過酷な運命を切り開く、高難度アクションRPG
特筆すべきはやはり死にゲーと謳われるほどのゲーム難度。鉄球が転がり落ちてくるような初見殺しのギミックや一面が毒沼だらけの危険地帯など、プレイヤーの心を折りにくる要素は無数にあるが、なかでも恐ろしいのがソウルの“ロスト”だろう。
ソウルというのは敵を倒したり特定のアイテムを使ったりすることで手に入る経験値で、同時にお金の役割も果たす生命の源。キャラクターが死亡するとその場に所持するソウルをすべて落としてしまうためプレイヤーは回収に向かわなければならないのだが、このとき回収できないまま続けて死んでしまうと落としたソウルは永遠に失われて(ロストして)しまうのだ。
ほかのプレイヤーが死亡した場所に血痕が残ってその死に様を確認できたり、ヒントメッセージを書き記せたりするなど、非同期型のオンライン要素もユニークなポイント。ほかのプレイヤーの世界へ“侵入”して、あるいは自分の世界に侵入されて発生するスリリングな対戦プレイもあって、これもまた『ダークソウル』ならではの楽しみと言えるだろう。
たとえば“ダークレイス”の誓約はほかのプレイヤーから“人間性(アイテム)”を奪うことが目的。悪人になりきって積極的に他者の世界へ侵入して暴虐の限りを尽くせば、気分はもう闇の眷属ダークレイス。一方で復讐霊となって罪人を成敗する“暗月の剣”は、侵入によって他者を殺害した罪人プレイヤーを追い詰めていくことを誓約としている。
このように内容が異なる誓約がいくつもあり、それぞれの仕事をこなしていくのが無性に楽しいというわけだ。筆者は美しい姿をした混沌の娘に人間性を貢いでいく“混沌の従者”と真っ先に誓約を交わし、スコアランキングを競い合った思い出がある。