オクトパストラベラーII(プレイステーション4)のレビュー・評価・感想情報
ドット絵と3DCGを融合した“HD-2D”の表現は本作でさらに深化。探索や戦闘時に変わるカメラアングルが、緻密なグラフィックで描かれた美しい世界をさらに魅力的に見せていく。昼夜で別の顔を持つ8人の主人公候補&パートナーをスカウトするシステムで、自分だけの旅へ。ワンボタンでの昼夜切り換えなど、プレイヤーファーストの快適な作り。懐かしいのではなく、まぎれもなく令和最新の2DRPG。
週刊ファミ通1786号より
最初にプレイする主人公の選択時からすでにストーリーへの期待に胸が膨らみ、誰から始めるか、また、どのようなルートで冒険して誰から仲間に加えていくかを悩む時間も幸せ。ベースのシステムは前作から引き継ぎつつ、昼夜によって使用できる“フィールドコマンド”が変わる仕組みや、キャラごとの特別なコマンド“底力”が追加されたことで、物語やバトルはよりドラマチックな体験に。
週刊ファミ通1786号より
レトロな表現に温もりを感じながらプレイするうち、8人ぶんの物語を体験する機会が自然に設けられる導きが見事。キャラも巧みに描き分けられていて、それぞれの事情や能力がすんなり頭に入ってきます。複数の主人公が行動をともにするシナリオが発生し、パーティーの絆が感じられる新要素もよかった。敵の弱点を突くため、パーティー全員がまんべんなく活躍する印象のバトルは、作業感と無縁。
週刊ファミ通1786号より
イタズラ心(?)を刺激する、汎用性が高いシステムがてんこ盛りの一方、各キャラが背負うエピソードに重みがあるため、プレイが散漫になることはありません。繊細なサウンド演出が、ここぞという場面の臨場感を高めている点もいいですね。戦闘バランスは、エリアごとに明確な“壁”がある厳格な調整。ブーストや底力の発動時に得られる心的報酬が高いので、レベル上げ作業に気持ちよく専念できます。
週刊ファミ通1786号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
ファミ通公式のレビュー文、レビューアーイラスト(画像)等の無断転載・複製をお断りしています。