舞台は龍宮! 海の下にも都があった


しかし、楽しい旅行は長くは続かなかった。突然の異常気象に海は荒れ狂い、正体不明の赤い怪物が船を襲う。ああもうダメかも……そう思ったときに目の前に現れたのは、雅な姿の青年。初対面の私のことを、「姫君」と呼んでくる。私は姫だった……?


突然ここで自我を出すが、筆者はこの手のゲームの主人公を自分とは別個の存在として楽しむ傾向にあるが、時折混ざることがある。今回も、主人公に憑依して「私」などと言うこともあるだろうが、どうかご容赦いただきたい。
主人公は、ただ守られているだけの姫ではない。突然目の前に現れた刀を使えるし、“八葉”に神を下ろして戦闘をサポートこともできる。今作の八葉というのは神々と縁のある英雄で、私はこれから彼らと友情をはぐくんだり、恋人になったりすることになるわけだ。ちなみに、過去のシリーズに登場したキャラクターと同じ名前の人がいても、本作は別の世界線。初プレイの方はもちろん、過去にプレイした方も新たな時空で、八葉との関係を結ぶことができる。


雅な青年と共闘して魔物を退けたものの、そのままふたりは海の中へ落ちていく。ああ、始まったばかりなのに、もうENDか――と思ったときに、揺れる波の向こうに和風の都が。
ここでオープニングムービー。演出がおしゃれ! 水の都で、私は恋に落ちるらしい。なんてロマンチックなキャッチフレーズ。


龍宮と呼ばれる都に着いた主人公と主人公を抱きかかえてくれる雅な青年……平清盛さんのもとに、新たにふたりの男性とやカメがやってくる。
……って、カメ?




カメの名前はたまき。龍神に仕える精霊らしい。主人公はピンチに直面している龍神に選ばれた神子で、いま集まっている3人の男性が、それを守る八葉であることなどが語られた。ちなみにたまき、この先も一生私のことをめちゃくちゃ崇めてくれる。とてもいいカメ。
たまきの話によると、ここに集まった平清盛さん、伊達政宗さん、土方歳三さんの3人はそれぞれ異なる世界から召喚されたらしい。ここでひとり選んだ相手がSSRカードとして手に入るシステム。ああこれ、悩ましいな……。






ちなみに、キャラクターとの会話には2種類あり、消費アイテムの“言の葉”の消費数によって聞ける話が異なる。1個の消費では気軽な会話ができるのに対し、3個消費することで、より深い内容の会話ができ、彼らの違う一面を知ることができる。頻繁に話すか、我慢して貯めて深い会話をするか、このあたりも悩みどころになりそうだ。


ただ、いつまでもこの龍宮でダラダラしているわけにもいかない。龍神との絆を失ったことで、各地域にいる神が暴れ出し、八葉たちがもともといる世界もかなりピンチらしい。主人公は八葉とともに、彼らの過ごす世界へ旅立つことになる。
しかし、ここで衝撃の事実。なんと、この龍宮での記憶は外の世界に持ち出すことができないらしい……。土方さんの時代に飛ぶと、主人公の記憶は平清盛さんと海に落ちたところから先がない。なんとももどかしい。

つまり、龍宮で多少仲よくなれた(?)土方さんとも、初対面から関係を築かねばならないということ。最初からハードモードだが、私は龍神に選ばれた神子なので、いろいろあってなんとかなっていくのである。各時代に飛んだキャラクターにまつわるお話は、ぜひとも皆さん、ご自身の目で確かめてほしい。






ちなみに、プレイしたのは開発用のデータなのでサービス開始までに難易度は変更となる可能性はあるが、筆者はSSR2枚を引いてそこそこ強化したものの、3章あたりできつくなってきた。バトルがつらくなってきたら無理せず龍宮へ戻り、八葉と交流したり、施設を建てたりなどで戦力を強化しよう。



なお、時間経過でプレイヤーランクをあげるためのアイテムが貯まる要素もあるので、つねにゲームに張り付いていなければ強くなれないということもない。
龍宮にはカメのたまき以外にもさまざまな魚介類の精霊たちがいる。みんな神子のことを崇め慕ってくれて、いろいろと気を利かせてくれるので、とっても気分がいい。まさにお姫様乙姫様……ならぬ神子。ああ、現実もこうだったらなあ……。



掲示板“かわら版”をチェックすると、精霊のおもしろいやりとりが見れることも。付け文のほうでは、チャット方式で八葉との交流を深めることができる。


神気注入で八葉の意外な一面が見れちゃうかも……//
ゲームシステム自体はシンプルで、画面上に出現する光をタップするだけ。ただ、失敗すると、また想う心を上げて、次に神気注入のタイミングが来るのを待つ必要がある。気持ちを落ち着かせてチャレンジしよう。

成功すると、八葉に触らせてもらえるし、触っているとなんともゼロ距離なスチルが開放される。
キャラクターによって距離の詰めかたはさまざまだが、とにかく距離が近い。もうこれは、結婚しなくてはお母さんに怒られてしまう距離かもしれない。


スマホでどこでもできるのはうれしいが、神気注入を試すときは家で、周りに誰もいないところでやることをおすすめする。外でプレイするとつい口角がゆるんで、不審者になってしまうので……。
スチルに限らず、本作はSpineによるアニメーションが入っているので、全体的にぬるぬる動く印象だ。システムはカジュアルなスマホゲームではあるが、古い感じはしない。このあたりのクオリティはさすがコーエーテクモゲームスといった感じだ。
もうひとつ注目したい要素は、“添い寝”のアラーム機能。想う心がレベル4になると、八葉がいっしょに寝てくれて、設定した時間に起こしてくれる。

放置しているとやがて八葉も眠る。本当にいっしょに寝ているような感覚を覚えるので、慣れないうちは落ち着かないかもしれない。消灯を押すことで省エネモードにもできるが、見えなくなるとやっぱり寂しい。つい起こしてしまっても、八葉は怒ることもなく、やさしくお話をしてくれる。
ちなみに、筆者は就寝中に他人に起こされるとものすごく機嫌が悪くなるのだが、八葉はみんな人間としてのレベルが高くて感動。




バトルは誰でも簡単なオート
バトルは最大5枚のカードを選んで編成する。通常攻撃時は正面にいる敵を優先して攻撃するので、属性有利な配置にするとよい。カードには攻撃、守備、支援、妨害、治癒の5種類のタイプがあり、それぞれ役割に応じたスキルが発動する。攻撃タイプのカードには近接と遠距離の2タイプがあり、近接は前列の敵を、遠距離は後列の敵を優先して攻撃する。
……というシステムが一応はあるが、パーティーはおすすめを使って編成できるし、バトルもオートで進む。前述した通りなんとなくでも3章あたりまでは進めるが、辛くなってくるので、強化できる点がないかなどを見直そう。ちなみに、バトルにはレベル制限があるので、SSRカードを1枚手にいれたからと言ってそのカードレベルばかり上げても非効率になってしまう。


バトル前に優勢か劣勢を確認できるので、それを判断基準にするといいだろう。

バトル中に、画面下に表示された主人公の持っている円の中に水が溜まりきれば、選んだSSRカードに“神降ろし”ができる。要するに必殺技だが、持久戦に持ち込めばこれを使って一掃することも可能だ。

なお、別カードであれば同じキャラでも同一パーティー内に編成できるが、まったく同じカードは組み込むことはできないので、同じカードを引いた場合は凸(強化)に使ってもよさそうだ。

バトルの中ではキャラがほかのキャラをかばったりなど、八葉同士が協力をすることも。バトルに限らず、龍宮の中でも彼らはたびたびほかの八葉についての話もしてくれる。序盤を触った感じ、八葉どうしがバチバチとしている様子はあまりなく、彼らは穏やかな時間を過ごしているようだ。


ロマンチックな世界観で恋模様を楽しもう
ざっくり触った感じの感想になるが、スマホゲームに慣れている方であればさほど詰まることなく遊ぶことができるように思えた。難しい操作が必要なものがないぶん、コンテンツはけっこう多い印象だが、進行に合わせて順次開放されるようになっている。序盤はストーリーを追いながらゆっくりシステムに慣れていこう。コンテンツが多いぶんさまざまな形で八葉との交流を深めることができるのがいいところだ。
筆者にとってうれしいのはやはりアラーム機能。ゲームを遊ぶ手を止めてスマホがスリープになっても、八葉が“そこにいる”という感じがして、スマホの特性を活かした、キャラクターを身近に感じられるいい機能だと思う。
そして、“龍宮”というファンタジックな水の都を舞台にした世界観のことも挙げたい。ここでの記憶は持ち出せないという設定だが、この閉ざされた世界観が、なんともロマンチックに思える。龍神さまはかっこいいし、精霊たちもみんなかわいい。おさかな大好きな著者は歓喜!


しかし、八葉たちのそれぞれの時代でのストーリーを得て絆を深めた後、水の都での彼らとの関係がどう変わるかなど、気になることはまだまだ残っている。現状、私が最初に選んだ土方歳三さんには塩対応をされすぎてイカの塩辛になりそうだが、今後彼がどのようにデレてくれるのかも目下の楽しみである。
私もいずれは近藤勇さんのように「トシ」と呼んでも許されるようになるだろうか。いよいよ11月28日に配信されるので、楽しみに待ちたい。





















