
いま『リーグ・オブ・レジェンド』(LoL)が過去最高に人気だ。そんな中、配信イベント“League of Legends The k4sen”に参加したにじさんじ所属Vtuberの本間ひまわりさんが「みんなDota2もやってくれよな…。」と、『Dota 2』をおすすめするSNS投稿をして一部で話題になった。
広告
『Dota 2』好きの筆者は「どこかのメディアがこのことを紹介してくれないかな」と思っていたのだが、『VALORANT』に登場するエージェント・ヨルのセリフ「俺がやる」が頭をよぎり、自分で書くことにした次第である。
とんでもない『LoL』人気が出ていますよいま
まずはことの発端である“League of Legends The k4sen”を紹介しよう。
“The k4sen”はコンテンツクリエイターのk4senさんとプロeスポーツチーム・ZETA DIVISIONがさまざまなゲームで展開している超人気企画だ。この企画がゲーマーに与える影響力はすさまじい。
『LoL』の開発・運営を手がけるRiot Gamesは、本作の月平均アクティブプレイヤー数が2023年11月に過去最高を記録したことを発表している。このきっかけとなったのが『リーグ・オブ・レジェンド』で行なわれたThe k4senだ。
“The k4sen”はコンテンツクリエイターのk4senさんとプロeスポーツチーム・ZETA DIVISIONがさまざまなゲームで展開している超人気企画だ。この企画がゲーマーに与える影響力はすさまじい。
『LoL』の開発・運営を手がけるRiot Gamesは、本作の月平均アクティブプレイヤー数が2023年11月に過去最高を記録したことを発表している。このきっかけとなったのが『リーグ・オブ・レジェンド』で行なわれたThe k4senだ。
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/4239/afe5cc8a0ec0548f45ff325e3d66acb3d.jpg?x=767)
The k4senは有名なストリーマーやVTuber、プロゲーマーたちが参加して対戦する企画のため、ふだんでは見られないようなコラボの実現が魅力のひとつだ。
イベント本番や練習の様子は各個人の配信、YouTube切り抜き動画などを通じて参加者のファン以外にもリーチするため、イベントを見たゲーマーやファンたちが「自分もやってみよう」と興味を示した結果、『LoL』史上最高の人気につながっている。プレイをおすすめするような施策はこれまでにも実施されてきたが、ここまで効果を上げたのは珍しいと思う。それだけ相性がよかったのだろう。
本間ひまわりさんは4月9日(火)~11日(木)に開催されたLeague of Legends The k4senに参加。その後に出てきたSNS投稿が「みんなDota2もやってくれよな…。」というものだ。
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/4239/a1531d617b5ead5b7c8fa23f85655e504.jpg?x=767)
『LoL』と『Dota 2』の違い
『LoL』と『Dota 2』は、MOBA(Multiplayer Online Battle Arena)というジャンルの2大巨頭だ。RPGで言えば『ドラゴンクエスト』と『ファイナルファンタジー』、格闘ゲームなら『ストリートファイター』と『鉄拳』のような位置付けと考えるとわかりやすい。
『LoL』も『Dota 2』も、ルーツは『Defense of the Ancients』というタイトルにある。5vs5形式でチーム戦を行い、敵陣を先に破壊したら勝利。これが共通ルールだ。
『LoL』も『Dota 2』も、ルーツは『Defense of the Ancients』というタイトルにある。5vs5形式でチーム戦を行い、敵陣を先に破壊したら勝利。これが共通ルールだ。
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/4239/a465b77da00b1f7a5f130435079a0ec17.jpg?x=767)
『Dota 2』は『Defense of the Ancients』の正式な後継タイトル。『Defense of the Ancients』の開発責任者が『Dota 2』も手がけており、『Defense of the Ancients』のオリジナル要素を下敷きにしたゲーム構成となっている。
『Dota 2』の権利を保有し、開発・運営を行うのはValve社。聞き覚えがなかったとしても、多くのゲーマーは知らず知らずのうちにお世話になっているはず。Steamの運営会社でもあるからである。
『Dota 2』の権利を保有し、開発・運営を行うのはValve社。聞き覚えがなかったとしても、多くのゲーマーは知らず知らずのうちにお世話になっているはず。Steamの運営会社でもあるからである。
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/4239/a3ecb9f0054860b2791cd1ddc4919ebcf.jpg?x=767)
一方、『LoL』の開発・運営はRiot Games社。『Defense of the Ancients』開発メンバーたちも関わっており、よりカジュアルなゲームデザイン、ビジュアルとなっているのが特徴だ。
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/4239/adb974675b3968017fa630a6591135088.jpg?x=767)
どちらのゲームにも甲乙付けがたいおもしろさがある。敵をキルする爽快感、倒されてしまいそうな味方をスキルで見事に生存させることに成功したときなど、自分のプレイがチームの勝利に大きく貢献することになるため、勝てば「最高」、負けると「こんなはずでは」と、何度もプレイしたくなる。これはもはや魔力だ。
eスポーツの競技タイトルとして見てもその人気はすごい。『LoL』の2023年公式世界大会の配信ピーク時視聴者数は640万以上。『Dota 2』は2021年公式世界大会の賞金総額が4000万ドル(約60億円)を超えるほど。人気スポーツも顔負けのレベルとなっている。
どちらも世界的な人気タイトルだが、日本においては『LoL』の人気が圧倒的だ。理由のひとつとして、“日本向けに運営されているかどうか”は大きいだろう。
『LoL』の場合は日本法人Riot Games Japanが運営やプロモーションを担い、eスポーツのプロリーグ“League of Legends Japan League”も存在している。
対して、『Dota 2』はまったくの逆。日本向けの運営法人やプロリーグは存在しないのだ。ゲームを知ってもらうきっかけがほとんどないなかで、冒頭で紹介した人気VTuber・本間ひまわりさんの発言は寝耳に水、青天の霹靂であった。すごい人が発信してくれた。『Dota 2』界隈にとってはそれだけで十分にうれしいのである。
『Dota 2』をやろう。理由は本間ひまわりさんが「みんなDota2もやってくれよな」と言っているから
『LoL』と『Dota 2』どっちをやったらいいですか?」
ここまで読んでくれた方からいただきそうな質問だ。筆者は『Dota 2』を8500時間近くプレイしていてeスポーツシーンも追いかけるほど楽しんでいるので、もちろん『Dota 2』と言いたい。
ここまで読んでくれた方からいただきそうな質問だ。筆者は『Dota 2』を8500時間近くプレイしていてeスポーツシーンも追いかけるほど楽しんでいるので、もちろん『Dota 2』と言いたい。
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/4239/a89c35854fe151140bdbd64804e866dee.jpg?x=767)
そう言ってしまうのは簡単だが、このような質問を受けた場合は『LoL』と答えている。日本において初心者がプレイする環境としては『LoL』の方がいいからだ。プレイヤーの人口が多く、サポートの体制も手厚い。
オンラインゲームを選ぶときは“プレイヤーがたくさんいるタイトル”に目を向けるのが基本だ。人が多いといっしょにプレイしやすいし、話題にも上がりやすく、配信や動画の数も多いので学ぶ機会を得やすい。
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/4239/aec65dd8ced9d86df47216d9f09bd21c5.jpg?x=767)
また、おすすめしたい選び方がもうひとつある。“話題になっているタイトル”を選ぶことだ。
「みんなが『PUBG』で“ドン勝”(1位)を取ったスクリーンショットを上げているから自分もやってみたい」
「ZETA DIVISIONが『VALORANT』の世界大会で3位になってみんな話題にしているからやってみようかな」
「Crazy Raccoon Cupをきっかけにみんな『ストリートファイター6』を配信しているから自分も試してみよう」
こんな感じで、近年のゲームを始めるきっかけは「話題になっていて楽しそうだから」というケースが多いのではないか。それは正しいと思う。気軽にゲームを遊んでほしい。
なので、プレイ環境的には『LoL』を選ぶ方がいいと思うが、"本間ひまわりさんが「みんなDota2もやってくれよな」と言ったから"という理由で、話題の、あの本間ひまわりさんが名前を挙げたことでとても大きな話題になった『Dota 2』をやるのは選択肢として大いにありだ。
覚えることは多いが、まずは遊ぼう。楽しくなれば学びも苦ではない
『Dota 2』や『LoL』には100体を超えるキャラクターが登場する。それぞれが最低4つのスキルを持ち、戦闘の流れを左右するアイテム数も100を超える。
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/4239/a1c8ce4b775548c16a8b394443867637e.jpg?x=767)
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/4239/a1cea25fa1770e4dcef74867e835a3702.jpg?x=767)
キャラクターの持つスキルとアイテムの組み合わせによる多彩な戦略やゲーム展開こそが、『Dota 2』の大きな魅力。しかし、自分の場合、ゲームに興味を持って調べてこのような紹介を読んだときには「覚えられるわけがない」、「そんな時間はない」と感じて、「絶対にやらない」と心に誓ったことを覚えている。
結局はプレイするようになったのだが、楽しそうに遊ぶ友人に誘われたことが決定打だった。実際のところ、まずは自分が使いたいと思ったキャラクターについて知っていればOKだ。やっていくうちに覚えていくし、楽しいと思ったら覚えることも苦ではなくなる。
自分は「絶対にやらない」と思っていたのにもかかわらず、いまでは総プレイ時間1万時間が見えるほどの『Dota 2』プレイヤーになってしまった。ひとたび興味を覚えた人が抜け出せなくなるほどの魅力を持つのが『Dota 2』や『LoL』だと言える。
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/4239/a7324137a8664590c043520044abb2661.jpg?x=767)
本間ひまわりさんがおすすめする『Dota 2』。60万人以上のフォロワー全員が気になっているはずなので、まず動画でもいいから見てもらえたらうれしい。
ちなみに、あのマツコ・デラックスさんもテレビ番組で「おまえらDotaをやれ!」と、本間ひまわりさんと同じような趣旨の発言をされていたことがある。
▼関連記事
テレビ番組「マツコ会議」に「SZ Absolute」登場、Dota 2の賞金総額を知ったマツコさん「Dotaをやれ!」Laz選手「僕たちはこのゲーム(CS:GO)が好きなので」(Negitaku.org)
これらの背中を押してくれる言葉も、ゲームを始めるきっかけとしては非常に貴重だ。このようなチャンスに巡りあったときは、ぜひともプレイすることを選択してみてほしい。
筆者のおすすめ『Dota 2』動画
Free to Play
eスポーツが好きな人向け。『Dota 2』最初の世界大会“The International”のドキュメンタリムービー。
eスポーツが好きな人向け。『Dota 2』最初の世界大会“The International”のドキュメンタリムービー。
OG's comeback to win DOTA 2's TI8 | Against The Odds
eスポーツが好きな人向け。世界大会で優勝した“OG”のドキュメンタリー。日本語字幕付き。
Dota 2 Best Rampages 2023
Dota 2における最大の見せ場のひとつRampage”敵チーム全員キル)をまとめたムービー。
Dota 2 Best Moments 2023
いわゆる珍プレー集。