3Dアクション初心者にも遊びやすい工夫が満載

『星のカービィ ディスカバリー』は、任天堂から発売された3Dアクションゲーム。2022年は『星のカービィ』シリーズが30周年を迎えた年であり、本作は30周年記念タイトルでもある。本編シリーズとしては初めての3D作品だったこともあって、未体験の挑戦にわくわくしたファンも多かっただろう。オープニングの楽曲もボーカル入りで衝撃的だった。
ゲームの舞台となったのは文明と自然が融合した“新世界”。かつて文明が存在した、いわゆるポストアポカリプス的な世界になっていてビックリした人も多かったはず。草が生え放題になってしまったショッピングモールやハイウェイ、水没したビル群など、文字面だけ見ると『星のカービィ』のファンシーなイメージと重ならないかもしれないが、意外にも寂寞とした雰囲気はないから不思議なもの。むしろ廃墟と自然が混ざり合って明るく美しい景色を作り上げていたからすごい。


3Dになったおかげでそんな世界を自由自在に動き回って冒険できたのもうれしいポイントだ。吸い込んで吐き出したり、コピー能力を駆使したりするなど、おなじみのアクションを好きな方向にくり出しつつ戦えるのが熱かった。
なんでも3D化にともなって上がってしまう難度をストレスが掛からないように調整してくれていて、位置関係的に実際には当たるはずがなくても“画面上で当たっているように見えたら攻撃が当たる”という仕組みを取り入れているそう。そのおかげでプレイヤーは快適に戦えるのだからすばらしいアイデアだ。ジャンプした後の着地にも応用されているらしいので、プレイヤーの誰しもが知らないうちに恩恵を受けているかもしれない。
本作で新登場したコピー能力は“レンジャー”と“ドリル”の2種類だけだったが、ソードやファイア、ハンマーなど12系統あるすべてのコピー能力が何段階かに進化するのがおもしろかった。たとえばファイアならボルケーノファイアに進化した後、さらにドラゴニックファイアへ進化する、といった具合に威力や射程が伸びて見た目も派手になってカッコいいのだ。




また、3Dならではの新しい遊びの要素として“ほおばりヘンケイ”が追加された。これは新世界に散らばるアイテムをカービィがほおばることでヘンケイするというシステムで、ほおばるアイテムがとんでもないものばかりで笑ってしまった。コピー能力のようにカービィが変身するわけでなく、ほおばったまま体が伸びてヘンケイしてしまうので見た目の変化に吹き出すしかない。
クルマや自動販売機、門のアーチなど、大きなものばかりをカービィがほおばるのだが、ほおばることで多種多様な特殊能力を使えてしまうのも魅力。クルマをほおばれば、猛スピードで走行が可能で突然レースが始まってビックリだし、アーチをほおばればグライダーのように滑空できてぶったまげてしまった。ほかにも土管や巨大な階段、ジェットコースターなどさまざまなものをほおばって、いままでになかった姿を見せてくれる。


それから、助けたワドルディたちが住人となる街作り的なコンテンツの“ワドルディの町”もあって発展する様子が観られたのも楽しかった。『星のカービィ』ならではといった具合にサブゲームも遊べるようになるところがよかった。
2025年8月28日には、本作に新規ストーリー“スターリーワールド”を追加したNintendo Switch 2用ソフト『星のカービィ ディスカバリー Nintendo Switch 2 Edition + スターリーワールド』が発売。グラフィックやフレームレートも向上しており、よりなめらかで迫力のあるアクションを楽しめるのも特徴だ。なお、Nintendo Switchの『星のカービィ ディスカバリー』を所有している場合、2000円[税込]のアップグレードパスを購入することで遊べるようになる。


















