ジェムを組み合わせてスーパーコンボ!
ダンジョンでは敵を倒して報酬を獲得したり、新たなスキルをゲットしたり、ショップでアイテムを購入したり。マスに応じてさまざまなイベントが発生するため、どんなルートで最奥まで進んでいくのか、考えるのも重要。

最大の特徴は、3色のジェムを組み合わせて攻撃するというバトルシステム。敵とのバトルでは、各ターンの最初にランダムで配られる赤・緑・青の3色のジェムを場に出し、スキルを発動して攻撃します。
各スキルには、発動のために必要なジェムの色・順番が割り当てられているため、どんな順番でどのスキルを出したいかにより、ジェムの出しかたが変わります。たとえるならば、ジェムが手札となり、手札を使って役(スキル)を場にくり出していくという流れ。

とくに重要なのはジェムを出す順番。場に出されたジェムは前後のスキルで共有できるので、たとえば“赤・緑”と“緑・青”で発動するスキルを持っていれば、“赤・緑・青”の順にジェムを出せば両方のスキルが発動します。

こうしてデッキ内容とジェムの出しかた、スキル強化をうまく活かしていけば1ターンのうちにとんでもない攻撃回数を叩き出せるのですが、このスキル連打が本作のキモであり醍醐味。最初は10コンボも出せれば御の字だったデッキが、スキル強化をするだけでいっきに倍以上のコンボが叩き出せるようになり、またコンボ数によってダメージ倍率が増加するため、ダメージ量もグングン伸びていきます。
そこにオシャレな演出も加わり、プレイしている側としては達成感モリモリ。爽快感もマシマシで、もう脳汁ドバドバです。


敵は1ターンに複数回攻撃してくることもありますが、その回数ぶんスタミナを削り切れれば、すべてキャンセルすることも可能。その場合はボーナスとして、コンボのシメに追加でスキルが発動します。

このシステムが、さらに戦闘を戦術的にしています。すべての攻撃を毎ターンキャンセルするのは難しいのですが、使用しなかったジェムは一定数だけキープして次ターンに持ち越せるので、「今回は敵の攻撃が少ないからジェムは次ターン用に温存しよう」、「強力な攻撃をキャンセルしたいから全力で攻撃!」と、ジェムの使用タイミングを考えられるようになっているのです。この駆け引きも本作のおもしろいポイント。

ブレスはスキルと同じようにバトルの報酬やショップマスなどで獲得でき、各ターンの最初に選択できる特殊効果。手持ちの中からランダムに引いた3種類のうちひとつを使用できます。
攻撃力をアップしたり、敵の攻撃を防ぐシールドを張ったり、相手のスタミナを削ったりと、その効果は多種多様。そのターンに自分がやりたい行動にあわせて選択していくのがポイントです。


チャームは紫マスで発生する強力な敵とのバトル報酬などで獲得できる、デッキに装着することでステータス向上効果をもたらしてくれるアイテム。
ブレスよりもゲットできるタイミングが少ないのですが、ターンごとにもらえるジェムが大幅に増えたり「ホントにいいの……?」と思えるようなトンデモ効果を内蔵しているものも存在しています。
使用しているスキルデッキと効果がかみ合った際の爆発力はとくに大きいので、ロマンある要素ですね。

性能もビジュアルも。魅力溢れるキャラクター
それぞれプレイヤーの“癖(へき)”に刺さりそうなビジュアルをしているのもポイント。ここからは、そんな魅力溢れるエージェントたちをざっくり紹介していきましょう。
ルービット

メガネが素敵なセクシーお姉さん。毒を使って持続ダメージを与えるのが得意なエージェントです。
APを使ってジェムの色を変更(ジェムトレード)できる能力を持っているため「目当ての色のジェムが足りなくて攻撃ができない……」という自体が起こりにくい、初心者向けの性能です。

また特定条件で“種”が付くジェムが配られるのも特徴的。種ジェムをキープしたりジェムトレードすると“花”へと成長し、これを使用すると相手に毒を付与する特殊スキル“リコリス”が自動発動します。
これを活用して敵を毒まみれにできるのがめちゃくちゃ楽しい……。筆者の個人的には、いちばん使い勝手がいいキャラクターだと感じましたね。

ファニー

元ヒットマンで博打好きなイケメンお兄さん。最大の特徴はジェムがふたつ結合した状態の“ダブルジェム”が出現する点です。
ダブルジェムはその名の通りふたつ分のジェム効果(並び順は固定)を持ち、APを使えば分割(ジェムブレイク)できる点。単純にほかのキャラクターより使えるジェムが多くなるので、しっかり狙っていけば大量のコンボをつなげられます。

また専用のブレスを使ったりジェムブレイクすると、特定のスキルをパワーアップできる“虹色の弾丸”をゲットできます。
虹色の弾丸やブレスによるバフ効果を組み合わせ、ここぞというタイミングで強力なスキルを一気に叩き込む。その爆発力で気持ちよくなれるキャラクターです。

ベニ

人一倍強い正義感を秘めた天真爛漫な女の子。彼女はAPを使ってジェムを消費する代わりに、自身にバフをかける“ジェムチャージ”が使用できます。バフ効果は攻撃力アップ、回復、シールド獲得の3種あり、状況に応じてどの効果を発動させるかが重要です。
またジェムチャージにどのくらいジェムを消費すべきかも考えどころ。自己強化に集中しすぎると攻撃手段もなくなってしまうので、使いこなすのは難しめです。しかし、ほかのふたりでは実現できない、重い一撃を放てるのが魅力ですね。


キャラクターたちの能力をどう活かし、どんなスキル構成にするかで毎回異なるプレイフィールが得られるのは本作の大きな魅力。
たとえばルービットは毒を与えるスキルのほかにも、敵に追加ダメージを与える“傷”を付与するスキルも用意されています。毒と組み合わせて持続ダメージと追加ダメージの両方を狙っても強いですし、傷系スキルに特化させて火力を出すのもアリ。
獲得できるスキルはランダムなので狙った構成になるかは運しだいですが、予想外の組み合わせが強力に働くこともあったので、いろいろと試行錯誤していくのはかなり楽しいですね。

めちゃくちゃやり込めるタイトルです
プレイするごとに異なるデッキが出来上がるため何度も遊びたくなりますし、クリアーするとさらに高難度に挑みたくなる中毒性があります。筆者がプレイした際は1ミッション約30分ぐらいなので、「あと1回ぐらいやっておくか」という悪魔の囁きが何度も発動し、時間が溶けたこともしばしば。
また4つのノーマルミッションをすべてクリアーするとさらなるモード“Extra Mission”も解放されます。

Extra Missionは、さまざまなボスがランダムで出現するほか、“ブレスデッキに使用不可のノイズが入る”といったいわゆる“縛り”が課される高難度モードとなっています。
筆者も4つのダンジョンをクリアーして「ここまで行けたなら余裕だろ!」と意気揚々と挑んでみたのですが、予想外のボスの攻撃とここぞというタイミングでブレスが引けなかったのが原因で敗北。く、くやしい……。
いくらでもチャレンジできるモードが3キャラクターぶん用意されているので、ボリューム感はかなり多め。かなりやり込みがいがありました。

デッキ構築系ローグライトのおいしいポイントを押さえつつ、独自性のあるタイトルに仕上がっている『ANTHEM#9』。遊んでいて楽しい瞬間がめちゃくちゃ多いタイトルなので、興味のある方はぜひプレイしてみていただきたいです! では、筆者はもう1回ダンジョンに潜ってきます。


















