※本記事は、2023年7月22日にアップした記事を再編集したものです。まさにプレイステーションの顔
1999年(平成11年)7月22日は、プレイステーション用ソフト『どこでもいっしょ』が発売された日。本日で発売から25周年の節目を迎えた。
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『どこでもいっしょ』は、ソニー・コンピュータエンタテインメント(当時)から発売されたコミュニケーションゲームで、数あるシリーズ作品の記念すべき第1作。“どこいつ”の愛称でおなじみだ。個性豊かなキャラクター“ポケピ(ポケットピープル)”たちにコトバを覚えさせて、さまざまな会話を楽しんでいく。プレイステーションの顔とも言っていいほどの存在感を示したマスコットキャラクターのトロは、本作で初登場し、一躍人気者となった。ちなみに、トロのフルネームは井上トロという。
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本作最大の特徴は、やはり“ポケットステーション(略称ポケステ)”との連動。プレイステーションを起動していなくてもポケステを使えばポケピを連れ出すことが可能で、外出先などでもコミュニケーションを楽しめた。
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ポケピたちと会話を交わすという感覚は、電子ペットとも育成ゲームとも異なる新しい体験で、当時としては非常に斬新。覚えさせたコトバを使ってくれればうれしかったし、どこかとぼけた感じに会話が展開したときは大いに笑わされてしまったのを覚えている。不意にポケステを覗くとトロが寝ていたりするなど、ふだん見られない姿を垣間見られるのには、思わず癒やされてしまった人も多かったのではないだろうか。
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ポケステの赤外線通信機能を使えば、教えたコトバを使って友だちのキャラクターとしりとりをしたり、名刺交換をしたりすることもできた。なお、ポケットステーションとは1999年1月23日に発売された小型携帯端末。モノクロの液晶ディスプレイや操作ボタンが付いており、さまざまなゲームと連動してコンテンツを楽しめた。
プレイステーション上ではポケピの部屋があり、そこでポケピたちは10日間を過ごすのだが、日程を終えるとお別れとなってエンディングが流れる仕組みになっている。別れを切り出し去っていくポケピの姿には、胸が締め付けられる思いだった人もいたのではないかな。ポケピが去った後でも部屋に入ることは可能で、誰もいなくなった部屋を見られるのがまた切ないものだった。
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シリーズはいくつかの続編を経た後、基本的なコンセプトを継承しながら多彩なジャンルへと展開。絵本作りを楽しむ『-どこでもいっしょ- 私なえほん』や、アドベンチャーゲーム『-どこでもいっしょ- トロと流れ星』など、数々の作品を発表した。
プレイステーション3(PS3)の時代には無料配信コンテンツとして『まいにちいっしょ』が登場。後に『週刊トロ・ステーション』となり、番組形式で他作品の紹介やインタビューなどを見ることもできた。プレイステーション Vitaの『みんなといっしょ』では、フレンドマッチングしたPSNユーザーといろいろなミニゲームがプレイ可能だった。