カプコン アーケードキャビネット -レトロゲームコレクション-|ファミ通.com

ブラックドラゴン

ブラックドラゴン

アーケード稼働日:1987年8月 プレイ人数:1人

横視点ファンタジーアクションゲーム。主人公“ブラックタイガー”が王国に平和を取り戻すためドラゴンに立ち向かう。魔物たちを倒しながら、宝箱やツボ、魔物から出るコインを集め、ショップで武器や鎧を強化することができる。

ストーリー・システム説明

「はるか昔、天空より稲妻とともに現れし3匹の竜が、ひとつの王国を闇の中へと葬った……しかし、長い暗黒の時代は、そこにひとりの勇者を誕生させた」

 本作は真横からの視点で描かれるアクションゲームで、攻撃ボタン、ジャンプボタンのふたつでプレイヤーを操作する。攻撃ボタンを押すと、ナイフと鉄球というふたつの攻撃を出すことができる。ジャンプの軌道は決まっており、方向転換などはできない。ただし斜め上にレバーを入れながらジャンプ、垂直ジャンプ後レバーを横に入れるなどの操作で、通常より高いジャンプをすることが可能だ。

 また、敵を倒して手に入れたコインを使い、店で武器や鎧、薬やカギなどを買うことができるのが特徴である。

ストーリー・システム説明 ストーリー・システム説明

▲本格派ファンタジーの世界観でゲームは進行する。おじいさんを助けると店で武器やアイテムを売ってくれることがある。

立体的な移動ができる横視点アクション

 本作は、ほとんどの敵はマップ上の固定した場所に配置されており、地形や敵のパターンを覚えることが重要になってくる。その意味では、古典的な横視点のジャンプアクションに近いが、上下に移動できる場所が多いのが特徴。そのためにマップが広く感じられ、迷宮を進んでいく雰囲気がうまく表現されている。

 買い物ができるというゲーム性は、当時のアーケードゲームではまだ珍しかった。同時期に発売されたもので、買い物ができる他社の作品に『ワンダーボーイモンスターランド』(セガ・1987年)がある。

基本的な攻略法

 本作は地形と敵の配置を覚えるのがとても重要。つぼを壊すと、ときおり敵が出てくることがあるが、それ以外はほとんど同じ攻撃パターンといってよい。プレイを何度もくり返して、ダメージを食らわず進める方法を探していこう。

 とくに覚えておかなければいけないのが、岩と食虫植物のような敵の出現位置。岩はダメージが大きいし、食虫植物に触れるとナイフを出せなくなってしまう。

 買い物は武器を早めにパワーアップしていくことが大切。そのぶん序盤では防具などが買いづらいので、序盤のステージほどきっちりとしたパターンを作っていく必要がある。

 くり返しになるが、本作はマップを覚えて攻略パターンを作っていくタイプのゲーム。最初は難しく感じるかもしれないが、プレイを重ねれば確実にうまくなっていく。当時ゲーセンで苦労させられた人は、ぜひ家でやりこんでリベンジして欲しい。

基本的な攻略法 基本的な攻略法

▲花のつぼみのような敵に触れると、ナイフが出せなくなってしまうので注意しよう。ボスはトーテムポール、ドラゴン、ドラゴンナイトなどが出現する。

隠しアイテムと点数稼ぎについて

 本作には、数多くの隠しアイテムが地形の中に隠されている。例を挙げるとタケノコ(タイム30秒加算)、モビちゃん(1万点)、佐吉(体力回復&鎧2レベルUP)、イチゴ(鎧3レベルUP)、弥七(1UP)などである。そのほかにもあるので探してみよう。

 また、落ちてくる岩を破壊すると30000点となる。岩は“POW”を使えば、確実に破壊できる。また、落下する前の岩にナイフを限界まで打ち込んでおき、落下させてから打ち込んで壊せば、非常に高い得点を稼ぐことができる。当時のマニアは、この岩稼ぎのテクニックを使って熱いハイスコア争いをくり広げていた。

PLAY MOVIE

(1) ROUND1のスタートから隠しダンジョンを出るところまでをプレイ。敵を全滅するPOWを利用し、走り抜けることで楽に敵を倒せる場所がある。

(2) ROUND3のブルードラゴン戦をプレイ。このラウンドには鎧を回復するアイテムがいくつかあるので、その場所を知っていると楽に進むことができる。

『ブラックドラゴン』の思い出

 筆者は本作のような、敵の出現パターンを覚えて攻略していくタイプのゲームは、かなりの数をプレイしてきました。このようなタイプは、やりこめば才能などは関係なく、必ずクリアーできるものです。しかし当時のゲーセンでは、ROUND3〜4あたりまでしか進めなかったような記憶があります。この記事を書くにあたって再びやり始めましたが、覚えることが山積み。すべて忘れていたのでゼロからのスタートでした。この作品をクリアーできなかったことは心残りになっていたので、じっくりプレイしてリベンジしたいと思います。

石井ぜんじ
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