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『エースコンバット3』25周年。2040年の近未来を描いたシリーズでも異色の作品で、プロダクション I.Gによるアニメパートが挿入されるストーリー演出にも驚かされた【今日は何の日?】

byウワーマン

更新
『エースコンバット3』25周年。2040年の近未来を描いたシリーズでも異色の作品で、プロダクション I.Gによるアニメパートが挿入されるストーリー演出にも驚かされた【今日は何の日?】

最新作『7』との繋がりも明らかになり話題に

 1999年(平成11年)5月27日は、プレイステーション(PS)用『エースコンバット3 エレクトロスフィア』が発売された日。本日で発売から25周年を迎えたことになる。
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 『エースコンバット3 エレクトロスフィア』は、ナムコ(当時)から発売されたフライトシューティングゲーム。敵機を撃ち落とす爽快さやドッグファイトの緊迫感など、エンターテインメントとしてのおもしろさを追求した『エースコンバット』シリーズの3作目に当たる作品だ。

 これまでの作品ではソフトの発売当時の現代に近い世界を舞台にしてきていたが、本作で描かれた世界はなんと2040年。全シリーズ作品の中でも、もっとも未来を描いたSFストーリーには誰もが驚かされたんじゃないだろうか。

 プロダクション I.Gが手掛けたアニメパートが挿入されるなど、よりストーリーを重視した演出もあってかなり異色作。神経接続して操縦する戦闘機のインパクトは相当なものだったので、いまでも強く印象に残っている人は多いはずだ。

 ゲームの舞台となるのは、前述の通り2040年の近未来。経済の力が国家の力を遥かに凌駕する世界では、軍需産業を母体とする多国籍複合企業“ゼネラルリソース”社と、情報通信産業が母体の“ニューコム”社が強大な力を持っていた。

 国家間紛争が減少した代わりに多国籍企業どうしが紛争をくり広げており、微妙な緊張関係にあったゼネラルリソースとニューコムの両社はついに交戦状態へと突入。

 治安維持機構“UPEO(ユーピオ)”が擁する特別航空部隊“SARF(サーフ)”に所属する主人公は、両社間の紛争鎮圧のため、戦闘機で出撃することになる……といった物語となっている。

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 マルチエンディングの“ストーリー分岐システム”を採用しており、作戦中の不可解な命令変更に従うか従わないかなど、プレイ中の主人公の行動に応じてルートが変更されるのがおもしろかった。電脳空間“エレクトロスフィア”を通じてオンライン通信を行いながら物語が進行する点も未来感が溢れていてよかったんじゃないかな。搭乗機体が所属組織からいくつか供給され、ストーリーの進展に合わせて乗り換えていくところもシリーズとしては風変わりだった。

 システム面の新要素として、独立した視点変更が可能になったのは革命的だったと言えるだろう。いままでは機体と同期していた視点が自由に操作可能となり、後方の敵機を確認できたりするなど超便利。敵機へオートで視点を合わせてくれたりもするので重宝したんじゃないだろうか。ミッションクリアー時のランク表示も意外なことに本作から採用。これらの要素は以降の作品でも標準搭載となり、いまとなってはおなじみのシステムとなっている。

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 そう言えば
『エースコンバット』シリーズは、“ストレンジリアル”という共通の架空世界を舞台とすることが多いのだが、未来を描く本作の立ち位置は長らく曖昧なままだった。

 しかし、シリーズ最新作である『エースコンバット7 スカイズ・アンノウン』発売後のインタビューで
『エースコンバット3』と地続きの設定であることがプロデューサーの口から明かされている。『7』では本作を体験済みのプレイヤーが「おっ?」となる匂わせを感じさせる名前や演出が登場していたので、うれしかったファンも多いはず。余談だが『エースコンバット7』はNintendo Switch版が2024年7月11日に発売予定だ。
 これで本作、『エースコンバット04 シャッタードスカイ』、『エースコンバット5 ジ・アンサング・ウォー』、『エースコンバット・ゼロ ザ・ベルカン・ウォー』、『エースコンバット6 解放への戦火』、『エースコンバット7 スカイズ・アンノウン』などの世界が繋がったことになる。
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