多くの作品に影響を与えた3D空間でのバトルが熱かった
いままでになかったロボットどうしのスピーディーな3D対戦の実現や“ツインスティック”を使用した独自の操作による没入感の高さは、当時のゲームセンターに大きな衝撃と新風を巻き起こしたと言っていいだろう。
対戦格闘ゲームのブームの只中に突如現れて驚いたということもあるが、格闘ゲームの熱量をそのまま持ち込んでロボットどうしの対決でぶつけ合えたのが筆者的にはいい思い出。3Dアリーナでの対戦という形式は、後の多くの3D対戦ゲームに影響を与えたんじゃないかな。

月で発見されたオーバーテクノロジーにより、人型兵器“バーチャロイド(VR)”が開発され、企業国家“DN社”によって極秘裏に運用されていた。しかし、月遺跡が暴走の危機に瀕し、これを阻止するための極秘作戦“オペレーション・ムーンゲート”が実施される。
プレイヤーはVRパイロットとして遺跡の暴走を食い止め、地球の危機を回避する限定戦争に参加することになる……といった具合だ。


独自の操作デバイスであるツインスティックは、シンプルに人型ロボットを操縦しているという感覚をプレイヤーに与え、没入感と高揚感を極限まで高めてくれた。専用筐体(※)も大きくて、コックピットを模していたことも拍車をかけた。従来のゲームにはなかった操作感覚はいまも忘れられない。
これは余談だが、2018年にプレイステーション4(PS4)用ソフト『電脳戦機バーチャロン×とある魔術の禁書目録 とある魔術の電脳戦機』(バーチャロン)が発売された際に、タニタ社長の谷田千里さん(本シリーズの大ファン)がツインスティックが発売されないことを知り、「それなら弊社に作らせてほしい」と要請、クラウドファンディングを活用して実現させてしまっている。ついでに"TANITA CUP"なる大会も開催したりしていてすごいのひと言。
『機動戦士ガンダム』シリーズをはじめ、数多のアニメやゲームのメカデザインを務めるカトキハジメ氏を起用したバーチャロイドの存在も本作の魅力のひとつ。テムジンやバイパーII、ライデンなど、スタイリッシュで個性豊な機体群はゲームファンだけでなくロボットファンの心も掴んだと思う。
機体のデザインを見るだけで近接戦闘タイプや遠距離タイプなど、直感的にわかりやすいところもよかった。それぞれのプレイヤーが自分の戦闘スタイルにマッチする愛機を見出し、乗りこなしていたはずだ。


いま『電脳戦機バーチャロン』で遊びたいなら、もっとも手軽なのはプレイステーション4用ソフト『電脳戦機バーチャロン マスターピース 1995~2001』になるだろう。初代作品のほか『電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム Ver.5.66』、『電脳戦機バーチャロン フォース』の3タイトルがセットになっている。





















