メカのデザインもすばらしいがアクションとしての完成度も高く、「これがベータ版?」と正直困惑したほど。傍目には「完成してないか?」とも思ったが、開発を手掛ける“するめまんじゅう”氏によると、まだまだ詰めるところがあるらしい。
そんなハイクオリティーなメカアクションを試遊する機会を、2026年3月20日、21日に行われたインディーゲームイベント“TOKYO INDIE GAMES SUMMIT 2026”(TIGS2026)で得たので、そのリポートをお届けしよう。

背部のブーストを全開にダッシュしながら空を舞い、地を駈ける。腕にはライフルやショットガンを、肩にはミサイルポッドを構え、敵に向かって一斉射撃。敵の攻撃を避けながら弾をぶち込む爽快感にかなり振り切っている。


もちろん、制限はあるため無限にダッシュや飛行を続けられるわけではないが、ブーストの消費量は軽めに設定されているのもあり、移動アクションはほぼストレスフリーで快適。『Anthem』や『Marvel’s Spider-Man』のように移動そのものもけっこう楽しい。

だが、個人的にとくに気に入ったのは、じつはFPS視点が用意されている点である。というのも本作ではFPS視点、TPS視点のカメラ2種が用意されているのだが、このFPS視点のこだわりが少々すごい。なんと、メインカメラ視点ではなく、コックピット内のパイロット視点で構築されているのだ。


これひとつで没入感が半端ない。あくまでもコックピットの中で、いまメカを操作しているという雰囲気が画面からバシバシ伝わる。本当のパイロット気分に存分に浸れてしまうのだ。
リアリティー溢れるUIも、横からチラ見えし撃てばマズルフラッシュもある銃器、下に見える機体のパラメータやレーダーなどなど。カメラを割っている謎フレームも逆にリアル。コックピット内の作り込みが没入を手助けする。画面を見続ければ手元に操縦桿があるんじゃないかと錯覚してしまいそうだ。
これがメインカメラ視点だったらこうはいかないだろう。メカになりきっている感は出るかもしれないが、操作している感はコックピットからの視点のほうがおそらく強い。
また、ミッション中に挟まるイベントシーンの作り込みも見事というほかない。さまざまなキャラクターとメカによる会話劇、アクションが相当に作り込まれている。

これは製作者の“するめまんじゅう”氏がCGデザイナーとして動画制作に携わっているからこそなせる技だというが、絶対にそれだけではないはず。メカが変形し眼を光らせて登場するシーンが平気であるからだ。もうこれは製作者本人のメカ愛が爆発したということにしておこう。
さらに、幅広いカスタマイズ要素もある。腕や脚、ボディパーツなどを組み合わせることで、重量やエネルギー量などさまざまなステータスが変化。また、限られたコストを使って各ステータスも強化できる。
試遊のため深くは触れなかったが、高耐久やハイスピード軽量型などいろいろな戦いかたができそう。武器もミサイル、ガトリング、マシンガンとさまざまで自分好みの戦闘スタイルに仕上げられるようだ。

数分の試遊体験ではあったが、その短い時間からでも“するめまんじゅう”氏のメカ愛は間違いなくバチバチに感じられた。現時点でも完成度は高いが、このあとも製作が進められるという。完成版が非常に待ち遠しい。


















