2023年10月1日、新宿バルト9にてアニメ『16bitセンセーション ANOTHER LAYER』の先行上映会&トークイベントが開催。

 第1話、第2話の上映ほか、アニメに出演する古賀葵さん、阿部敦さん、堀江由衣さん、川澄綾子さんが登壇し、本作の感想やキャラクターの印象などを語ったオフィシャルレポートが到着した。

 『16bitセンセーション ANOTHER LAYER』とは、美少女ゲーム黎明期(1992年)にタイムリープした主人公秋里コノハと、美少女ゲーム制作現場を舞台にした新作アニメ。漫画家の若木民喜氏とアクアプラスのみつみ美里氏、甘露樹氏が手掛けた同人誌『16bitセンセーション』を原作としており、アニメでは完全オリジナルストーリーが描かれる。2023年10月4日(水)24時30分から放送予定。

『16bitセンセーション 1 私とみんなが作った美少女ゲーム』の購入はこちら (Amazon.co.jp)

以下、リリースを引用

テレビアニメ『16bitセンセーション ANOTHER LAYER』の先行上映会&トークイベント『~いざ、16bitの時代へ~』イベントレポート

 10月4日(水)より放送がスタートするテレビアニメ『16bitセンセーション ANOTHER LAYER』の先行上映会&トークイベント『~いざ、16bitの時代へ~』が新宿バルト9で行われた。

 テレビアニメ『16bitセンセーション ANOTHER LAYER』は、若木民喜とみつみ美里・甘露樹(アクアプラス)によってコミックマーケットにて頒布された同人誌『16bitセンセーション』をベースにしたもので、オリジナルの主人公である、美少女&美少女ゲームが大好きな秋里コノハが、現代から美少女ゲーム黎明期の90年代へタイムリープし、ゲーム会社で奮闘する物語。

 第1話と第2話の上映を終え、アニプレックスの中山信宏プロデューサーに呼び込まれてステージに登壇したのは、秋里コノハ役の古賀葵さん、六田 守役の阿部敦さん、上原メイ子役の堀江由衣さん、下田かおり役の川澄綾子さんの4人。中央に、この作品には欠かせない古の名機PC98が鎮座する中、トークイベントがスタートする。

アニメ『16bitセンセーション ANOTHER LAYER』主人公コノハは“感情ジェットコースター”。先行上映会、トークイベントのオフィシャルレポートが到着

 まず第2話までの感想を聞かれた古賀さんが「よくしゃべる!」と、ずっとしゃべりまくっていたコノハの印象を語ると、冒頭で流れた4:3のブラウン管の映像と、92年当時の秋葉原の景色が出てきて、懐かしさを感じた人もいるのではないかと問いかける。これには阿部さんも賛同。作品で、ジュースが100円から110円になったことも描かれていたのだが、そう言えば92年はそんな時代だったなと懐かしんでいた。

アニメ『16bitセンセーション ANOTHER LAYER』主人公コノハは“感情ジェットコースター”。先行上映会、トークイベントのオフィシャルレポートが到着
アニメ『16bitセンセーション ANOTHER LAYER』主人公コノハは“感情ジェットコースター”。先行上映会、トークイベントのオフィシャルレポートが到着

 満員となった会場には、美少女ゲームファンも多く集まっていたのだが、そんな観客にとっては、堀江さんと川澄さんが並んでいるのは、ひとつの大きなトピックだっただろう。ここでも、2人が共演した『To Heart』で、パジャマを着て取材をしたことがあるという話が飛び出したのだが、それにうなずいている観客が多数いたのも印象的だった。

 そんな当時の話でも盛り上がった2人。「お話がものすごく面白いと思いました。その上で、当時のゲームの作り方などが描かれていて、私たちもそこまでは分かっていなかったので、こうやって作っているものだったんだと知ることができて、二重に面白かったです」と堀江さんが語ると、川澄さんも「私たちは美少女ゲームがコンシューマー化(一般向け)したり、アニメ化するところから関わることになったので、その前の段階のことを知れて、さらに当時の現場の大変さなどが分かって良かったです」と、本作で描かれている、ゲーム作りをする現場の空気を感じられたことを喜んでいた。

アニメ『16bitセンセーション ANOTHER LAYER』主人公コノハは“感情ジェットコースター”。先行上映会、トークイベントのオフィシャルレポートが到着

 また、4人が演じるキャラクターについても紹介していく。「感情ジェットコースターで明るくて元気。そして美少女への愛がとんでもなく熱い子」だとコノハについて古賀が語ると、「守は達観しているけど、PC98を触っているときは目つきが鋭くなったり楽しそうにしている、ギャップがある子」と阿部さん、「メイ子はゲームの絵を描く人なんですけど、かわいらしくて会社の中では癒やし担当なのかなと思って演じていました」と堀江さん、「かおりは、会社の社長があんな感じなので、実質会社を仕切っている頼りになるお姉さんです」と川澄さんが話していた。

アニメ『16bitセンセーション ANOTHER LAYER』主人公コノハは“感情ジェットコースター”。先行上映会、トークイベントのオフィシャルレポートが到着

 アフレコの思い出では、92年当時は「プログラマー」や「データ」などのアクセントが現在と違っていたため、音響監督が当時のアクセント辞典を持ってきて収録をしていたエピソードが語られる。また、久々にマイクワークが復活し、アフレコ人数が増えたのだが、その中でも、古賀さんは一番後輩になることが多かったそうで、ブースの扉を最初に開けようと必死になっていたのだという。ただ、新人が扉を開ける風習を知らない川澄さんは「扉付近に座っていたから私が開けようとすると、古賀さんが“私が開けますっ!”と飛び込んできた」というエピソードを披露。「2人でどちらが扉を開けるかを話しているときに、開けてみたことがあります」と堀江さん。「そしてその間に僕は空気清浄機のスイッチを入れていました」と阿部さんが乗っかり、2人で笑いを誘う。和気あいあいとした優しい現場であったことが感じられる、ほっこりとしたやり取りだった。

アニメ『16bitセンセーション ANOTHER LAYER』主人公コノハは“感情ジェットコースター”。先行上映会、トークイベントのオフィシャルレポートが到着

 この上映会で、EDテーマが初披露されたのだが、コノハの歌うEDテーマ「リンク~past and future~」は、作詞をKOTOKOさん、作曲を折戸伸治さん、編曲を中沢伴行さんという、美少女ゲーム音楽の歴史を築き上げてきたクリエイターたちが手掛けていることが明かされた。楽曲を歌った古賀さんは、「この作品に寄り添った歌詞なんですけど、ゲームをプレイしている側の気持ちにも、ゲームを作る方の気持ちにもなれる。いろんな意味がこもった歌詞だと思いました」と、レコーディングでは歌詞に感動しながら歌っていたと話していた。

アニメ『16bitセンセーション ANOTHER LAYER』主人公コノハは“感情ジェットコースター”。先行上映会、トークイベントのオフィシャルレポートが到着
アニメ『16bitセンセーション ANOTHER LAYER』主人公コノハは“感情ジェットコースター”。先行上映会、トークイベントのオフィシャルレポートが到着

 ラジオの配信開始や、古賀さんが理想の美少女を誕生させるという動画企画『Road to 冬コミ』がスタートするといったインフォメーションが届けられたあと、最後は4人から観客へメッセージが送られる。

「この時代を知っている人には懐かしく、また若い世代にも新鮮に楽しんでいただける作品だと思います。皆さんが知っているタイトルがたくさん出てくるので、ゲームをプレイしていた当時を思い出していただきながら、その裏で頑張ってゲームを作っていた制作現場のことにも思いを馳せることができる作品なので、楽しんでいただきたいです」と川澄さん。

「こんなに大きいPC98を使ってゲームを作っていた時代があって、そこから色んな作品が影響をしあいながら生まれ、この『16bitセンセーション』のような作品が生まれたんだなぁ、時代って繋がっていくんだなと感じさせてくれました。ぜひこの続きをテレビで見ていただけたら嬉しいです」と堀江さん。

「SF色も強いんですけど、ザ・ものづくりの作品という感じがするし、この先もそれが濃くなっていくと思います。まだ出てきていないキャラクターがどんなキャラなのかも、この先分かってくるので、ぜひこの続きもチェックしてください」と阿部さん。

「コノハの好きなものを追いかける気持ちが強く、その熱量がぶつかり合っている作品になっていると思います。好きなものに一生懸命な女の子の姿を見てほしいし、自分と重ね合わせたりして、1話1話楽しんでいただけたら嬉しいです」と古賀さんが語り、イベントを終えた。

 美少女ゲームをメインのテーマにしながら、SF要素や懐かしさ、そして今も昔も変わらない、ものづくりに懸ける情熱などが描かれているテレビアニメ『16bitセンセーション ANOTHER LAYER』を、ぜひ最後まで楽しんでほしい。

アニメ『16bitセンセーション ANOTHER LAYER』主人公コノハは“感情ジェットコースター”。先行上映会、トークイベントのオフィシャルレポートが到着

作品情報

テレビアニメ『16bitセンセーション ANOTHER LAYER』

  • 放送情報:
    TOKYO MX、とちぎテレビ、群馬テレビ、BS11:2023年10月4日(水)より毎週水曜24時30分~
    中京テレビ:2023年10月4日(水)より毎週水曜25時37分~
    ABCテレビ:2023年10月4日(水)より毎週水曜26時14分~
    ※放送日時は変更となる場合がございます。
  • 配信情報:
    dアニメストアにて 10月4日(水)25時より最速配信開始。
    ほか各配信サービスでも10月8日(日)12時より順次配信開始。
  • 配信先一覧:
    dアニメストア・dアニメストア ニコニコ支店・dアニメストア for Prime Video・U-NEXT・アニメ放題・Prime Video・バンダイチャンネル・Hulu・ニコニコ・FOD・TELASA・J:COMオンデマンドメガパック・auスマートパスプレミアム・milplus見放題パックプライム・ABEMA・Lemino・DMM TV 他
    ※配信日時は変更となる場合がございます。
  • イントロダクション:
    秋里コノハは美少女&美少女ゲームが大好きなイラストレーター。超人気絵師になることを夢見て美少女ゲーム制作会社で奮闘しているものの現実はうまくいかず……、ソシャゲ全盛期の現代に会社は傾き、コノハはサブのイラストレーターとしてモブキャラの後ろ姿を塗る日々を過ごしていた。
    ある日、ひょんなことから過去の名作美少女ゲームをゲームショップの店主から譲ってもらうことに。美少女ゲーム黄金時代に思いを馳せ、『同級生』のパッケージを開くと突如まばゆい光に包まれ、気づくとコノハは過去にタイムリープをしていた!
    行きついた先は1992年!世は美少女ゲーム黎明期!アルコールソフトという会社で働くことになったコノハは、美少女を想い、美少女を描き、美少女を創りあげていけるのか!?
    圧倒的な美少女への愛でお送りする、ひとりの少女の物語――『それじゃあ、始めるね!
  • STAFF:
    原作:若木民喜 みつみ美里(アクアプラス)甘露樹(アクアプラス)
    監督:佐久間貴史
    アナザーレイヤー・メインストーリー:若木民喜 髙橋龍也
    キャラクターデザイン:佐々木政勝
    美術監督:有本妃査恵
    美術デザイン:山本浩憲 石原由光
    色彩設計:のぼりはるこ
    撮影監督:難波史
    編集:牧信公
    設定考証:RetroPC Foundation
    音響監督:本山哲
    音響効果:古谷友二
    録音調整:八巻大樹
    音楽:やしきん
    アニメーション制作:st.シルバー
  • オープニングテーマ
    「65535」中川翔子
    作詞・作曲・編曲:Sohbana
  • エンディングテーマ
    「リンク~past and future~」
    歌:秋里コノハ(CV.古賀葵)
    作詞:KOTOKO
    作曲:折戸伸治
    編曲:中沢伴行
  • CAST
    秋里コノハ:古賀葵
    六田守:阿部敦
    上原メイ子:堀江由衣
    下田かおり:川澄綾子
    六田勝(てんちょー):伊藤健太郎
    五味川清(キョンシー):福島潤
    山田冬夜(やまだ・とうや):山根綺
『16bitセンセーション 1 私とみんなが作った美少女ゲーム』の購入はこちら (Amazon.co.jp)