
協力プレイが新鮮だったシリーズの正統続編
いまから14年前の2010年(平成22年)4月29日は、プレイステーション・ポータブル用ソフト『メタルギア ソリッド ピースウォーカー』が発売された日。
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ゲームの舞台となるのは1974年の中米コスタリカ。時系列的には1964年の戦いを描いた『メタルギア ソリッド3 スネークイーター』に続くストーリーとなる。『3』でザ・ボスを喪った主人公のスネーク(ビッグボス)が私設軍隊を結成し、ピースウォーカー計画の阻止のための戦いに身を投じていくといった物語が展開する。
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本作がいままでのシリーズと大きく異なっていたのは、ハードの特性を活かして協力プレイの要素に力を入れていた点。大型兵器との戦いなど難しいミッションでは、最大4人のプレイヤーで挑むことができた。本編ストーリーに関わるミッションもふたり同時にプレイできたので、友だちといっしょに攻略していったなんて人もいただろう。筆者もゴールデンウィーク休みを利用して友だちと毎日プレイしていたのを覚えている。
『モンスターハンター』シリーズとのコラボレーションも思い出深い要素のひとつ。リオレウスやティガレックスが『メタルギア ソリッド』の世界に現れて大暴れするのは、当時相当なインパクトだった記憶がある。さまざまな銃器を使っての戦いは『モンハン』のボウガンとはまた違った感覚でおもしろかった。
鋼鉄の牙王とも呼ばれる“ギアレックス”というオリジナルモンスターも登場。マザーベースに乗り込んでくるミッションはかなりエキサイトしたんじゃないだろうか。無数の棘を地面にばらまき、咆哮によって爆発させたり、赤い体液をレーザービームみたいに放ったりするなど、攻撃方法もユニークだった。
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ゲームの柱となっていたのはミッション遂行のほかにもうひとつ、マザーベースの運営があった。人員を配置して基地を発展させていくシミュレーション的なコンテンツなのだが、これが非常におもしろい。とくに“フルトン回収”による人員集めに夢中になった人は大勢いたはず。通常のミッション中に敵兵士にバルーンをくっ付け強制的に基地へ連行する絵面が筆者的には妙に笑えて大好きだった。
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ほかにもボーカロイド音源を搭載し、ボス戦でAIがしゃべったり歌ったり、ほかの企業との多種多様なタイアップなど、当時話題になった要素が目白押しの1本だった。
2011年11月10日にはプレイステーション3及びXbox 360用の『メタルギア ソリッド ピースウォーカー HDエディション』が発売。グラフィックやサウンド面の大幅な強化が行われたほか、操作性も格段に向上した。