
岸部一徳さんのCMが忘れられない
『俺の屍を越えてゆけ』は2年しか生きられない“短命の呪い”と人とのあいだに子を残せない“種絶の呪い”をかけられた一族が、呪いを解くために朱点童子の討伐を目指すRPGです。2011年11月10日にPSPでリメイクされ、2014年7月17日にPS Vitaで続編『俺の屍を越えてゆけ2』が発売されました。
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短命の呪いで成長が著しく、2年ほどで寿命を迎えてしまう一族を主人公にした本作。天界の神々とのあいだに子孫を残し、何代にも渡って優秀な子を作っていくことになります。一族は天寿を全うするときに遺言を残していくのですが、「過去に逃げるな 未来に希望を託すな 今にすべてを生きろ…」「うん、俺にしては上出来だった 満足だ、ありがとう…」など心に残るものばかりです。自分はこれらの台詞を聞いて、朱点童子との戦いへの決意を新たにしました。
神様はイケメンや美女のほか、獣人、カッパやナマズのようなものまで多彩。顔で選ぶか能力で選ぶかで迷います(笑)。なお、神様と子を作る“交神”には、敵を倒すことで得られる“奉納点”が必要。強い神様を選ぶ際より多くの奉納点を捧げなければなりません。
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本作には個性的な神様以外にも屋敷でお手伝いをしてくれるイツ花と、各地で助言をくれる美少年・黄川人が登場。イツ花は口癖が「バーンとォ!」の元気な女の子なので、彼女の明るさに救われた人も多いのではないかと思います。
拠点の周囲には鬼が巣くう迷宮が点在しており、パーティを組んで攻略していくことに。敵はシンボルエンカウントで、ドロップアイテムは戦闘開始時のスロットで決まる方式。敵を全滅させるか、敵大将を倒せば勝利となるので、スロットでいいアイテムが出たときは敵大将にアイテムを持って逃げられる前に優先的に倒すのがテクニックでした。
迷宮の中では時間が過ぎていき、基本的には1ヵ月滞在することが可能。探索終了時につぎの月も続行するかを選択することができ、長居するほど奥まで進むことができますが、健康度が下がって寿命が縮むリスクもあります。
職業は、剣士、薙刀士、弓使い、槍使い、拳法家、大筒士、壊し屋、踊り屋の8つが存在。最初は剣士と薙刀士、弓使いしか選べませんがゲームを進めることで選べるものが増えていきます。自分は範囲攻撃ができる薙刀士や踊り屋が好きで使っていました。
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なお、難易度はあっさり、しっかり、じっくり、どっぷりという4段階が用意されており、RPG初心者でも安心して遊ぶことができました。なお、当時の難易度はイージーやハードの表記が多かったので、この時代に初心者プレイヤーに気を使った“あっさり”という名称だったのは新鮮でした。自分は気兼ねなく“あっさり”を選びました(笑)。
斬新で独特なシステムだけでなく、和風な世界観やBGMもすばらしい作品。ゲーム内容と同じように本作自体の存在も、親から子へと受け継がれていってほしいです。