【力石】ドリキャス版『パワーストーン』が発売された日。変身してくり出す大技が気持ちいい3D対戦アクション。アーケード版とほぼ同時の登場がうれしかった思い出【今日は何の日?】

アニメ化もされた箱庭対戦ゲーム

 いまから26年前の1999年(平成11年)2月25日は、ドリームキャスト用『パワーストーン』が発売された日。

 『パワーストーン』は、カプコンから発売された3D対戦アクションゲーム。ドリームキャストと互換性のあるアーケードゲーム基板NAOMIで作られたアーケード版の『パワーストーン』も存在し、こちらの稼動開始時期も1999年2月となっている。
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 NAOMI基板の登場でアーケード版の移植スピードは格段にアップしていたが、それでも家庭用ゲーム機版とほぼ同時発売というのは当時としては珍しいと思う。少なくとも、筆者的には非常にうれしかった記憶が残っている。

 2025年5月16日発売予定の『
カプコン ファイティング コレクション2』に、『パワーストーン』およびその続編である『パワーストーン2』が収録されることが発表されているので、同シリーズの懐かしい思い出が蘇った人もいるのでは?
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画像は『カプコン ファイティング コレクション2』のものです。
 本作の舞台となっているのは、迷信や伝説が生きていた古きよき時代。一攫千金を夢見る冒険者たちはそれぞれの目的のため、どんな願いごとも叶えてくれるという伝説の秘石“パワーストーン”を追い求め戦いをくり広げていた……というのが本作の単純明快なバックストーリーだ。

 プレイヤーは冒険家のフォッカー、旅芸人のあやめ、格闘家のワンタン、炭鉱夫のガンロックなど、8人のキャラクターからひとりを選んでパワーストーンを狙うライバルたちを撃破していく。ボスとして海賊のクラーケンや元軍人のヴァルガスといった強敵も登場。このふたりはドリームキャスト版では隠しキャラクターとして使用可能だった。

 『パワーストーン』は1対1の対戦形式の作品だが、格闘ゲームのように相対するのではなく箱庭のようなステージの中で自由に動き回って戦うのが大きな特徴となっていた。高低差のあるステージの地形や落ちているアイテムをうまく利用するのが有利に進めるコツ。基本的にパンチ、キック、ジャンプの簡単操作でさまざまな技を繰り出すことができた。

 ステージ中にランダムで出現するパワーストーンを拾っていくと操作キャラクター性能が少しずつパワーアップ。3つ集めることができれば変身ヒーローのように一定時間姿を変え、超強力な大技であるパワードライブとパワーフュージョンを発動できた。

 圧倒的な大技だったので、いかにしてパワーストーンを入手するか相手に取られるのを阻止するかが重要になってくる。まさに、本作の設定そのままにパワーストーンの奪い合いが勃発するのだからおもしろい。
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画像は『パワーストーン ポータブル』のものです。
 1999年4月には、ゲームの設定をベースにした全26話のアニメ作品も放送されている。当時は本作を楽しみながらアニメを観ていた人もいただろう。もしかするとゲーム原作だと知らなかった人もいるかもしれない。

 2000年4月には早くも続編
『パワーストーン2』がゲームセンターとドリームキャストで登場。こちらは1対1ではなく、4人でのバトルロイヤル形式に変更となった。2006年11月30日には、プレイステーション・ポータブル用として『パワーストーン ポータブル』も発売されている。

 いま
『パワーストーン』を遊びたくなったら、前述の通り2025年5月16日発売予定のNintendo Switch、プレイステーション4(PS4)、Xbox One、Steam用『カプコン ファイティング コレクション2』を待つのが得策。シリーズ全2作をまとめてプレイできるのはもちろん、『カプコン vs. SNK MILLENNIUM FIGHT 2000 PRO』や『燃えろ!ジャスティス学園』などのバラエティー豊富な全8タイトルで遊ぶことができる。
これまでの今日は何の日?