アーケード版『ドンキーコング』が稼動を開始した日。宮本茂氏が初めて手掛けたアクションゲーム。マリオの初登場作品としても知られている【今日は何の日?】

byウワーマン

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アーケード版『ドンキーコング』が稼動を開始した日。宮本茂氏が初めて手掛けたアクションゲーム。マリオの初登場作品としても知られている【今日は何の日?】
※本記事は、2023年7月9日にアップした記事を再編集したものです。

マリオが誕生! 障害物を乗り越えてレディーのもとへ

 いまから43年前の1981年(昭和56年)7月9日は、アーケード版『ドンキーコング』が稼動を開始した日(※)。
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※なお、正式な稼動開始日は不明のため本記事では7月9日という説を採用している。 ※本記事内の画像はすべて、ハムスターよりNintendo Switch向けに配信中の『アーケードアーカイブス ドンキーコング』のものです。[IMAGE]
『ドンキーコング』は、任天堂から発売されたアクションゲーム。かつてゲームセンターで非常に人気を博した名作で、任天堂の宮本茂氏が初めて手掛けたタイトルとしても有名だ。また、押しも押されもせぬ世界的な人気キャラクター“マリオ”が誕生した作品でもある(実際に名付けられたのは続編からだったが、移植版では名前が反映されていた)。

 マリオが飼っていたペットのドンキーコングが逃げ出したという設定で、さらわれてしまったレディーを助け出すのがゲームの目的。全4ステージ構成でステージ名がそれぞれ25m、50m、75m、100mになっていて、「HOW HIGH CAN YOU GET?」(※)のメッセージととも表示されるのがかなり風変わりだった。25m~75mのステージはいずれもレディーが囚われた高所へマリオが辿り着ければクリアーになるが、最終ステージのみ鉄骨のボルトを外してドンキーコングを落下させて懲らしめる。
※「HOW HIGH CAN YOU TRY?」と表示されるバージョンも存在する。
 マリオのジャマをするのは転がってくるタルやぴょんぴょん跳ねてくるジャッキ、意思を持ったように動き回る火の玉などで、接触すると即やられてしまう。基本的にプレイヤーは回避に専念することになるのだが、ハンマーを手にしたときだけは反撃タイム。おジャマキャラをぶっ叩いて得点をどんどん稼いでいくのがじつに快感だった。

 ゲームファンのあいだでは“ハンマー状態”などと呼ばれ、象徴的な音楽も流れるので知っている人も多いだろう。現在では『スマブラ』の強力なアイテムとしてのほうが有名かもしれない。もちろん『マリオ』シリーズの中でもハンマーはアイテムとしてたびたび登場している。

 あるあるとしてはハンマー状態でも完全無敵ではないため、背後から近づかれたりハンマーを振り上げた瞬間に接触したりしてお陀仏というパターンはよくある。筆者もよく倒すのに夢中になっていて、ちょうど振り上げた瞬間にみずから敵に突っ込んでやられるというのを何度もくり返した覚えがある……。
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 以降、本作はシリーズ化して『ドンキーコングJR.』や『ドンキーコング3』という続編が登場。『2』にあたる『ドンキーコングJR.』では、主人公側としてプレイヤーがドンキーコングジュニアを操作することとなっていた。スーパーファミコンからは『スーパードンキーコング』という新シリーズが登場し、ここからは完全に主人公キャラクターとして描かれるようになっている。初代作品や『3』では敵側のキャラクターだったが、いまでは任天堂の看板キャラクターのひとりにまで上り詰めてしまったのがスゴイ。

 
『ドンキーコング』はゲーム&ウォッチやファミコンなどにも移植されたほか、バーチャルコンソールとして歴代の複数のハードでも遊ぶことができた。現在もアーケード版は『アーケードアーカイブス ドンキーコング』として、ハムスターよりNintendo Switch向けに配信中(『ドンキーコングJR.』と『ドンキーコング3』も)。また、ファミコン版はNintendo Switch Onlineの特典で『3』までの全シリーズが遊べるので、チェックしてみてはいかがだろうか。
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