ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)より、2024年3月22日発売予定のプレイステーション5(PS5)用ソフト『Rise of the Ronin』(『ライズ オブ ローニン』)。開発は、コーエーテクモゲームスのTeam NINJAが手掛けている。
本作は、社会が大きく変化していく幕末の時代を舞台としたオープンワールドアクションRPG。美しく再現された異文化情緒たっぷりの横浜や、江戸、京都の町並み。そこで己の信念に従って奔走する坂本龍馬など歴史上の重要人物たちとの交流。そして、Team NINJAならではの爽快で歯ごたえあるアクション!
そんな、いまだかつてない壮大な浪漫が詰まった本作の魅力を、詳しく紹介していこう。
なお、ファミ通.comでは本作のレビュー記事やインタビュー記事なども掲載している。興味を持った方は、そちらもぜひご覧いただきたい。
『Rise of the Ronin』(PS5)を購入する(Amazon.co.jp)ポイント[1] 幕末の日本を美しく再現
本作の物語は、新たな文化が咲き誇り、多くの人々の思惑が渦巻く幕末の横浜、江戸、京都の3都市を中心に展開する。従来のゲームにはなかった幕末の日本を美しく再現した町並みには、誰もが思わず目を奪われるはず。まずはこれら3都市について見ていこう。
幕末とは?
本作の舞台となる“幕末”は、ペリー率いる“黒船”の来航に端を発する混乱の中、約260年続いた江戸幕府の支配がゆらぎ、大きな変革が起こった動乱の時代。その歴史から着想を得た、本作ならではの物語が語られていく。
横浜
脱藩した主人公が、とある目的を果たすために初めて訪れる主要都市。和洋の文化が入り混じる関内エリアには、遊郭や米国領事館、中華街があるほか、横浜貴賓館や灯台などといった特徴的な建物も見られる。郊外には東海道の宿場町である神奈川や保土ヶ谷などが連なる。
江戸
江戸幕府の拠点。麹町エリアには、江戸城とそれを取り囲む武家屋敷がある。浅草寺や吾妻橋を中心とした町人地の浅草エリア、日本橋が架かり商家が並ぶ日本橋エリア、吉原遊郭でにぎわう千束エリアなどの街並みも広がる。現在の東京。
京都
長らく日本の都として政治と文化の中心であった京都。御所エリアや、二条城を中心とした堀川エリア、茶屋や商店が立ち並ぶ祇園エリアなどの名所がひしめくが、幕末の動乱によって以前のにぎわいを失い、荒れ果てた区画も目立つ。
ポイント[2] 幕末浪漫溢れる自分だけの物語
幕末と言えば、多士済々な人物たちが活躍した時代。もちろん本作にも、幕末の著名な人物たちが多数登場する。彼らと親交を深めるか、それとも刃を交えるか? プレイヤーの選択で、運命は大きく変わっていく……!
なお、この記事で紹介しているのは、本作に登場するたくさんの人物たちのほんの一部。ゲームを進めると、日本人なら誰もが知る超有名人から、歴史好きな人が思わずニヤリとするような人物まで、さまざまな歴史上の人物たちと出会うことになるだろう。
ストーリー
江戸末期。ペリー率いる“黒船”の来航は、日本に大混乱をもたらしていた。特殊訓練を積んだ兵士“隠し刀”のふたりは、ペリー暗殺の命を受け、黒船に潜入する。そして任務遂行寸前まで迫った隠し刀だったが、突如現れた謎の男の襲撃を受けて敗北。なんとか逃げ延びたものの、隠し刀の片割れとはぐれてしまった主人公は、生死不明の片割れとの再会を果たすため、長い旅路へと足を踏み出すのだった。
主人公はふたりの“隠し刀”
本作の主人公は、北陸地方の架空の小藩“黒洲藩”出身で、ふたりひと組の特殊な兵士“隠し刀”。つまり主人公がふたり存在するわけだが、ゲーム序盤にふたりは離ればなれになってしまう。
物語の中で選択したほうの主人公が、メインで操作するプレイアブルキャラクターとなり、進行していく。ふたりの主人公は、ゲーム開始時にキャラクタークリエイトで制作。顔や体格、ボイスなどを自由に変更できるので、どんな組み合わせの“隠し刀”になるのかは、すべてプレイヤーに委ねられている。
“倒幕派”の人物たち
徳川幕府を倒し、新政権を樹立することを目的とした勢力。構成する集団や個人の立場、活動方法はさまざまだが、王政復古を実現し、日本の未来を築かんとの想いは一致している。
◆坂本龍馬(声:武内駿輔)
◆桂 小五郎(声:子安武人)
◆高杉晋作(声:小西克幸)
◆久坂玄瑞(声:福山 潤)
“佐幕派”の人物たち
幕末期の佐幕派は、支配体制が揺らぎつつある徳川幕府を支持し、従来通りの中央集権体制の維持を図る思想のこと。おもに西洋列強からの外圧や、反幕府勢力の活動から幕府を守り、既存の政治秩序を支え続けている。
◆井伊直弼(声:菅生隆之)
◆村山たか(声:園崎未恵)
◆勝 海舟(声:山路和弘)
◆近藤 勇(声:三宅健太)
西洋から来た人物たち
アメリカやヨーロッパ諸国などの勢力も登場。貿易のために日本を開国させて、長らく続いた鎖国政策を終わらせ、政治と経済に影響を及ぼそうとしている。海外の野心家たちは、混乱する日本人たちをどう見るのか?
◆マシュー・ペリー(声:木下浩之)
◆ラザフォード・オールコック(声:青山 穣)
◆ジュール・ブリュネ(声:大塚芳忠)
◆アーネスト・サトウ(声:三上 哲)
ポイント[3] 爽快かつ自由な戦闘
バトルは、Team NINJAらしいスピーディーで手触りのいいアクションに加えて、さまざまなアプローチも可能。正々堂々と真正面から勝負を挑むもよし、遠距離攻撃などの絡め手や、暗殺主体で戦うなど、多彩な戦略で戦いを楽しめる。戦闘においても自由度の幅も広いのが本作の特徴だ。
基本の攻撃や防御
刀などの武器を駆使した攻撃を軸に、ガードや回避などの防御手段を交えて戦うのが基本。各アクションには“気力”が必要となるため、自分の気力を管理しながら、相手の気力と体力を削るのが攻略の秘訣となる。多勢を相手にすると不利なので、暗殺で各個撃破するのも手だ。
武器ごとに変わるアクション
本作には、素手攻撃も含めて多彩な武器が登場する。刀や二刀といった基本的な武器のほか、大太刀や薙刀などのリーチの長い武器、さらには幕末らしく西洋のサーベルや銃剣、中華風の牛尾刀などといった海外由来の武器も使用できる。武器はそれぞれに長所と短所があり、アクションも千差万別なので、使い分けが重要だ。
閃刃
敵を斬った後にタイミングよくボタンを押すと、“閃刃”が発動し、血を振り払って気力が回復。終わり際の攻撃動作を中断し、すばやくつぎの攻撃へ移れるため、怒涛の連続攻撃も可能となる。血の付着量は攻撃すればするほど増加し、その総量は閃刃ゲージとして表示される。
武技
気力を大きく消費して、通常攻撃よりも強力な技をくり出す“武技”。とくに敵の気力と、気力上限値へのダメージが高い。武技ごとに技のモーションや特性も異なっている。使いどころを見極めて放とう。一部の武技は、流派を極めることでより強力な“奥義”になる場合がある。
石火
バトルの鍵を握る攻防一体のアクション“石火”。敵の攻撃を食らう直前に放つと、相手の攻撃をさばいて無効化。さらに、相手は一定時間“動揺状態”となり、攻撃チャンスが生まれる。石火でさばいた後に、相手の気力を削ろう。とくに連続攻撃をすべてさばけば、敵は長いあいだ動揺状態になる。
流派・武器の相性
武器にはそれぞれ“流派”が存在し、装着した流派によって、同じ武器種でも攻撃方法が変わる。さらに、流派には天・地・人の分類があり、流派分類ごとに武器との相性が異なる。相性が有利だと、石火を成功させたときに大きくのけぞらせることができるので、相手の武器に合わせて有利な流派に切り換えながら戦うのが理想だ。
- 天:刀などの通常武器に有利。軽武器に不利
- 地:大太刀などの重武器に有利。通常武器に不利
- 人:サーベルなどの軽武器に有利。重武器に不利
鉤縄アクション
鉤縄は移動だけでなく、攻撃アクションにも使用可能。爆発物や刀などを相手に投げつけて攻撃できたり、スキルを取得していけば敵に鉤縄を付けて突進したり、敵を鉤縄で投げたりといったアクションもくり出せる。さらに、高所から鉤縄で敵を引き寄せて暗殺するなどの使い道も。
遠距離攻撃
遠距離攻撃にも多彩なタイプが存在する。長銃や弓で遠くから狙い撃ちできるのはもちろん、ピストルである短銃を手にして剣術と銃撃を織り交ぜて戦うことも可能だ。また、手裏剣などの投擲武器も用意されており、飛びながら相手をけん制するなど、忍者のような立ち回りも実現できる。
仲間との連携
ミッションなどで仲間といっしょに戦っているときには、いつでも操作キャラクターを仲間に変えることが可能。主人公で攻撃したのち、仲間の坂本龍馬にチェンジして銃撃するなど、本作ならではの連携プレイを自分の手でくり出せる。さらにオンラインマルチプレイなら、ほかのプレイヤーとの協力プレイも行える。
アクションが苦手な人もご安心を! 難易度選択
アクションが豊富ゆえに難しいように見えるかもしれないが、本作には難易度選択があり、ゲーム開始前での選択だけでなく、変更できるタイミングであれば、ゲーム中にいつでも変えられる。さらに、低難度“薄明”の場合は、より難度を下げる設定もあるので、苦手な人も安心してプレイしてほしい。ちなみに、アクションゲームが得意な人向けに、高難度設定もある。
ポイント[4] 遊びに満ちたフィールドの探索
オープンワールドで表現された幕末世界を旅しながら進めていく本作。メインミッションのほかにも、フィールドには多彩な遊びがたっぷりと詰め込まれている。
自由に探索しながら冒険しよう
メインミッションをこなしていくと、ゲーム本編が進行。ミッション中は限られたエリアを進んでいくステージ型だが、それ以外のシーンでは、広大なオープンフィールドを探索できる。武器や防具、アイテムの制作に必要な素材の収集や、悪漢を倒して治安の悪い地域を解放するなど、自由な選択で冒険を楽しむことができる
多彩な移動手段で進もう
ダッシュも含めた徒歩での移動のほか、馬による高速移動も、ゲーム序盤から可能。また鉤縄を使うと、高所や、スイングで離れた場所へ飛び移れる。さらに、冒険の中で滑空装置“アビキル”を手に入れれば、空中飛行もできるようになる。もちろん、マップ画面から特定の場所へファストトラベルすることも可能だ。
隠し刀の旗印
各地に点在する“隠し刀の旗印”を見つけると、ファストトラベルポイントとして利用可能になる。また、旗印を調べると消耗品が補充されるほか、オンラインプレイの入り口としても機能する。さらに、倒された場合は近くの旗印から復活する、チェックポイントの役割も果たす。
草莽(そうもう)ミッション
メインとなる浪人ミッション、出会った人々との絆を深めていく因縁ミッションのほか、その土地に住んでいる人々が関係する草莽(そうもう)ミッションが存在する。達成することで何かしらの報酬がゲットできるほか、土地との因縁が深まり、さまざまな恩恵が得られるようになる。
多生の縁イベント
フィールドを探索していると、マップに旗のマークが出現し、“多生の縁”イベントが発生する。これはランダムで発生するイベントで、内容は、襲われている人を助ける、ケンカを収める、稽古をつけてあげる、などさまざま。達成すると土地との因縁が深まり、報酬がもらえることもある。
治安の改善
村や街中などには、多数の敵に占拠された治安の悪いエリアが存在する。そこにいる敵をすべて倒すと、治安が改善。エリアが解放され、隠し刀の旗印も使えるようになる。敵を倒す方法は、正面から切り結んでもいいし、影から暗殺していってもいい。自由なスタイルで攻略しよう。
アスレチックでアイテム収集
フィールドには鉤縄や滑空装置を使用しないと到達できない場所が数多く存在。さらに壁登りなども交えて隅々まで探索すると、何かしらのアイテムや宝箱が手に入ることが多い。重要な宝箱の場所は、その土地の因縁を深めていくと判明するが、細かなアイテムの場所は自分で見つける必要がある。鉤縄が使用できる場所や、ジャンプで渡れるポイントなどを見つけたら、積極的に進んでみよう。
豊富なアクティビティ
ここまで紹介した要素のほかにも、お楽しみは盛りだくさん。1対1の勝負“鍛錬”や、馬に乗って弓矢で的を射る“流鏑馬”、銃などで的を射抜いていく“砲術訓練”、賞金首を討伐する“お尋ね者”、猫を集めていく“猫蒐集”など、多彩なミニゲームや探索・収集要素が存在する。これらを達成することで、因縁が深まったり、報酬アイテムが手に入ったりする。自由に楽しみながら、幕末の歴史を紡いでいこう。
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