泡沫のユークロニア(Nintendo Switch)のレビュー・評価・感想情報
システムはオーソドックスで乙女ゲームのド定番かつ最適解。新鮮さはなくても世界に入り込むにはちょうどいい。理想郷の隠された真実に触れていく物語も興味深く感じました。ごりごりに動くわけではないけど、Live2Dのおかげでキャラが活き活きとしているのはよかったな。チャプターセレクトでも助かるけど、できればフローチャートのほうが視覚的にわかりやすくスチル回収しやすいかも。
週刊ファミ通1848号より
繊細なタッチのグラフィックがすばらしい仕上がり。キャラが魅力的に描かれているのはもちろん、物語の舞台である“凍玻璃”の街並みのアートワークも美しく、幻想的な世界に浸らせてくれる。目線の細かな動きなど、Live2Dによる演出も効果的に使われていてグッド。凍玻璃の真実の姿が見えてくるドラマティックな展開と、各キャラとの恋模様は見応えあり。用語解説などの各種機能もありがたい。
週刊ファミ通1848号より
和洋折衷な世界やイラストの美しさ、表情豊かな人物たちから目が離せません。セリフの途中でも目線が移動したり、口角がわずかに上がったりと会話している感がすごい。5人の男性は序盤から主人公に好意的ですが、ルートによってはかなり振り切った展開も。二転三転する物語にハラハラしたり、涙する場面もありました。プレイするたびに、この世界の謎が明かされていくのにも惹き付けられました。
週刊ファミ通1848号より
ルート制限があり、初回プレイで攻略できるのはふたりのみ。徐々に攻略できるキャラが増え、同時に美しくも歪な“凍玻璃”の世界に深まっていく体験が楽しいです。ただ一部の男性のクセが非常に強め! とくに主人公を自分に重ねて遊ぶプレイスタイルだと、好みが大きく分かれそう。しかし、乙女ゲーでは異色な性格の彼と接することでわかる部分も多くあり、より本作の世界に入り込めました。
週刊ファミ通1848号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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