“レインボー”の指揮官役を務める、三石琴乃さんにインタビュー

公開日時:2015-11-10 12:00:00

 対テロ攻撃部隊“レインボー”の指揮官であるシックスは、夙に悲劇的な出来事に遭遇しており、その経験から悪に立ち向かう道を探し始め、現在の地位に至る。ファミ通.comでは、彼女の声を担当した声優の三石琴乃さんにインタビューを敢行。収録後の感想などをうかがった。

三石琴乃様お写真_Rainbow6記事用

三石琴乃さん

――まず、収録を終えての感想を教えて下さい。

三石琴乃さん(以下、三石) ゲームの音声収録はよくやらせていただきますが、波形にあわせて収録するのはあまり経験がなかったので、ちょっと緊張しながらの収録でした。でも無事に終わってよかったです。

――オファーが来たときの心境を教えて下さい。

三石 最初にお話をいただいたとき、軍事作戦の指揮官で60代という話を聞いて、「私で大丈夫かな」と不安でしたが、「新しい分野に挑戦しよう!」と思いました。

――今回演じたシックスは60代前半のアメリカ女性ということで、このような年代の役を演じることは少ないと思うのですが、役を演じるにあたってどのようにイメージを膨らませましたか?

三石 超エリート軍人ですよね。「私がやらねば、誰がやる」という正義感と責任感が強い性格で、女だてらに指揮官になったのは、きっと辛い思いもしていままで生きてきた人なんだろうなと……賢く強いけれど悲しみも抱えているのかな…などとイメージしていました。

――シックスは特殊な経歴ももっていますよね。

三石 事前に資料を読ませていただいたのですが、彼女の経歴はなかなか難しくて……(笑)。

――でも収録では、すごくシックスのイメージを捉えていて、役にハマっているなと感じました。

三石 そう思ってもらえてよかったです!(笑)

――シックスは三石さんがいままで演じられているキャラクターとはタイプが違う印象を受けましたが、今回を演じるにあたりいつも以上に気を付けたことなどはありますか?

三石 最初のキャラ作りの段階で「声のトーンを低く」との指示があったので、そこは意識して収録に臨んでいました。それと、底に熱い思いがあるけど表面は冷静にしゃべりました。

――あ、でも特殊部隊の指揮官で、世界を守るという立場におかれている状況は『新世紀エヴァンゲリオン』の葛城ミサトと少し似ているかなと思いました。

三石 彼女たちのような世界を守る責任ある仕事は、私では務められませんね(笑)。でも責任感という点では、ご縁があって仕事に呼んでいただいたのだから、私なりの何かを残して行こうという思いはつねにあります。二次元のキャラにもなんとなく人間の匂いを残したいですね。

――プライベートでは、責任感をもって事件を解決しようとか、リーダーシップを発揮するタイプなのでしょうか?

三石 いえいえ、誰かトップがいて、それを補佐する立場ならいいですけど、シックスのようなトップには向いてないかなと思います。

――なるほど。ではシックスのような冷静な指揮官は、三石さんの性格とはまったく違うようですが、共通点のないキャラクターを演じるのは難しいのでは?

三石 そうですね。私本人と共通点がなくても、きっかけやヒントを探します。たとえば、酔っ払っている役を演る場合、飲めない私は酔っ払っている人を観察してヒントを得ていたりしています。ヒントから得たイメージを増幅して演じるのが役者のお仕事かなと。

――シックスのような冷静で特殊部隊の指揮官を務めている女性にあこがれはありますか?

三石 えー尊敬はするけど……私は無理無理~って思いますね(笑)。

――ちなみに、冷静な指揮官を演じられていますが、ふだんの生活でピンチに陥ったときはどうやって切り抜けますか?

三石 日々ピンチの連続なんですけど……仕事でピンチに陥って失敗してしまったときは、反省して、とことん落ち込んで、気持ちを切り替えるようにしています。“仕事で失った自信は仕事で取り返す”という我が家の家訓なので(笑)、仕事での失敗はまたつぎに活かすようにしていますね。あとは、どうしようもない状況になってしまったら、じっと静かにすごして嵐が過ぎるのを待つこともあります。気持ちを落ちつけるしかないです(笑)。

――では、収録で印象に残ったセリフはありますか?

三石 「即座に!」というセリフが印象的ですね。英訳なので倒置法になっていると思うのですが、印象的でした。シックスのセリフはかっこいいものばかりでした。

――ちなみにプライベートではゲームはされるのですか?

三石 じつはまったくしないです。といっても昔ひと通り遊んだので、いまは卒業しているといったところでしょうか。ゲームウォッチからファミコンのブロックくずしなどで遊んだんですよ(笑)。

――スマートフォンのゲームもやっていないのですか?

三石 私のスマホにはゲームが入ってないです(笑)。こんなにゲームのお仕事をさせていただいているのに、ごめんなさいー!! お正月に親戚が集まってみんなでWiiをすることがあるのですが、へたっぴな私は部屋の隅でしょんぼりしています。リモコン持つ手に力が入りすぎて、指が赤くヘコむんですよ。

――では、これを気にぜひプレイされてみてはいかがでしょうか?

三石 そうですね。けど、『レインボーシックス シージ』はちょっと私にはまだコアすぎて……(笑)。ハードなのできっと夢に見ちゃいますね~!

――では、本作のようなミリタリー系の映画などは見られるのでしょうか?

三石 時間が空いたときに見ることはありますね! ハリウッド映画とか、フランス映画とか、ジャンルはヒューマンドラマ系の感動モノをよく見ます。

――アニメやナレーションと、ゲームの収録はどのように違うのでしょうか?

三石 ナレーションは、おもに映像の説明をするので立ち位置が一歩引いているのですが、アニメーションは役を演じるので気持ちでしゃべりますね。ゲームの収録ですと、ひとりで収録することが多く相手役がいないので、イメージを膨らませるのがたいへんなときもあります。

――収録現場を拝見させていただきましたが、アンジェラ・バセットさんが演じるシックスのリップシンクに合わせてセリフを言っているのを見て、漠然としていますがすごいなと思いました。PVでシックスが顔を横に向けたりするときも、すこし変化を付けているように見えましたが。

三石 そうですね、事前に合わせやすいように和訳していただいているので、リップシンクにあわせてセリフをいうのは今回は難しくはありませんでした。語気が強くなったり横を向いたり、ニュアンスに変化をつけられるところは入れ込んでみました。

――じつはあのPVのシックスはCGなのですが、気づいていましたか?

三石 え!? 実物の人じゃないのですか!? びっくりしました……。いまのゲームはどんどん現実に近づいていて、変化にびっくりしてしまいます。

――それでは最後に、本作を楽しみにしているファンへメッセージをお願いします。

三石 シックスに選ばれたあなたなので、テロリストは恐ろしいですが、無事に作戦を遂行して全世界を平和に導いてください。あなたに任せます!

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『レインボーシックス シージ』ファミ通.com 特設サイト

タイトル:レインボーシックス シージ
メーカー:ユービーアイソフト
対応機種:プレイステーション4、Xbox One、PC

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