一線を画すシステムとストーリー
『メダロット』は、現在も根強い人気を誇るゲームシリーズ。1997年6月号からのコミックボンボンでのコミック版連載を皮切りに、ゲーム、トレーディングカードゲーム、アニメ、玩具など、あらゆるメディアで展開され、好評を博した作品だ。もしかするとゲーム版は知らずとも「アニメにハマった」なんて人もいるんじゃないかな。
原作者である、ほるまりん氏がほぼすべての作品に関わっており、世界設定、キャラクターやメダロットのデザインなどを手掛けている。ボンボンに掲載されていたコミック版の執筆も担当していた。
そもそも“メダロット”とは、メダロット社が開発した自我を持つロボットの総称のこと。メダロットどうしを戦わせる“ロボトル”が大流行している世界を舞台に、プレイヤーは悪の組織に立ち向かい世界を救っていく、というのが初代『メダロット』の大まかなストーリーだ。
また、従来のロボットものとは一線を画すシステムとしてメダルやパーツの奪い合いの要素もあり、これが心を熱くさせてくれる。初代『メダロット』にはメダル交換のシステムがなかったため、通信対戦の“しんけんロボトル”に本気で打ち込んでいたプレイヤーも多かっただろう。
1999年7月23日には続編である『メダロット2』が発売となり、本編がシリーズ化。ゲームボーイから始まり、ニンテンドーDSやニンテンドー3DSにハードを移してナンバリングだけで9作品も発売されている。
家庭用ゲームの最新作は、2020年11月12日に発売された『メダロット クラシックス プラス』。こちらは過去作を合計8タイトルを収録したコレクション作品となっている。また、前述したスマホ向けの『メダロットS』もサービス中だ。