
制作開始から10年以上の年月を経て発売された感動作
『MOTHER3』は、任天堂から発売されたRPGのシリーズ第3弾。1989年に初代作品が発売されてからすでに30年以上経過しているが、現在でも非常に人気が高く多くのファンから愛され続けているシリーズとなっている。1作目、2作目同様にコピーライター・エッセイストでマルチに活躍する糸井重里氏がゲームデザインやシナリオを手掛けていることでも有名なタイトルだ。
本作はゲームボーイアドバンス用ソフトとして発売されたが、もともとはニンテンドウ64の周辺機器“64DD”用のタイトルとして開発されていた。2000年に諸事情でいったん開発中止となったのだが、2003年にはまさかの開発再開が発表。ようやく2006年の発売へと漕ぎ着けたため、前作『MOTHER2 ギーグの逆襲』の発売から約12年ものブランクが生じてしまっていた。しかしながら、64DDのときから発売を待ち続けたファンにとっては奇跡と言っても過言ではなく、まさにいのりが通じたといった心境だったのでは?
64DD版の開発時は時代の流れに乗りポリゴンで表現された『MOTHER3』がファミ通誌上でも発表されていたのだが、開発再開にあたって絵柄は『MOTHER』シリーズにふさわしいドット絵に変更。ポリゴン描写なりの味わいはあったものの「やっぱりドット絵がいちばん」と思ったファンは多かっただろう。
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また、バトルでは流れている曲のリズムに合わせてボタンを押す“サウンドバトル”システムを採用。タイミングよくボタンを押すことで、最大16回の連続攻撃が可能だった。すべての戦闘曲にサウンドバトル用のリズムが設定されていたので、モンスターを眠らせて楽曲をよく聴いたなんてプレイヤーもいたはずだ。
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