サグレス(Sagres)(Nintendo Switch)のレビュー・評価・感想情報
大航海時代を舞台に、ストーリーを追いつつ、貿易の利益で自船を強化し、海賊船と戦いながら、新たな航路や遺跡、財宝を発見していく。一連の作業は基本的に淡々と進むが、自分の手で世界地図を広げていくワクワク感がつねにあり。中盤以降の大きな展開も、さらなるスパイスに。寄り道が楽しいから、街の特産品、史跡などの量と演出がより充実していたら、もっと楽しめたのかな、と思うのは贅沢?
週刊ファミ通1849号より
『大航海時代』シリーズをシンプルにしたような作り。各地の図書館で情報を集め、現地へ赴いてさまざまな発見をしていくのは、達成感を味わえます。ただ、契約をひとつずつしか結べず、対象を発見したら都度リスボンへ戻って報告する必要があるのは、少々面倒さも。街によって使われている言語が異なり、各言語を習得している航海士を雇ったりするのはおもしろい要素。戦闘や交易は簡素な印象。
週刊ファミ通1849号より
身も蓋もない言いかたですが、『大航海時代』や『アトラス』の新作を待ち続ける私の心の隙間を、気軽なボリュームと価格で埋めてくれました。やや粗も気になる仕上がりで、このジャンルの初体験で手に取るのにはオススメしませんが、経験者なら十数時間ぶっ続けで、世界中の不思議発見に勤しんでしまうハズ。未知の言語を解読する要素にもハマります。コンパクトでライトな物語は、爽やかな読後感。
週刊ファミ通1849号より
UIや管理項目がシンプル。見た目や演出面も含め、よい意味で“ファミコン的”です。序盤が地道な資金稼ぎではなく、余裕のあるリソースのもとストーリー・ドリブンで進行するので、航海系ゲームの入門用にも最適です。じゃんけんカードを使った戦闘パートの駆け引き要素の薄さには拍子抜けでしたが、現実世界ともリンクした世界の名所調査イベントからは、つねに一定の達成感・高揚感を得られました。
週刊ファミ通1849号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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