Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)用ソフト『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』(ポケモンSV)の有料追加コンテンツ(DLC)『ゼロの秘宝』“後編・藍の円盤”で登場する伝説のポケモン・テラパゴスの特徴や性能を解説する。

※記事には『後編・藍の円盤』に登場するポケモンに関する大きなネタバレが含まれます。

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テラパゴスの特徴

【ポケモンSV】伝説のポケモン・テラパゴスの特徴や性能を解説【ゼロの秘宝 後編・藍の円盤】

 テラパゴスは『ゼロの秘宝』“後編・藍の円盤”の目玉となる伝説のポケモンで、ストーリーを進めることで仲間にできる。

 3種類のフォルムを持っており、それぞれステータスや特性などが変化する。

ノーマルフォルム

【ポケモンSV】伝説のポケモン・テラパゴスの特徴や性能を解説【ゼロの秘宝 後編・藍の円盤】

 テラパゴス(ノーマルフォルム)はノーマルタイプのポケモン。小さくてかわいい見た目通り、ステータスも伝説のポケモンの中ではかなり抑え目。

 特性は“テラスチェンジ”で、場に出たときにテラスタルフォルムへとフォルムチェンジする。そのため、実質的にノーマルフォルムのまま戦うことはない。

【ポケモンSV】伝説のポケモン・テラパゴスの特徴や性能を解説【ゼロの秘宝 後編・藍の円盤】

テラスタルフォルム

【ポケモンSV】伝説のポケモン・テラパゴスの特徴や性能を解説【ゼロの秘宝 後編・藍の円盤】

 特性テラスチェンジが発動した後のすがた。ノーマルフォルムに比べてステータスは上昇するものの、伝説のポケモンとして見るとまだ控えめ。タイプは変わらずノーマルタイプのまま。

 特性は“テラスシェル”に変化。HPがまんたんのとき、受けるダメージをすべていまひとつにする。本来弱点であるかくとうタイプの技もいまひとつになるため、実質的なダメージは4分の1になる。

 ノーマルタイプにはもともと効果がいまひとつになるタイプが存在しないので、似た効果を持つ“マルチスケイル”よりも優秀だと言える。なおゴーストタイプの攻撃は通常通り無効化する。

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ステラフォルム

【ポケモンSV】伝説のポケモン・テラパゴスの特徴や性能を解説【ゼロの秘宝 後編・藍の円盤】

 テラパゴスがテラスタルを行うと、ステラフォルムにフォルムチェンジする。

 テラスタイプは19番目のテラスタイプである“ステラ”で固定。

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 テラスタルフォルムよりもさらにステータスが上昇し、ほかの伝説のポケモンたちと比べてもなお高いほどに。

 特性は“ゼロフォーミング”に変化。効果は天気とフィールドの影響をすべてゼロにするというもので、コライドンの“ひひいろのこどう”やミライドンの“ハドロンエンジン”、そしてパラドックスポケモンたちの“こだいかっせい”や“クォークチャージ”を軒並み無効化できる。

【ポケモンSV】伝説のポケモン・テラパゴスの特徴や性能を解説【ゼロの秘宝 後編・藍の円盤】
【ポケモンSV】伝説のポケモン・テラパゴスの特徴や性能を解説【ゼロの秘宝 後編・藍の円盤】

 テラパゴスが使えるレギュレーションでの対戦においてはコライドンやミライドンも解禁されると思われるので、テラパゴスが抑止力的な存在になりそうだ。

テラパゴスの性能

 ノーマルフォルムはさておき、テラスタルフォルムのテラパゴスは防御と特防が高めで耐久面に寄ったステータス。ステラフォルムになると防御や特防はそのまま、HPが飛躍的に上昇。特攻も高くなり、バランスよく高水準なステータスを手に入れる。

 テラパゴスだけが覚える技“テラクラスター”も非常に強力。ノーマルタイプの特殊技で、威力は120、命中は100で反動などのデメリットはなし。それだけでも強力だが、ステラフォルム時に使用すると、技のタイプがステラに変化。テラスタルしている相手を攻撃した場合のみ効果が抜群になり、ほかのタイプには一律で等倍のダメージを与える。

【ポケモンSV】伝説のポケモン・テラパゴスの特徴や性能を解説【ゼロの秘宝 後編・藍の円盤】

 テラスタイプ:ステラのポケモンが使う“テラバースト”と似た仕様だが、テラバーストと違って攻撃と特攻が下がるデメリットはない。それどころか、ダブルバトルでは相手全体を攻撃できるようになるメリットまである。

 テラパゴスを活躍させるなら、必ずテラパゴスをテラスタルさせて、ステラフォルムで戦わせたいところだ。

テラパゴスを活躍させる方法と対策

 テラパゴスはどちらかというと耐久面が優秀なポケモンで、特攻は高いものの伝説のポケモンたちと比べるとやや抑え目。きそポイントの振りかたとしては、できるだけ特攻を高くしたうえで防御や特防、HPなどに振り分けるのがよさそう。

 テラパゴスはとにかくテラクラスターが優秀すぎるので、攻撃技はテラクラスターだけでも十二分に戦っていける。そのため、持ち物はこだわりメガネやこだわりスカーフなどと相性がよさそう。

 “めいそう”や“ロックカット”といった変化技を複数覚えさせる余裕があるとも言えるので、その場合はオボンのみやたべのこしなど回復系の持ち物と相性がよさそう。

 テラクラスターが超優秀な一方で、そのテラクラスターが使えなくなるといっきに戦力がダウンするのが弱点とも言える。テラパゴス対策として“かなしばり”が非常に有効なのではないかと、筆者は考えている。

【ポケモンSV】伝説のポケモン・テラパゴスの特徴や性能を解説【ゼロの秘宝 後編・藍の円盤】

 またステラフォルムになった場合も、弱点は元のノーマルタイプを参照するので、かくとうタイプに弱い(それ以外に弱点がないのが強みでもある)。とくにコライドンの“アクセルブレイク”は有効な攻撃手段になりそう。

 テラパゴス側も、テラスタルフォルムの特性テラスシェルを活かしてロックカットを使うことで素早さを逆転してからテラクラスターで攻撃するなど立ち回りでカバーが可能。いきなりステラフォルムで戦うだけでなく、テラスシェルをうまく活かした立ち回りの考察がカギになりそうだ。

 そして、テラクラスターが相手全体を攻撃できる点や天気とフィールドを使った戦術がより強力といった点から、テラパゴスの真価が発揮されるのは、ダブルバトルになると思われる。

 ダブルバトルでは片方のポケモンでテラスシェルを1度発動させてから本命の攻撃を通したり、ワイドガードによってステラフォルムのテラクラスターを無効化したりと、シングルバトルにはない駆け引きが生まれるかもしれない。

【ポケモンSV】伝説のポケモン・テラパゴスの特徴や性能を解説【ゼロの秘宝 後編・藍の円盤】

 いつになるかはまったく分からないが、ランクバトルなどでテラパゴスを始め伝説のポケモンたちが使えるレギュレーションが適用されるのを楽しみに待ちたい。

竹内白州
ファミ通最強のポケモン担当ライター。ポケモンジャパンチャンピオンシップス2021では選手として本戦に出場、ポケモンワールドチャンピオンシップス2022、2023では解説者として公式生放送に出演するなど、ポケモンバトルに関する知識と実力はお墨付き。

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