“リアル”が魅力の本格ドライビングシミュレーター
『グランツーリスモ』はSCE(当時)から発売されたドライビングシミュレーターで、現在でも続く人気シリーズの記念すべき第1作となる。レースゲームは3D技術の発展とともに急成長を遂げてきたジャンルだが、その流れの中でも本作はまさに規格外の存在。界隈で革命を巻き起こした作品と言っても過言ではないだろう。本作登場以降のレースゲームではリアル志向のタイトルが増加するなど、多大な影響をもたらしたのは間違いない。

しかし、それ以上に衝撃的だったのは、クルマの挙動を現実に近いレベルで忠実に再現してしまった物理シミュレーション。独自に開発された物理エンジンによって実現した挙動はゲームらしい派手な走りができないため、筆者のような素人は「んんー?」と思ってしまいがちだが、逆に本物のクルマ好きにとっては唸ってしまうほどのリアルな再現度。
憧れの高級車なども好きなようにチューニングして走れるので、クルマ好きほど夢中になってしまったのではないだろうか。ターボ車の過給音などをはじめとするサウンド面が非常に凝っていたのも凄まじかった。リアル過ぎるがゆえ、個人的には若干難度が高く感じられたのも印象深い。

筆者などは、あまりの美しさにレースのリプレイをくり返し見てしまった覚えがある。T-SQUAREの安藤まさひろ氏が音楽を担当していて、名曲揃いだったのもドライビングを盛り上げてくれた要素のひとつだろう。
本作は国内外で好評を博してシリーズ化。プレイステーション本体の世代が上がるごとに、さらなる衝撃をもたらせてくれた。シリーズ25周年を迎えた2022年には新作の『グランツーリスモ7』が発売されたのもつかの間、なんと2023年9月には映画『グランツーリスモ』が公開。映画は『第9地区』のニール・ブロムカンプ氏が監督を務め、超高速&大迫力のレースアクションに仕上がっている。
2024年12月6日には、『グランツーリスモ7』(GT7)の無料トライアル版となる『はじめてのグランツーリスモ』がプレイステーション5(PS5)、プレイステーション4(PS4)向けに無料配信された。基本的なドライビングスキルを学べるライセンスのほか、レース、ミュージックラリー、タイムトライアルなどを体験できる。





















