『伝説のオウガバトル』のシステムを基本に作られたシリーズ第3作
『オウガバトル64』は『伝説のオウガバトル』、『タクティクスオウガ』に続く"オウガバトルサーガ"の3作目。シリーズの生みの親である松野泰己氏がスクウェアに移籍後に発売された作品なので、制作はクエストのスタッフによって行われました。
ゲーム内容は第1作の『伝説のオウガバトル』と同じリアルタイムストラテジーでありつつ、第2作『タクティクスオウガ』の内容も織り交ぜたものに。バトルの前後にイベントシーンが挿入され、重要な選択を迫られたり、その結果で思いもよらない事態が発生したりする、このシリーズならではの魅力はしっかり踏襲されています。
士官学校新卒生である主人公のマグナスが階級制の社会や大国の支配に疑問を持ち、革命に身を投じていく……というストーリーもワクワクするものでした。マグナスのライバルであるディオメデスや父親のアンキセスが物語の選択によって敵にも味方にもなるところが自分だけのストーリーを紡いでいるようで没入感がありましたね。
ヒロインのレイア絡みのエピソードなど悲劇的な展開が多いことも個人的には好みで、25年経ったいまでも本作のストーリーが深く心に残っています。
また、『伝説のオウガバトル』との大きな変更点としては基本クラスのファイターやアマゾネスの前段階であるソルジャーが追加されたこと。雇用したユニットは、このソルジャーで加入しますが、めちゃくちゃ弱いのでどうやって生き残るように立ち回るのか考える必要がありました。
クラスチェンジの仕様も『伝説のオウガバトル』とは異なり、レベルとパラメータ以外にもクラスに合致した装備アイテムも必要に。装備品の残量にも気を遣う必要がありましたが、ゲームとしてのやり応えはありましたね。