著者紹介
ファミ通.comでインプレッションを書いたりしてるフリーライター。この記事を通じて『テラリア』ファンを増やすのが当面の目標。みんなも掘ろうぜ!
前回でも少し触れたが、『テラリア』の世界は広い。そこで今回は、まず世界の広さを伝えていきたいと思う。
じつはPS3版『テラリア』にはマップ機能が新たに搭載されており、SELECTボタンを押すと現在地付近のミニマップを確認できる。この機能を利用し、マップ画面をつなぎ合わせて、地上全図を作ってみた。ちなみにマップサイズは、これでも3種類中最小の“せまい”。また実際は、写真の3倍ほどの深さまで地下世界が続いている。なんとなくスケール感が伝わるだろうか。
これだけ広さがあると、スタート地点から遠くに進むほど冒険は困難になる。なにせ敵は強くなるし、休憩する場所もない。おまけに死んでしまったらスタート地点からやり直しになってしまう。難易度を“やさしい”にしていた場合はお金を失うだけですむが、“ふつう”の場合はアイテムを死亡地点に落としてしまうため、回収するのもひと苦労だ。
そこで活用したいのが、設置家具の“ベッド”だ。これを家に設置すると、その場所を“ふっかつ地点”に設定できる。たとえばダンジョンの奥深くに家を作ってベッドを置けば、その周囲の探索や鉱石の採掘がグッと楽になるのだ。このように、ある程度進んだら拠点を作り、さらに奥深くを目指していく……というサイクルが、本作の定番プレイスタイルなのだ。というわけで、まずはベッドを作ってみよー!
ベッドに必要な素材は、“もくざい”と“シルク”だ。“もくざい”はすでにあるからいいとして、問題なのが“シルク”。これを作るには少々手間がかかる。
まず、“てつのインゴット”を材料に“てつのくさり”を作成。これをもとに、“のこぎりだい”を作って設置する。この“のこぎりだい”で作る“はたおりき”で、“クモのす”を材料に“シルク”を作れる、という仕組みなのだ。
前回の探索で集めた素材を利用し、無事に“ベッド”をふたつ作成。ひとつは地上の自宅へ設置し、やっと自宅で復活できるようになった。さて、レアな鉱石を求めて地下へ行くか!
というわけで、もうひとつ作成した“ベッド”を鞄に詰め込み、以前探索した洞窟をさらに奥へと進んでいく。しばらく潜ると、周囲が石で覆われているよさげな場所があったので、ここに拠点を作ることにする。
地上では地面を平らにならして外壁を設置していったが、地下世界ではひんぱんにモンスターが襲ってくるため、壁に穴を掘って居住空間を作ったほうが簡単。そのままでも家になりそうだったが、ちょっと見た目が家としてわかりにくいため、今回は木で外壁を組み上げていく。扉や壁、ベッドなど必要なモノを設置し、ついに拠点が完成! さっそく“ふっかつ地点”を設定し、ここを第二の拠点として鉱石採掘に勤しむことにする。
……拠点を作っていたときから気にはなっていたのだが、なんか真下にピカピカと輝く鉱石が。さっそく掘ってみると、これが“きんこうせき”! 某マインなクラフトゲームだと金の装備は弱かったのだが、本作では鉄や銀よりも強いという、順当な性能を誇っているのだ。そのぶん、深い場所でしか採掘できないレアな鉱石でもある。拠点周囲で金が掘れることが判明したため、一気にテンションアップ! ふたたび天然洞窟を探索し、鉱石を探す旅に出る。
ここで、鉱石を採掘するときに役立つテクニックをいくつか紹介しよう。まずは、天井付近に鉱石がある場合。そのままでは届かないし、仮に掘れたとしても鉱石は落下してしまうため、回収が困難になる。そんな場合は、土や石ブロックを設置して足場を作り、鉱石がある場所まで移動すればいい。鉱石の下に足場を作れば、落ちた鉱石の回収も楽になる。このように、利便性を求めて地形をカスタマイズしていく楽しさも『テラリア』の醍醐味のひとつだ。
もうひとつのケースとして、湖の底に鉱石がある場合。水中で活動できる時間は限られているため、まずは池の周囲からトンネルを掘って鉱石を目指す。
鉱石までたどり着いたら、とりあえず掘れる部分は掘ってしまう。ただし、池の底に穴を開けてしまうと水が流れ出てしまうため、できれば避けたいところだ。このような場合は、鉱石の周囲に土や石ブロックを配置して、新しい池の底を作ってしまえばいい。ブロックは多少離れている場所にも設置できるのだ。あとは鉱石だけを掘れば、水を漏らさずに採掘できる。
地下を探索していると、鉱石以外にもさまざまなアイテムを発見できることもある。ひとつはハートの形をした“ライフクリスタル”。ハンマーで回収し、使用すると、主人公のライフ最大値を20増加できるスグレモノだ。
もうひとつ、夜中に地上を探索していると、まれに“おほしさま”を発見できる。これを10個集めて“マナクリスタル”を作成し使用すれば、主人公のマナの最大値を20増やせるのだ。ただし、マナを使用するアイテムはゲーム序盤では見つけにくいため、あまり急いで“おほしさま”を集める必要はない。アイテムを入手してから集め始めても間に合うだろう。
さて、鉱石がだいぶ集まってきたので、いったん帰還して装備を調えることにする。鉱石は、現時点では銅、鉄、銀、金の4種類を発見できており、金の装備がもっとも性能がいい。この金を利用して、まずは重要な道具である“きんのツルハシ”を作成する。
道具も武器や道具と同様に、銅よりも鉄、鉄よりも銀のほうが性能が高い。ツルハシの場合は、性能が上がるとより速く掘れるため、採掘が楽になる。さらに“きんのツルハシ”は少し特殊で、“メテオライト”という鉱石が掘れるのだ。
この調子で防具のほうも金の装備を作りたかったのだが、残念ながら鉱石の数が足りないため断念。そこで、銀で“ぎんのかぶと”と“ぎんのすねあて”を作って装備する。これで守備力が大幅にアップし、より強い敵とも戦えるだろう。
さて、せっかく“きんのツルハシ”を作れたので、“メテオライト”を採掘したい。が、じつは“メテオライト”は、この時点ではこの世界には存在していないのだ。
じゃあ、どうするのかというと、まずは紫色の薄汚れたエリアへ行く。この地にある、怪しく光る球を破壊すれば、隕石が落ちてきて“メテオライト”を採掘できる、という仕組みだ。
というわけで、さっそく紫エリアへ向かう。その付近に新たな拠点を作ってから、探索開始。空中にフワフワ浮かぶ気持ち悪い敵“イーター”が襲ってくるが、装備を強化していたため難なく撃破できる。
この紫エリアは深い穴がいくつか開いているような構造になっており、その奥でまれに怪しく光る球を発見できる。大抵は壁に囲まれているのだが、じつはこの紫色の壁“エボンストーンブロック”は、“きんのツルハシ”をもってしても壊せない!
ではどうするのかというと、“ダイナマイト”か“ボム”を使用して破壊する。威力が高く、爆発範囲が広い“ダイナマイト”を活用したかったのだが、手持ちが3個しかない。ちょっとミスするとリカバリーが難しそうな数ではある。そこで、禁断の技を使うことにした。
じつはPS3版『テラリア』、セーブはオートセーブで行われるのだが、オプションでこのセーブ方式を任意セーブに切り替えることが可能。オートセーブをオフにしてから、“ダイナマイト”で地形を爆破し、失敗したらセーブせずに終了してやりなおす作戦だ。少々セコイ気がする作戦だが、こちらは原稿の〆切も迫っているため、背に腹は代えられないのだ!!
というわけで、目的の球めがけて“ダイナマイト”を投下。狙った場所に飛ばなく、爆風に巻き込まれて死亡したりもしたが、なんとか球の破壊に成功。新しい武器“マスケットじゅう”が出現したほか、画面には“せすじが こおる 感じがした…”とのメッセージが。
“ボム”はまだ10個ほど所持していたため、もうひとつの球を破壊すると、今度は“いんせきが 落下した!”とのメッセージが表示された。本作ではこのように、特定のオブジェクトやモンスターを倒すと、新しいイベントが発生することもあるのだ。
というわけで、さっそく落下した隕石を探してフィールドを歩いていると……。なんと、今回の記事冒頭で紹介したマップ全体画面を作るとき、海上に設置した薄っぺらい足場に落下していたのだ!
この状態では、あまりに“メテオライト”の数が少ない。こんな不運ってあるのか……とガックリと膝をついていたところ、あることを思い出した。「そうだ、俺、オートセーブ切ってるじゃん!」というわけでセーブせずにゲームを終了し、再開。隕石が落ちる前の状態に戻すことができた。いやあ、こういうのをケガの功名っていうんですかね?
で、再び球を破壊したところ、今度は運よく拠点の隣に隕石が落下! 地上に落ちたため、数も申しぶんない。これはじつにラッキーだった。さっそく採掘に取りかかるが、じつはこの“メテオライト”、触れるとダメージを受けてしまう。また隕石付近には、地形を無視して飛んでくる“メテオヘッド”という強力なモンスターも出現する。要するに、“メテオライト”の採掘は非常にタイヘンなのだ。
何度も倒されては突撃をくり返し、30分ほどかけて採掘完了。集めた“メテオライト”を“インゴッド”にし、“メテオハンマアクス”を作ってみた。これはオノとハンマーの両方の性能を持つ道具で、さらに“メテオライト”素材のため、“きんのオノ”などよりも性能が高い。さらに、最下層にある“じごくのかまど”を回収できるスグレモノなのだ!
『テラリア』はこんな感じで、新しい装備を入手したら、新しい素材を入手できるようになり、また新しい装備を作れる……というサイクルでゲームが進んでいく。この、ちょっとずつ強くなり、できることが広がっていく成長要素も、本作の大きな魅力だ。
主人公も強くなってきたし、そろそろボスの撃破とかを狙っちゃいますかね!?
Published by 505 Games (and Spike Chunsoft for Japan region).
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