
人気のファミコン名人が激突!
『GAME KING 高橋名人VS毛利名人 激突!大決戦』はファミコン少年たちの憧れであるファミコン名人の高橋名人と毛利名人の直接対決を描いた映画です。『RUNNING BOY スター・ソルジャーの秘密』と同時上映で、こちらはオープニングやエンディング、挿入歌を高橋名人が歌っていることでも知られています。
『GAME KING 高橋名人VS毛利名人 激突!大決戦』は、小説『ゲーム・キッズ』シリーズや『プラトニックチェーン』で知られる小説家の渡辺浩弐氏も構成として関わっています。テレビ番組『大竹まことのただいま!PCランド』に出演したり、東京ゲームショウのオフィシャルサポーターをしていたりとゲームと関係が深い渡辺さんですが、ゲーム業界に携わるようになったのはこの映画がきっかけだったとか。
高橋名人がハドソンの広報であったことは有名ですが、一方の毛利名人は当時フリー。高橋名人がハドソンに招いて『スターフォース』をプレイしてもらったところ、高得点を取れたので“毛利名人”としてキャラバンに参加してもらったそうです。そんな毛利名人は後にファミ通編集部に所属し、レースゲームの攻略などを担当していました。
ふたりの対決は『スターソルジャー』を使用。5本勝負で勝ち数と総合得点を争うというスペシャルルールでした。
ふたりは“力の高橋、技の毛利”と言われており、特訓シーンでは高橋名人が指一本でバイクを止めたり工事現場で働いて連射力を上げる(?)特訓をしたのに対し、毛利名人はビルの屋上でトランプタワーを組み立てるものや、皿にある小さな豆をつかんで別のお皿に移すなど、集中力を鍛える特訓を展開します。
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特訓シーンが話題になりがちな本作ですが、対決シーンもおもしろいです。高橋名人が16連射であることに対し毛利名人は14連射と、連射では劣るものの無駄のない動きで着実に点数を上げていきます。毛利名人が有利かと思われたところで、緊張からか毛利名人がミスを連発。今度は高橋名人が有利になり、このまま勝利となるか……といったところで今度は高橋名人が痛恨のミス! 最後まで勝敗の結果が分からないハラハラの展開が楽しめます。
映画はVHSで発売されたほか、“ファミ通DVDビデオ ファミコン生誕20周年記念 ファミコンのビデオ”にも収録されていました。