キャラクターを切り替えながら進めるシステムが斬新
『ふぁみこんむかし話 新・鬼ヶ島』は、任天堂が初めて発売したテキストアドベンチャーゲーム。前編と後編の2部構成という、いまだかつてなかった形式で発売され当時のゲームファンたちをあっと言わせた作品だ。
本作が発売された当時、ファミコンおよびディスクシステムのアドベンチャーゲームでは『ポートピア連続殺人事件』や『オホーツクに消ゆ』、『デッドゾーン』のようなミステリーやSFといったジャンルが定番。ユーモアやギャグ満載の和風ファンタジーとも言える『新・鬼ヶ島』はかなり異色な存在だった。画面レイアウトも独特で、テキストが縦に表示されていたのだからなかなかにスゴイ。
選択肢が豊富でおもしろおかしいテキストが用意されていることが多かったので、つい余計な選択をしてゲームオーバーになってしまったという人もいたんじゃないだろうか。シチュエーションを表示するイラストの一部が変化するなど、見せかたも凝っていたと記憶している。
ゲームを前編と後編に分ける形式は『新・鬼ヶ島』以降、定番に。『ふぁみこんむかし話 遊遊記』や『ファミコン探偵倶楽部』、『タイムツイスト 歴史のかたすみで…』といったアドベンチャーゲームが発売されている。
いま本作は、Nintendo Switch Onlineに加入することでプレイが可能。この機会に触れてみてはいかがだろうか。