タイトルは刷新されたが、『FIFA』シリーズで培ったリアルなサッカーと熱い対戦、充実のモードは引き続き健在。ブレイクスルー的な進化こそないもののの、ビジュアルや演出の強化や、選手やボールの動きが追加されることで、定番サッカーゲームとして、対戦やチーム作成などで長く遊べる作り。日本代表チームやJリーグが未収録なのは、日本人としては寂しい。今後のアップデートに期待したい。

週刊ファミ通1820号より

全体的な進化の度合いは地味めながら、前作にあたる『FIFA 23』に比べ、選手の動きのリアルさやグラフィックの質が向上しているのは喜ばしい。“プレイスタイル”によって個々の選手の能力がより特徴づけられているのがいいし、その効果を実感できる調整も好印象。一方、“選手キャリア”では、育成の方法や契約で課せられる条件がいかにもゲーム的で、現実のサッカーに即していないと感じる部分も。

週刊ファミ通1820号より

現状、オフラインも含めての多彩なモードを備えた本格派サッカーゲームは、このシリーズ一択。それだけに、極端な変化がないのが好ましい。従来の遊びやすさを継承しつつ、最新のデータを反映した仕上がりです。事情は重々承知のうえ、ひいきのクラブや代表チームでプレイできないのはやっぱりツラい。だからこそ、世界で戦う日本の選手が、女子も含めて、高レートで大勢登場するのは喜ばしい。

週刊ファミ通1820号より

スタジアムの様子は、たまに国際試合のテレビ中継を観る程度の人間の解像度では、グラフィック・音響ともにほぼ現実レベル。カットインされる選手の表情も真に迫っています。ゲームモードや設定項目は充実……というか、細かすぎるうえに門外漢向けのプレイ動線が乏しい点が気になりました。頼み（？）のカジュアルモード“VOLTAFOOTBALL”も無操作プレイヤーが多く、いよいよマニア向けな印象です。

週刊ファミ通1820号より