“マンガ図書館Z”が11月26日12時をもってサイト停止へ。赤松健が立ち上げた前身『Jコミ』から14年続く電子書籍サイト

“マンガ図書館Z”が11月26日12時をもってサイト停止へ。赤松健が立ち上げた前身『Jコミ』から14年続く電子書籍サイト
 2024年11月5日、電子書籍サイト“マンガ図書館Z”が2024年11月26日12時をもってサービスを停止することが発表された。

 マンガ図書館Zは、漫画家・権利者・出版社の許諾を得て、“往年の懐かしいマンガ”や“惜しくも単行本化されなかったマンガ”、“新しく生み出されたマンガ”などが、無料で読める電子書籍サイト。
『ラブひな』や『魔法先生ネギま!』など、数々の名作を生み出してきた漫画家・赤松健氏(現参議院議員)が前身となるサービス“Jコミ”を立ち上げて、2011年4月に公開。その後、“絶版マンガ図書館”、“マンガ図書館Z”とサイト名を変更しながら、約14年間、運営されてきた。

 サービス停止の理由として、決済サービスの契約が10月末ですべて解約せざるを得ない状況になり、今後の作家への収益還元、およびサイト運営が困難であると判断したからだという。

 
公式サイトのお知らせページでは「弊社では急遽資金繰りの試算と検討を重ね、連日にわたりギリギリまで今後の運営の立て直しを協議いたしましたが、作家様への還元ができなくなるようなサイト運用を続けることは、結果的に作家様、ユーザ様からの信頼も裏切ることになると判断し、サイトの停止を決断いたしました」というメッセージも掲載されている。

広告
[IMAGE]
“マンガ図書館Zのサイト停止に関するお知らせ”ページ
 サイト自体は11月26日12時に停止予定だが、運営を行うJコミックテラスは他社ストアに作品を提供する“卸事業”も手掛けており、今後はそちらに注力しながら参加作家への還元を図っていくとのこと。さらに「今後も関係各所と検討を重ね、サイト再始動の道も探ってまいります。まだ細い道筋でしかありませんが、非営利団体への移行やクラウドファンディングなども検討してまいります。」と、サイト再始動への姿勢も見せている。
この記事を共有

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります