ロゴジャック広告

『モンスターファーム』が発売された日。CD読み込みからCD名検索、そしてフレンド再生へ。令和に復活した人気育成シミュレーション【今日は何の日?】

byウワーマン

更新
『モンスターファーム』が発売された日。CD読み込みからCD名検索、そしてフレンド再生へ。令和に復活した人気育成シミュレーション【今日は何の日?】
※本記事は、2023年7月24日にアップした記事を再編集したものです。

モンスター誕生の仕組みがどの作品もユニーク

 いまから27年前の1997年(平成9年)7月24日は、プレイステーション(PS)用ソフトとして初代『モンスターファーム』が発売された日。

 『モンスターファーム』は、テクモ(当時)から発売された育成シミュレーションゲーム。記念すべきシリーズ第1弾タイトルは四半世紀も前の作品となるが、2019年には初代『モンスターファーム』が、2020年には『モンスターファーム2』がNintendo SwitchやiOS、Androidスマホ向けに移植されているため、若い世代のシリーズファンも増えてきたのではないだろうか。
広告
[IMAGE][IMAGE]
 初代『モンスターファーム』が当時異彩を放っていたのは、やはりモンスターの入手方法の特殊性にあるだろう。何せ仲間モンスターを誕生させる“円盤石再生”を行うには、本作のゲームソフトを本体から取り出し、ほかの音楽CDなどのディスクを読み込ませる必要があったからだ。当然ながらディスクごとに誕生するモンスターが決まっていたので、ユーザーたちは家中のあらゆるディスクを持ち寄って円盤石再生を試したものだった。

 本作が登場したころは、いまとは違いCDが全盛の時代(1998年がピークらしく、CDアルバムが年間3億枚以上も売れていたらしい)。誰の家でもCDがたくさんあったものだから、筆者も夢中になってモンスターを誕生させまくった。雑誌の付録にCDが付いていることさえ多々あったし、もちろんそれも円盤石再生に使用できた。ちょっとしたガチャ感覚と言ったらなんだが、宝探し感覚があったように思う。とにかく何が生まれてくるのか本当にワクワクしながら試しまくった記憶が残っている。

 音楽CD限定というわけでなく、プレイステーションはもとよりセガサターンやPCエンジン CD-ROM2用ソフトなんかも読み込みに使用できた。にくいことに特定のディスクからしか誕生しないレアモンスターもいて、わざわざディスクを買ったりするゲーマーもいたほどだ。その後はシリーズ化してさらなる人気を獲得。1999年にはテレビアニメ化もされ、1期と2期合わせて48話放映された。
[IMAGE][IMAGE]
 2001年以降は、据え置き型ゲーム機のナンバリング作品とは別路線の携帯型ゲーム機シリーズとして『モンスターファームアドバンス』や『かいて しゃべって はじめよう! モンスターファームDS』といった作品も登場。携帯ゲーム版ではCDの読み込みができないため円盤石再生の代わりに、“文字盤再生”や“魔法陣再生”などの方法が採られた。特定のキーワードを入力したり自由な図形を描いてみたりと手法はかなり様変わりしたが、これはこれでおもしろかった覚えがある。

 また、前述の移植版
『モンスターファーム』『モンスターファーム2』では、CDが売れなくなってしまった現代に合わせて仕様を変更。ネットワークを介して独自のデータベースからCD名を検索してモンスターを再生する新たな方法を採用している。現物のディスクを使用しなくなったとは言え、膨大なデータから検索するため宝探し感覚は当時同様に味わえる。
[IMAGE]
 25周年を迎えた2022年には、完全新作『LINE:モンスターファーム』がLINEからリリース。こちらは何と“フレンド再生”機能を搭載。友だちリストから選択した友だちからモンスターを誕生させてしまうのだからおもしろ過ぎる。

 さらに衝撃のコラボレーションを果たした『
ウルトラ怪獣 モンスターファーム』という、怪獣ファンにはたまらない怪獣愛育シミュレーションが2022年10月20日にバンダイナムコエンターテインメントから登場。『モンスターファーム』のシステムをベースに、『ウルトラマン』シリーズの怪獣たちを育成するという、なかなかに興味深い内容になっている。
      この記事を共有

      本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

      集計期間: 2025年04月27日11時〜2025年04月27日12時