて渡れなかったりといった感じだったんだよね。

 恐らくストーリーが進むことで施錠されていた扉をアンロックできるような仕組みだと思うんだけど、しばらくは上記の村を中心に活動するしかないのだろう。うーん、原発付近とかClear Skyの湿地帯まで行ってみたかったなぁ。

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 そんな感じで、今回遊べたのは最序盤のエリアということで大規模な戦闘は起きないものの、雑魚相手の接敵ですらちょっとした判断のミスが即命取りとなる緊張感はビシビシ伝わってくる。これは製品版に期待するしかないなぁ。

 あ、今度こそ発売日は大丈夫なんでしょうかね?
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著者近況:DLSSとかそれ頼みでゲーム作るの辞めてチューニングしっかりしてほしいと思うゲームが最近多くない?
編集者近況:FL Studio買ったのでクソみたいなビート作るのが楽しい

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BRZRK
週刊ファミ通やファミ通Xboxに“スオミ松崎”名義で執筆していたFPS歴15年のフリーライター。現在は他媒体でも使用しているBRZRK(バーサーク)名義に変更し、執筆活動のほかにゲーム大会の実況・解説やインターネット番組に出演したりしなかったり。まぁ、そんな感じでイロイロやってます!

BRZRKの「うるせー洋ゲーこれをやれ」(仮)