
パソコン誌の1コーナーから始まったNo.1ゲーム総合誌
筆者的にはファミ通.comだけでなく、週刊ファミ通にもお世話になっているのでめでたい日だが、手前味噌にならないようにいつものノリで解説していこう。
ファミコン通信はアスキー(当時)から発刊されていたゲーム雑誌で、現在は週刊ファミ通に名前を変えてKADOKAWA Game Linkageから発刊されている。言うまでもなくファミ通.comも、ファミ通から派生した情報サイトのひとつだ。
ファミコン通信はもともとパソコン雑誌LOGiN(ログイン)のワンコーナーに過ぎなかったが、それが後にゲーム総合誌として独立。当時の競合誌は月1回の発刊がふつうだったが、ファミ通は隔週金曜発売をウリにしていた。
創刊された1986年は、ファミリーコンピュータMagazine、ファミコン必勝本、マル勝ファミコン、ハイスコア、Beepなど、たくさんのゲーム雑誌が発刊されていた時代。そんな群雄割拠の時代に少し遅れる形で『べーしっ君』を表紙にして登場したのがファミコン通信だった。当時筆者はファミマガとマルカツの熱心な読者だったため、べーしっ君というキャラクターなど知るよしもなく、「すげえ表紙の雑誌が出たな……」と衝撃を受けたものだった。他誌と比較するとお笑い記事、いわゆるバカ記事の比率が多めなのが特徴でクロスレビューなどの名物コーナーとともに人気を博した。
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通常は裏方に徹する編集者を誌面に露出させたり、記名で原稿を書かせたりするなど、独特のカラーがあり、深夜テレビのようなノリで溢れていたようなところもゲーム雑誌としては異色だったと言えるだろう。
ファミ通と言えば、やはり“ガバスシステム”を語らずにはいられない。ガバスとは仮想通貨のようなチケットのことで、一定枚数集めるとゲームソフトやゲーム機本体と交換できるというキッズには夢のようなシステム。昔は雑誌自体にもノーマルガバスが付属していたため、読者になった筆者はこれをコツコツ集めていたのだが、高額ガバスの賞品と交換するには投稿などで獲得する“メタリックガバス”が必要(しっかり注意書きも書いてある)で、ノーマルガバスだけでは無理だと知ったときは大層憤慨したものだった。いまもシステムは健在で、投稿でメタリックガバスを獲得すれば賞品と交換できる。
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ファミ通の顔とも言える存在のキャラクター“ネッキー”は、イラストレーターの松下進氏がデザイン。ネッキーという名称は読者の応募から採用された。
1991年7月12日発売号からはゲーム情報の速報性に対応するために業界初の週刊化。1995年12月22日発売号からは略称であった“ファミ通”が正式名称となっている。2009年8月20日発売号からは、ソフトの流通に合わせて本誌の発売日が金曜日から木曜日に変更された。現在の編集長は7代目で初の女性編集長のロマンシング★嵯峨。電子版も2011年10月28日発売号から配信されている。
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ちなみに、9月1日はファミ通の日として過去に日本記念日協会により認定されたことがある。ファ(8)ミ(3)つう(2)の語呂合わせだと存在しない8月32日になるため、8月31日の翌日ということで、9月1日がファミ通の日となった。
本日発売の週刊ファミ通 2024年6月20日号(No.1852/2024年6月6日発売)最新号では、38周年を記念して38人のファミ通編集者それぞれが、現行機で“いまオススメしたいソフト”を紹介している。30年選手のベテランからフレッシュな新人まで、編集者ひとり1タイトルずつ推薦しているので、きっとお気に入りの1本が見つかるはず。ぜひご一読を。
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