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『マリオ&ルイージRPG ブラザーシップ!』先行レビュー。シリーズ最新作がSwitchで9年ぶりに登場。意外と高難度なアクションで試される兄弟愛。本日11月7日発売!

byジャイアント黒田

『マリオ&ルイージRPG ブラザーシップ!』先行レビュー。シリーズ最新作がSwitchで9年ぶりに登場。意外と高難度なアクションで試される兄弟愛。本日11月7日発売!
 キズナっていいな。

 改めてそう感じさせてくれたのが、マリオとルイージたちの新たな活躍を描いたアクションRPG『マリオ&ルイージRPG ブラザーシップ!』だ。

 2024年11月7日(木)に発売予定で、『マリオ&ルイージRPG』シリーズの完全新作としては約9年ぶりとなるタイトル。初のNintendo Switch作品でもあるのだ。
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 物語の舞台は、キノコ王国とは異なる“コネクタルランド”。マリオとルイージは、突如現れた不思議な空間に吸い込まれ、コネクタルランドに迷い込む。そして、たどり着いた船島で出会ったコネッタとタップーから世界が窮地に陥っていることを聞き、新たな冒険に旅立つ。
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 『マリオ&ルイージRPG ブラザーシップ!』をひと足早く体験した、ライターのジャイアント黒田によるプレイレビューをお届け。ストーリーのネタバレなどには十分に配慮しているので、安心して読み進めてほしい。

兄弟のキズナで未知の島々を探索しよう

 冒頭にも述べたが、サブタイトルに“ブラザーシップ(意味は兄弟の船)”を冠する本作は、随所に兄弟のキズナを感じる作りになっている。

 舞台となるコネクタルランドは、コネクタルツリーと呼ばれる大きな樹が大地をつないでいた。しかし、何者かがツリーを破壊し、大地がバラバラになってしまう。この地をもとに戻して平和を取り戻すために、マリオとルイージは船島を拠点に大海原を巡り、発見した島々を冒険していく。
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船島は、大海原を海流に乗って移動する拠点。島内には望遠鏡が設置された大砲やワープ土管などがある。
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未知の島は大砲に設置された望遠鏡で発見できる。この大砲は島への移動手段にもなっており、大砲の中に入ると島までぶっ飛ばしてくれる。訪れた島には、船島のワープ土管から一瞬で移動可能。
 コネクタルランドの大海原を漂流している島々はバラエティー豊か。たとえば、ゴツゴツした固いモノであふれており、モノ作りが好きな住民たちが手掛けたオブジェが印象的なグラングラン島。さらに半分がマグマ、もう半分が氷のエリアでできているカンダーン島なんて場所もある。多種多彩な舞台が用意されているのだ。
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 じっくり観光と洒落込みたいところだが、島のフィールドにはふたりの行く手を阻むさまざまな仕掛けが満載。これらの仕掛けを攻略するカギとして、兄弟の力が試される。

 マリオはAボタンとXボタン、ルイージはBボタンとYボタンで、ジャンプとハンマーのアクションをそれぞれ操作できる。これらのアクションを駆使してふたりが協力することで、仕掛けを乗り越えられる、というわけだ。
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ハンマーで交互にタネを弾いて新たな道を作ったり、お互いにジャンプして壁を登ったりと、さまざまな場面でふたりのコンビネーションが試される。
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ときには、マリオとルイージが別々に行動することも。離れた場所にいるルイージにうまく指示を出すと道を切り開ける。
 兄弟ならではのブラザーアクションも探索に不可欠な力。ブラザーアクションは、ストーリーを進めていくと使用可能になる特別なアクション。少しのあいだ空中を浮遊しながら移動できる“UFOスピン”や、ボールとなってパイプの中や流砂の上を進める“ブラザーボール”など、見た目もユニークで活躍の機会があるたびに心が踊った。
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離れた場所に移動したいときに活躍するUFOスピン。
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ブラザーボールを使えば歩いて進めない場所も移動可能。
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ファイア&アイスのブラザーアクションでは、ふたりがファイアマリオとアイスルイージにそれぞれ変身! ファイアボールとアイスボールを投げて仕掛けを解除できる。
 また、本作ではルイージに見せ場が用意されているのもうれしい。ふだんはちょっぴり頼りないルイージだが、コネクタルランドでは“ルイージセンス”の力で、アイデアをひらめいて問題を解決してくれることも。つぎはどんなことをひらめいてくれるのかと待ち遠しくなり、冒険を進めるいいスパイスになっていた。
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フィールドでは、冒険中にルイージが何かを思いつくことがある。ルイージに任せれば、重要なヒントが得られるかも?

キズナとボタン入力がカギとなるコンビネーションバトル

 マリオとルイ―ジの連携は、探索だけではなくバトルでも試される。本作のバトルはシンボルエンカウントで、フィールドのモンスターに触れるとスタート。“SPEED”の早い順番に行動でき、ジャンプやハンマー、アイテムなどのコマンドを選択して進めていく。
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 基本となる攻撃は、空中の敵に効果的なジャンプと、踏めない敵に有効なハンマーの2種類。タイミングよくボタンを押すと、強力な連携技“コンビネーションアタック”が発動するので、これを狙って戦うのがセオリーとなる。
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バトルでは、マリオやルイージの近くに表示されるボタンのアイコンに注目。アイコンを見てタイミングよく対応したボタンを入力することで、コンビネーションアタックを狙える。

 また、敵の攻撃は防御や回避で対処できるほか、反撃で逆にダメージを与えることも可能。積極的に狙いたいが、反撃はタイミングが重要だ。モンスターによっては、フェイントのような動きでタイミングをずらしてくるのでにくらしい! 成功させるのが難しいときは、堅実な防御を選ぶなど、プレイヤーの判断力も試される印象だった。
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 さらに、バトルではBP(ブラザーポイント)を使って発動できる必殺技“ブラザーアタック”も使用可能。特別なアクションを成功させると、強力な連携技をくり出せる。発動時の効果は、敵1体に大ダメージを与えるものから、敵全体を攻撃できる便利なものまでバラエティー豊か。バトルでは頼りになったし、マリオとルイージの息のピッタリあったアクションにも惚れ惚れした。
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マリオが使える“アカこうら”は、こうらを交互にキックして敵単体に大ダメージを与える必殺技。なお、ルイージは敵全体を攻撃できる“ミドリこうら”も習得できる。
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ブラザーアタックは、冒険を進めることで使える種類が増えていく。サンダーダイナモは、レバーを交互に動かして雷雲を生み出して、敵全体を攻撃する強力なワザ。

 コンビネーションアタックとブラザーアタックの入力のタイミングや、モンスターの攻撃の動きに慣れる必要があるなど、効率よくバトルを進めようとすると、アクション性はかなり高めの印象だ。アクションゲームが好きな人も堪能できる作りになっている。

 一方で、アクションゲームが苦手な人へのフォローもバッチリなのでご安心を。ブラザーアタックは選択時に動画をチェックできるほか、しばらくの間、モンスターからダメージを受けなくなるアイテムなどが用意されており、回避や反撃の練習も行いやすい。
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本作はガイド機能も充実。“おしえて!タップー!”のコーナーで、ゲームについていろいろ学ぶことができる。

 冒険を進めると使用可能になる“バトルプラグ”も、アクションの上級者&初心者の双方にうれしいシステム。バトルプラグは特別な装備で、装着すると攻撃の強化やバトルのサポートなど、さまざまな効果を得られる。

 アクションが得意な人は、入力に成功したときに追加ダメージを与えられる“ついでにテッキュウ”や“かいてんアタック”、逆に苦手な人はHPが少なくなると回復アイテムのキノコを使う“かってにキノコ”といったように、プレイヤーのスキルに応じて選択可能。バトル中に付け換えられるのもポイントで、敵や戦況に応じた使いわけもできる奥深い要素だ。
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 バトルプラグは、ストーリーの進行状況に応じて装着できる数が増えていくのもポイント。組み合わせによっては特別な効果を発揮するものもあり、ますます戦いやすくなった。新たなプラグを入手するたびに、有効な組み合わせを考えるのもおもしろいし、ワクワクする。
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“どっかんアタック”を装着すると、攻撃範囲が広がる効果を得られる。これとモンスターに鉄球を落として追加ダメージを与える“ついでにテッキュウ”を組み合わせれば、周囲の敵にもダメージを与えられる。
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新たなバトルプラグは、島のどこかにいる“コネリー”を捕まえると作成可能。作成した数によって、より強力なバトルプラグが開放されていく。

 ルイージファンは、バトルでの活躍にも乞うご期待! ルイージセンスは、フィールドの探索だけではなく、強敵とのバトルにおいてもいかんなく発揮される。ボス戦では、ルイージのひらめきがきっかけで、“ルイージセンス”コマンドが登場。周辺にあるギミックを駆使してチャンスを作り出してくれるのだ。ボスへの有効打となるうえに、こちらもユニークなひらめきが多いので、ルイージセンスコマンドをぜひお試しあれ。
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ルイージセンスコマンドを選んで特殊アクションを成功させると、ボスに大ダメージを与えるチャンスが生まれる。

ストーリーでは新キャラクターたちとのキズナにも注目!

 最後にストーリーに関して。マリオとルイージは、本作で相棒となるコネッタとタップーを筆頭に、漂流する島々でいろいろなキャラクターと出会い、キズナを深めていく。最初は人気がなくてさみしかった船島が少しずつ賑やかになっていく様子は、世界を再建していく様子がわかりやすくて、モチベーションが高まった。
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コネッタは、船島に生えた“コネクタルツリー”のお世話をする“ソダテナー”の役目を持つ少女。タップーはコネッタの友だちで、冒険のガイド役としてマリオとルイージに同行する。
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船島と漂流している島をつないで人々の行き来が盛んになると、ショップや工房など、さまざまな施設がオープンして島内はにぎやかに。

 先述したコネリー集めのほかに、冒険の合間に発生するサブエピソードのクリアーやさまざまなチャレンジ項目の達成、変わった形の岩礁の発見など、やり込み要素が満載なのも冒険を進める大きな原動力に。
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 『マリオ&ルイージRPG』シリーズの完全新作として、ストーリー、探索、アクションのどれもが堪能できる作りになっていると感じた本作。ゲームに夢中になって、マリオやルイージたちとキズナを深めるあまり、家族とのキズナがおろそかにならないように注意しないと……!
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