『フリーダムウォーズ』10周年。“荊”を使った立体的な高速移動や攻撃が気持ちよかった。「懲役100万年」のキャッチコピーも印象深い【今日は何の日?】

byウワーマン

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『フリーダムウォーズ』10周年。“荊”を使った立体的な高速移動や攻撃が気持ちよかった。「懲役100万年」のキャッチコピーも印象深い【今日は何の日?】

音声合成でフルボイスの相棒アクセサリの存在が画期的

 2014年(平成26年)6月26日は、プレイステーション Vita用『フリーダムウォーズ』が発売された日。本日で発売から10周年を迎えたことになる。

 
『フリーダムウォーズ』は、ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジア(当時)から発売されたアクションゲーム。シフト、ディンプス、SCEジャパンスタジオ3社のコラボレーションによって制作された。
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 “荊(いばら)”と呼ばれるワイヤー状の装備を駆使し、立体的な高速移動を可能にするなど、独自の魅力に溢れる作品で、メーカーが銘打つ“奪還”マルチプレイアクションというジャンル名が示す通り、さまざまなものを奪還するのが大きな目標となっていた。

 最大4人での協力マルチプレイのほか、アップデートにより4人対4人でのPvP(対戦)モードも楽しめた。当初はアドホック通信のみの対応だったが、2014年8月1日からはインターネット経由での協力プレイも解禁。友だちとストーリーをクリアーしたというプレイヤーも多かったんじゃないだろうか。
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PvPモードによる対戦。
 ゲームの舞台となるのはPT紀元10万2014年の資源が枯渇した世界。生き残るための手段として牢獄都市“パノプティコン”が各地に建造され、すべての人類は懲役によって管理されていた。何も生み出さない人類は生きているだけで罪となり“懲役100万年”の咎人(トガビト)となる。

 咎人のひとりとなったプレイヤーは、さらわれた頭脳労働者“市民(シヴィリアン)”や貴重な資源の奪還をするため、“ボランティア”という名の戦闘行為を強いられていくことになる……。
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 ユニークだったのは、やはり荊を使ったアクションになるだろう。咎人は左腕に荊を巻き付けており、これを壁や建造物などのオブジェクトや巨大な敵“アブダクター”の体に打ち込んで巻き取ることで立体的な高速移動を可能にする。

 壁に張り付いたまま銃撃したり、敵を引き倒したり。あるいは敵の弱点目掛けて突撃するなど、工夫次第でさまざまな使いかたができるのもおもしろかった。それに何よりスタイリッシュで爽快だ。

 攻撃に使える武器はマシンガン、ライフル、火炎放射器、刀剣、槍など、バリエーション豊富。近接武器も使えるが、どちらかというと銃撃がメインウェポンという感じだったのは狩りゲーのムーブメントがあった中では風変わりだったかもしれない。
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 主人公と行動をともにする監視役の生体アンドロイド“アクセサリ”の改造も熱中するポイントのひとつだろう。外見のカスタマイズは当然だが、応答する際のボイスを好きなように設定できたのが画期的だった。

 アクセントやピッチ、抑揚など設定できる項目は多く、セリフの自由度は高い。筆者は「イエス、マスター」みたいな定番ワードしか思い浮かばなかった気がするが、みんな思い思いの熱いセリフを喋らせたのではないかな。

 残念ながら
『フリーダムウォーズ』に続編はないが、本作に携わったスタッフが手掛ける多人数マルチプレイタイトルとして『Project Shaz』が開発中。どんな内容になるのかいまのところわからないが続報が楽しみに待っていよう。
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