『FFIV』のゲーム内聖地巡礼!?

『ファイナルファンタジーIV ジ・アフター -月の帰還-』は、スクウェア・エニックスの人気RPG『ファイナルファンタジーIV』の十数年後の世界を描いた作品だ。
2009年7月21日にはWiiウェア版『ファイナルファンタジーIV ジ・アフターイヤーズ -月の帰還-』と改題して配信され、2011年3月24日には『ファイナルファンタジーIV』本編と本作をつなぐエピソードである『インタールード』を追加した、プレイステーション・ポータブル用ソフト『ファイナルファンタジーIV コンプリートコレクション』にも収録。その後、2013年11月にはスマートフォン向けに3Dリメイク版がリリースされた。
2024年12月9日には3Dリメイク版『FF IV: THE AFTER YEARS+』がApple Arcadeで『FINAL FANTASY IV (3D REMAKE)+』とともに配信開始されている(ゲームパッドにも対応)。


かつて『FF』シリーズは、タイトルにナンバリングが施されているものの作品間で舞台設定を直接引き継ぐことはなく、“続編”は作られてこなかった。しかし、2003年3月13日発売の『ファイナルファンタジーX-2』が初めて“続編”として登場すると、その後続編や派生作品などが生み出されるように。
そんな中、本作は『ファイナルファンタジーIV』の3Dフルリメイク(2007年12月20日にニンテンドーDS向けに発売)に合わせて開発、配信されることとなる。
前述したように、本作の舞台は『ファイナルファンタジーIV』本編の十数年後。本編の主要キャラクターたちも成熟した姿で登場している。また、主人公はセシルとローザの息子であるセオドアで、ほかにもヤンの娘アーシュラが登場するなど、次世代のキャラクターたちの姿も。






もちろん街やダンジョンも本編と同じだし、イベントバトルも既視感アリアリの内容になっていたりと、過剰なまでのファンサービスが盛り込まれているのもうれしいところ。たとえば某キャラクターの初期HPが本編の“2943(にくしみ)”から“2971(つぐない)”に変わっていたり、同キャラクターが某月の民とのバンド技にて“Wメテオ”が発動するとかの名セリフ「いいですとも!」を言ってくれたり。
バトルも本編と同じ、アクティブタイムバトルシステムが採用されている。バトル中はつねに時間が流れていて、名前の横にあるゲージが満タンになったキャラクターから行動が可能になるという仕組みだ(『ファイナルファンタジーV』で導入された要素!)。
一方で、4段階の月の満ち欠けによって通常攻撃や魔法などの効果が増減する“月齢”システムが新たに導入されている。それを利用して、“黒魔法”を使ってくるボスと戦うときは、黒魔法の威力が上がる満月を避ける……といった戦術が可能となった。なお、月齢は宿屋に泊まるなどすれば簡単に変更できる。


さらに特定のキャラクターどうしのアビリティを組み合わせると、絶大な効果を放つ“バンド”という連携技が発動することも。本作は随所で“絆”をテーマにしたエピソードが見られるが、それとリンクしたものとなっている。まあ、燃費が多少悪く“コスパ命”時代の感覚からすると使い勝手は微妙かもしれないが、さまざまな意味で“ロマン”な要素と言えよう。


携帯アプリとして登場した作品ではあるが、システムは家庭用ゲーム機向けの作品と同様であるし、ボリュームもかなりのもの。筆者も当時、電車での移動中に遊ぼうと購入したところ、予想外にガチ仕様だったため熱中のあまり何度か目的の駅で降りられなかったことがあった。
また、主人公こそ息子のセオドアに変わっているが、カインやリディアなど本編でおなじみのメンバーたちも大いに活躍の場が与えられているため、本編ファンにとっても楽しみの多い内容となっている。ベイガン、メーガス三姉妹やゴルベーザ四天王といったボス敵たちも再登場しており、彼ら彼女らの変化(あまり変わっていない者も……)も見どころのひとつだ。
本編『ファイナルファンタジーIV』から17年後に誕生した『ファイナルファンタジーIV ジ・アフター -月の帰還-』、いまひとたび遊んでみるのにはいいタイミングかもしれない。




















