LOST SPHEAR(ロストスフィア)(プレイステーション4)のレビュー・評価・感想情報
同社の『いけにえと雪のセツナ』と同様、1990年代に見られた古きよきRPGのテイストが強く感じられる作風。味わい深いグラフィックや、切なさを感じさせる物語、ピアノの音色によるBGMなどで醸し出される雰囲気がステキです。バトルでの、位置取りを工夫することで複数の敵を巻き込んでの攻撃を始め、“法石”の組み合わせにより自分好みのスタイルを構築できるなど、細部の進化ポイントもいい感じ。
週刊ファミ通1505号より
“ロスト”したものの記憶を集めて再生させる能力を持つカナタの物語は、切なさがあって興味を惹かれる。“法石”のセットと“刹那システム”を組み合わせてスキルを発動する仕組みのほか、“機装”への乗り降りもあり、戦略性とカスタマイズ性も多彩。長時間、お使い的に移動させられているように感じることもたまにあるが、フィールドや街の随所で“記憶”やアイテムが拾えて、気がまぎれる構成はナイス。
週刊ファミ通1505号より
“記憶の結晶”を集め、物や人、街を“ロスト”から再生していくのが醍醐味。ワールドマップ上に好きなアーティファクトを建てるのも、箱庭感があって楽しい。ただ、広域で眺められないのは寂しい。地図機能や料理システムはもっと充実させてほしかった。バトルは、前身の『セツナ』を踏襲しているが、機装の存在が良アクセントに。序盤は制限が多くて扱いづらいが強力です。BGMは切ない調べでとてもいい。
週刊ファミ通1505号より
古きよきRPGを思わせる作りということもあり、目新しさや意外性は薄いけれど、ストレスなく安心して遊べる。バトルは、位置取りの妙が味わえる、戦略性の高いシステムで、アクションゲーム的な醍醐味も。物語の描きかたも丁寧で魅力的なのだが、展開がゆったりめで、やや間延びしがちな面も。世界が少しずつ開けていくゲーム進行はわかりやすいのだが、ときにフラグ立て感を覚えることもあった。
週刊ファミ通1505号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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