ナイトシティ†
本作のマップは6つの地区と、バッドランズと呼ばれる周辺地域に分けられており、住民や建築物のスタイル、人口密度から危険度まで、地区によって特色はさまざま。このうち、ライフパス選択時にストリートキッドを選んだ場合はヘイウッド、ノーマッド選択時はバッドランズ、コーポレート選択時にはシティ・センターから、
物語がスタートすることになる。
ヘイウッド†
そこかしこで地元ギャングのヴァレンティーノズを見かける。彼らの息がかかったクラブやバーが立ち並び、壁という壁が独自のスタイルのグラフィティで埋め尽くされている。決して安全な地区ではないが、野心溢れる若者にとっては魅力的な場所だ。ストリートキッドのライフパスでは、ヘイウッド内の一地区であるヴィスタ・デル・レイの裏社会構造を垣間見ることができる。
バッドランズ†
ナイトシティ郊外の荒野はバッドランズと呼ばれている。極度の公害で荒れ果てた不毛の大地で、ここと比べたらナイトシティの市内がオアシスにすら思えてくるほど。だが一部の人間にとってはチャンスで溢れた場所でもある。外での暮らしを味わってみたければ、ノーマッドのライフパスを選んでみよう。
シティ・センター†
企業のテリトリー。高層ビルが織り成す巨大な壁は、まるで要塞のように見えるかもしれない。逆にビルからはナイトシティを一望できる。コーポレートのライフパスでは、そんな一流の世界をほんの少しだけ体験できるだろう。ただし、それも束の間の話……。
ワトソン†
ワトソンはナイトシティの中心地となるはずだったが、街にアラサカ社がやってきたとき、この地区は植民地さながらに毟り取られてしまった。今日では、ワトソンはナイトシティでも比較的治安の悪い地区として知られており、数少ない工場で日銭を稼ぐ低収入労働者が集まっている。ライフパス導入部以降のプロローグは、ここワトソンが舞台となる。
ウエストブルック†
ラスベガスと新宿歌舞伎町を足して2で割ったような場所、それがウエストブルックだ。中でもとくに活気があるジャパンタウンでは毎日、大金が湯水のように使わ
れている。
サントドミンゴ†
メガビルディングとは、さながらブラジルの貧民街“ファヴェーラ”を縦に繋げたようなもの。それが何棟も立ち並ぶサントドミンゴには、何千何万もの小さなアパートがひしめき合っている。ほかに目にするのは発電所や工場、それにゴミでまみれた庭とストリートくらいだ。
パシフィカ†
ナイトシティの一大リゾート観光地として整備が始まったパシフィカだが、投資がストップしてからというもの、その抜け殻だけが残ってしまった。そしてこの地区はナイトシティでももっとも危険なギャングのひとつ“ヴードゥー・ボーイズ”の根城となっている。