10年の時を経て蘇った初期の名作
『ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー』は、株式会社ポケモンから発売されたRPG。1999年11月21日に任天堂から発売された『ポケットモンスター 金・銀』を10年の時を経てリメイクしたバージョンとなっている。
『ポケットモンスター 金・銀』のシナリオをベースにすべてのシーンのデザインを一新。オリジナル版にはなかった要素も多数追加されていたので、すべてのプレイヤーが気分を新たに遊べたのではないだろうか。
最初にもらえるポケモンは、やはりヒノアラシ、ワニノコ、チコリータの3匹。パッケージを飾る伝説のポケモンも同様にホウオウとルギアだったが、より力強さを感じるような絵柄になり、パッケージを並べると2匹が相対するような構図に変更された。
主人公が殿堂入りした後には、『ポケットモンスター ファイアレッド・リーフグリーン』の舞台でもあったカントー地方へも行き来が可能。カントー地方のポケモンを捕まえたりポケモンジムに挑戦できたりするのはうれしかった。
『ポケットモンスター 金・銀』のときは存在しなかった新しいポケモンが出現するようになったのもありがたく、『ポケットモンスター ハートゴールド』ではカイオーガが、『ポケットモンスター ソウルシルバー』ではグラードンが出現。条件を満たすことで両バージョンともレックウザが出現したのはとくにうれしかった覚えがある。
フィールド上でポケモンの連れ歩きも可能で、本作からはすべてのポケモンが対象になったのが最高だった。身体の大きいポケモンが呼び出せない場所もあった気がするが、伝説のポケモンのような特別なポケモンも連れ歩けるのは気持ちがよかったんじゃないだろうか。
もちろんゲーム本編と連動させる要素もあり、捕まえたポケモンをポケウォーカーに連れ出しておでかけするなんてユニークな遊びもできた。歩数に応じてなつき度が上がったり経験値を獲得できたりもしたので、ポケウォーカーをズボンなどに取り付けてウォーキングやジョギングをした人もいたはずだ。
筆者は運動はしなかったが週刊ファミ通編集部への行き帰りなどで歩数を稼いだ覚えがある。おでかけしたポケモンを戻すと、おでかけの内容に応じた日記を読めたので毎回のお楽しみになっていた。
ポケスロンドームで行われる新競技“ポケスロン”は、ポケモンたちとスピード、パワー、テクニック、スタミナ、ジャンプを競うスポーツの祭典。最大4人までのマルチプレイもできたので、友だちと競い合った人もいたのでは。
『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』から実現したニンテンドーWi-Fiコネクションを利用した通信コードなしの対戦・ポケモン交換も健在。確か筆者は“GTS”を介しての全世界のトレーナーとの交換を毎日利用していた気がする。