2024年11月28日(木)発売予定のNintendo Switch用ソフト『タイトーマイルストーン3』。本作は、タイトーが1980年代~90年代にかけてリリースした名作アーケードゲームがセットになって楽しめる、お得なオムニバスシリーズの第3弾。
開発は、高品質の移植で定評のある『アーケイドアーカイブス』シリーズを手掛けるハムスターが担当。前2作と同様に、クラシックゲームファンも安心のクオリティに仕上がる……とみて間違いないだろう。
そのラインアップには、海外で高い人気を誇る横スクロールアクション『ラスタンサーガ』3部作をはじめ、かわいらしい世界観で誰でも気軽に楽しめる『バブルボブル』シリーズ、今回初移植となる激レア作品『デッドコネクション』など、話題性抜群の全10タイトルを用意。
もちろん今回もパッケージ版としてリリースされるので(ダウンロード版も同時発売)、ゲームソフトは手もとに残しておきたい……というファンの方には、こちらもうれしいポイントと言える。
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『タイトーマイルストーン3』収録タイトル
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『バブルボブル』(左)/『レインボーアイランド』(右)
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『ラスタンサーガ』(左)/『ラスタンサーガII』(右)
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『チャンピオンレスラー』(左)/『カダッシュ』(右)
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『サンダーフォックス』(左)/『ルナーク』(右)
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『ウォリアーブレード』(左)/『デッドコネクション』(右)
本稿では、そんな『タイトーマイルストーン3』の制作に携わる2名のキーパーソンと、タイトー・サウンドチーム“ZUNTATA”所属の石川勝久氏による鼎談を実施。本作の開発にいたった経緯やその魅力、3名の『アーケイドアーカイブス』に対する想いなど、さまざまな話題についてお話しいただいた。
クラシックゲームファンならずとも、ぜひ最後まで読んでほしい。
外山雄一氏(トヤマ ユウイチ)
タイトー/『タイトーマイルストーン3』プロデューサー(文中は外山)
石川勝久氏(イシカワ カツヒサ)
タイトー/サウンドチーム“ZUNTATA”所属(文中は石川)
濱田 倫氏(ハマダ サトシ)
ハムスター/『アーケードアーカイブス』プロデューサー(文中は濱田)
マッチョなラインアップで海外展開を目指す
――まずは『タイトーマイルストーン3』開発の経緯をお聞かせください。やはり『1』、『2』が好調だったのでしょうか?
外山
そうですね。1作目のときに立ち上げたコンセプトなのですが、やはり『アーケードアーカイブス』(以下、『アケアカ』)のようなダウンロード形式ではゲームを買わない……というお客様は一定数いらっしゃるので、そういった方たちにも作品をお届けできるよう、ハムスターさんにご協力いただいて。厳選した10タイトルを収録し、パッケージ化した商品としてリリースしたところ、大勢の方からご好評をいただきまして。こうしてこのたび、第3弾も発売できることになりました。
――実際にゲームソフトを購入して、それを本棚に並べたいというゲームファンは、いまでも大勢いますからね。
外山
『アケアカ』では毎月新作をリリースしており、『タイトーマイルストーン』シリーズとしても、まだまだ続編を作れる勢いはあるんですけど、我々としては「ワールドワイドで展開していきたい!」という狙いもあるので。海外でも人気のあるタイトルに絞る形で、今回はこちらの10作をチョイスさせていただきました。
――前作では3画面版の『ダライアスII』を収録するなど、技術的にたいへんなところがあったと思うのですが、今回もタイトーさんからの無茶ぶりはありましたか?
参考記事:『タイトーマイルストーン2』インタビュー。『3画面版ダライアスII』移植できますか?「できらぁ!」クラシックゲームに光を当てる愛と情熱の物語
濱田
『2』のときは外山さんから、「2画面版じゃなくて3画面版でいいよね」とサラッと言われまして。今回も「3画面版ができたんだから、2画面版のゲームの収録は余裕だよね」とサラッと言われました(笑)。
外山
『ウォリアーブレード』は2画面を使うゲームだったので、「今回もよろしくお願いします」みたいな感じでお願いしたんですよ。
濱田
本シリーズはハムスター札幌開発室のエンジニアが開発しているんですけど、こちらのスタッフがたいへん優秀でして。今回も2画面版でしっかりやらせていただいています。
――収録タイトルのうち8作が、なんとも漢らしいといいますか、マッチョ感溢れるラインアップになっています。これらに加え、『バブルボブル』シリーズ2作も遊べるという最高のチョイスですが、前述の“海外人気”以外にも、タイトル選定にテーマや理由はありますか?
外山
僕の中では当初、「海外では『ラスタンサーガ』と『バブルボブル』が人気なので、それぞれのキャラクターを立てて、VSの構図を作ったらおもしろいんじゃないか?」という構想があったんです。そこから調整していったところ、さまざまな理由で『バブルボブル』の比率が減り、こちらの形に落ち着きました。『カダッシュ』や『ルナーク』には、そこまでマッチョな要素はないと思うのですが、いざ発表したところ、漢くさいラインアップと言われてちょっと意外でした。
――『ラスタンサーガ』、『ラスタンサーガII』に加え、シリーズ3作目に当たる『ウォリアーブレード』も収録されており、ある意味、『ラスタン』トリロジーと言っても過言ではない本作ですが、ここで改めて『ラスタン』の魅力について、ご意見をお聞きしたいです。
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外山
やはり、筋肉と暴力を存分に楽しめるところですかね。なんといってもラスタンの立ち姿がかっこいいんですよ。だからこそ、海外でもキャラクター人気が確立したと思うんですけど、『ウォリアーブレード』に関してはサウンドの魅力も大きいですね。
石川
『ウォリアーブレード』専用筐体のスピーカーユニットは“TAITO SOUND FORCE”と命名されていまして、ZUNTATAのMar.こと⾼⽊正彦さんが調整されたものなんですよ。よりよい音質になるように、ああでもない、こうでもないといろいろやっていましたね。
――『デッドコネクション』は今回が初移植とのことですが、選ばれた理由を教えてください。
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外山
2画面版や3画面版のタイトルが話題になりがちですが、より多くのお客様に喜んでいただくには、それらに加え、初移植のタイトルも収録したほうがいいのではないか?……ということになり、濱田さんとも相談のうえでこちらを選ばせていただきました。
――どちらかというと、知る人ぞ知るタイトルといった印象を受けるのですが。
外山
そうですね。これを機に、今後はYouTubeのアーケードアーカイバーでも大々的に宣伝していただけるんじゃないかなと思っております。ちなみに本作は、4人の刑事が大々的に登場するデモ画面からもわかるように、当初は4人同時プレイを想定して企画がスタートしたそうです。ですが、ほかの作品の海外での売れ行きを見て、そちらと照らし合わせた結果、最終的にふたりプレイの形に落ち着いたと聞いています。
石川
確か『デッドコネクション』は、うち(タイトー)の中央研究所の完全内製で作っていたんじゃないかと。それと開発時はタイトルが違っていて、最初は『マフィア』という仮名で呼ばれていましたね。なので、僕は『デッドコネクション』と言われてもあまりピンとこなくて。収録タイトルを見させてもらったときも、「どんなゲームだったっけ?」という感覚でした。
外山
4人の刑事が主人公なので、『マフィア』だと合わないですよね。改題して正解だったと思います。
――『デッドコネクション』は1992年にリリースされましたが、このころは1980年代、90年代の映画を意識したと思われるゲームがけっこうありましたよね。
外山
本作はデモ画面も、かなり映画を意識したものになっています。実際にゲームが始まると、小さいキャラクターがちまちま動くんですけど、その合間の演出も映画的なものが多くて、非常におもしろく仕上がっています。未プレイの方も多いと思いますので、ぜひ、この機会に遊んでいただきたいです。
FM音源の聴き比べも楽しんでほしい
――せっかく石川さんがいらっしゃるので、サウンドのお話もうかがいたく思います。年代別に見てみると、『タイトーマイルストーン3』の収録作品は1986年リリースの『バブルボブル』から、1992年リリースの『デッドコネクション』までとなっていますが、その期間のZUNTATAサウンドの変遷についてお聞きしたいです。ちなみにZUNTATAって今年で何周年ですか?
石川
37周年です。
――歴史がありますね!
石川
資料をまとめてきたので、こちらを見ながらお話ししますね。『タイトーマイルストーン3』のサウンドに関してですが、今回は全部、FM音源になっています。時期的にFM音源が全盛期だったころのタイトルが揃っていたので、サウンド面でも統一感のあるラインアップになっています。
外山
これ以降、主流はエンソニックとかにいっちゃいますもんね。
石川
『バブルボブル』のころにFM音源が入ってきて、それが一気に広まって。その使いかたに皆が慣れて、脂が乗ったサウンドをどんどん発表していた時期なので、いま聴いても十分通用する曲ばかりですね。ちなみにFM音源チップは、YM2203(OPN)、YM2151(OPM)、YM2610の3種類があって、『タイトーマイルストーン3』にはうちとしては珍しい、YM2151を使ったタイトルが収録されています。
外山
『レインボーアイランド』、『ラスタンサーガ』、『カダッシュ』の3本ですね。
――YM2203は、今回の収録作では『バブルボブル』と『チャンピオンレスラー』で使われているんですね。
石川
『バブルボブル』では、YM2203のほかにYM3526という音源チップを使っていて、ゲーム中BGMのほとんどはそっちのチップで鳴っています。
――YM2203はどういった用途で使われたのか気になります。
石川
最終面のすーぱーどらんく戦のBGMにだけYM2203が使われています。なぜそういった使い分けになっているのかは謎です……。
外山
当時、YM2151はかなり高価だったんですよね。
石川
YM2203が同時発音数3音(3チャンネル)のFM音源とSSGだったのに対して、YM2151は8チャンネルもあって。8音を同時にいじれるのがよかったですね。ただ、外山さんのおっしゃる通り、YM2203と比べるとけっこう高くて。なかなか扱う機会がなかった音源になります。そういった理由や、1チップでFMもPCMも扱える手軽さもあって、うちではYM2610がよく使われていました。『タイトーマイルストーン3』のラインアップでも、YM2610で作ったタイトルがいちばん多いようです。
――『ラスタンサーガII』、『ルナーク』、『サンダーフォックス』、『デッドコネクション』、『ウォリアーブレード』の5作が該当すると。
石川
そんな感じで、いろいろなFM音源の聴き比べができるのも、本作の見どころ(聴きどころ)だと思います。それとこれは、コンポーザー視点での楽しみかたになってしまうのですが、うちのゲームとなると、小倉さん(『ダライアス』などの楽曲を手掛けた小倉久佳音画制作所。OGRと表記されることも)無双になってしまうことが多くて。でも本作ではタイトルがうまくばらけていて、小倉さんがメインで作曲したのは『ラスタンサーガII』のみとなりました。そのため、いろいろなコンポーザーが手掛けた曲を聴けるところも、個人的には楽しみなポイントです。
――石川さんらしい視点ですね。誰がどのタイトルを手掛けられたのでしょう?
石川
『ラスタンサーガ』と『ウォリアーブレード』は高木正彦(Mar.)さん、『サンダーフォックス』は海野和子(karu.)さん、『ルナーク』は渡部恭久(Yack.)さん、『バブルボブル』は君島正(KIMI)さん、『デッドコネクション』は僕の同期だった堀江由朗君が曲を手掛けています。
――そうそうたる顔ぶれですね。
石川
サウンド面でも、非常にバリエーション豊かなラインアップになっていると思います。『ラスタンサーガII』でものすごく濃厚なOGRサウンドを堪能したら、つぎは『バブルボブル』でキャッチーかつライトなゲームサウンドを楽しんで。あと、個人的におもしろいのは、『サンダーフォックス』のサウンドを海野さんが手掛けている点ですね。『プリルラ』や『パズルボブル』のようなかわいらしい曲を作ってきた海野さんが、“ザ・筋肉”なテイストの『サンダーフォックス』も手掛けているところが、何とも味わい深いですね。
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いまや貴重な『ウォリアーブレード』筐体でプレイ感覚を検証
――先ほど話題に上がりました、ハムスター札幌開発室の皆さんからもコメントが届いている……とのことですが。
濱田
今回の収録タイトルの中では『ウォリアーブレード』がいちばんたいへんだったと思うので、こちらの移植に関して苦労したエピソードを事前に聞き取ってきました。答えるのは、エンジニアの武岡とディレクターの川本になります。
――やはり、2画面版の移植には苦労されたのでしょうか?
濱田
それが、わりとすんなり移植できたそうです。というのも『ウォリアーブレード』の基板構成は、前作で移植した3画面版『ダライアスII』とベースがほぼ同じで、サブCPUや描画コントローラーの数も少なく、作業は意外と楽だった……とのことでした。
――本当は難しい作業なのに、前作でより困難な移植を経験していたため、そのように感じられたのかもしれないですね。
濱田
ちなみに武岡によると、『ダライアスII』移植の際はゲームプレイを高速化させるために、基板の上で使っていない部品はすべて取り外したそうです。けれども今回の『ウォリアーブレード』では、そうして外した部品がけっこう使われていたそうで、いちど外したパーツをひとつずつ戻しながら、最適なプレイ環境になるようエミュレーションしていくのがたいへんだったみたいです。
――『ダライアスII』で最適化した基板構成を、さらにいじる必要があったと。
濱田
武岡に関してはこれくらいですが、川本はそこから、さらに苦労する出来事があったようです。具体的にお話ししますと、往年のタイトルを移植する際には“検証”という作業が重要で、今回は2画面版のプレイ感覚を再現するため、筐体用のモニターを2台用意したそうです。けれども『ウォリアーブレード』の場合、専用の特殊筐体での検証が必要不可欠で……。
外山
ただモニターを2台並べただけの環境と、専用筐体を使っての検証では、プレイ感覚がぜんぜん違いますからね。
濱田
それに加えてサウンドも、あの筐体だからこその聴こえかたがあるので、そこはどうしても実機で検証したい……となったんですけど、いくら探しても、いまでもプレイ可能な専用筐体がぜんぜん見つからなくて。筐体探しがいちばんたいへんな作業だったと話していました。
――となると、専用筐体は見つからなかったのでしょうか?
濱田
我々だけではらちがあかず、外山さんにもご協力いただいて。各方面に問い合わせた結果、オニオンソフトのおにたまさんを通して、ご助力いただけるかたが見つかったんです。
――意外なところに筐体が眠っていたと!
濱田
そうして外山さんにご紹介いただく形で、川本とアケアカの検証担当者が、保管場所にお邪魔させていただくことになったんです。ふたりとも実機を触らせてもらえて、めちゃくちゃ感動していましたね。
――実機でプレイされた感想もお聞きしたいです。
濱田
筐体そのものは『ダライアスII』と比べるとややコンパクトながら、作品の世界観を表したファンタジーチックなデザインになっていて。2画面でのプレイ感覚に関しては、映像が目に飛び込んでくるような印象を受けた……とのことでした。サウンドに関しても、音質のよさが際立っていたそうで、非常にすばらしい検証ができたそうです。
――そうして検証されたデータがどのように反映されているのか? めちゃくちゃ気になりますね。
石川
『ウォリアーブレード』といえば、空耳も印象的なタイトルですよね。キャラクターボイスはドイツ語が多いんですけど、異様に空耳率が高くて。開発当時、ゲラゲラ笑いながら横で見ていたことを思い出しました。
外山
「西にあるステーキハウス」とかね(笑)。そうした空耳探しも、併せて楽しんでいただければ!
アーケードゲームの魅力再発見のきっかけになれば
――いまさらですが、外山さんと石川さん、いい感じのTシャツを着ていますね。こちらはいったい……?
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外山
こちらは『タイトーマイルストーン3』ファミ通DXパックの購入特典になります。『1』、『2』のときと同様に、EDITMODEさんに制作していただきました。アーケードゲームの筐体がずらりと並んだ、かっこいいデザインになっています。
――イーグレット29をはじめ、アーケードゲーム好きに刺さる筐体が並んでいますね。
外山
本作の収録タイトルがリリースされた時期に、ゲームセンターで稼動していた筐体をピックアップしています。正面手前のテーブル筐体は、『バブルボブル』がリリースされたころ、まだ現役で稼動していたものがあったので。これも同年代……ということにして、デザインに組み込ませていただきました。
――最後に、ファミ通読者およびクラシックゲームファンに向けて、ひと言ずつお願いします。
外山
冒頭でもお話ししましたが、クラシックゲームは好きだけどダウンロード版は買わない……という方は一定数いらっしゃって。そういった皆さんにも手軽に往年の名作を遊んでいただきつつ、そこからさらにアケアカにも興味を持っていただければ……。といった狙いもあり、『タイトーマイルストーン』シリーズを展開しております。
重複しますが、ファミ通DXパックにはオリジナルデザインのTシャツも付いてきますので、こちらの記事でご興味をお持ちいただけましたら、ぜひ、お買い求めいただけますと幸いです。
石川
『タイトーマイルストーン』シリーズも今回で第3弾ということで、ラインアップもだんだん、いい意味で渋くなってきています。サウンド的にも隠れた名曲や、聴いてほしい名曲が、本作を通して再び脚光を浴びるのはうれしいことなので、大勢の方に遊んでいただきたいですね。やっぱりゲーム音楽って、ゲームといっしょにあってこそ……といいますか。
当たり前の話になりますが、サントラを聴いて満足ではなく、実際にゲームを遊んでもらって、“ゲームと一体になった状態”で楽しんでいただきたいという思いが強くあります。ZUNTATAの手掛ける楽曲を大勢の方に知っていただく……という意味でも、こうした展開はこれからも応援していきたいと考えています。
濱田
昨今は映像がすごくきれいで、やり込み要素も豊富なゲームがたくさんありますが、シンプルなルールで、マニュアルを読まなくてもすぐに遊べる昔ながらのアーケードゲームには、それらに負けない魅力があると思うんです。そういったタイトルをひとりでも多くの方に知っていただきたいし、そこから再び、「アーケードゲームっておもしろい!」という流れが来ることを期待して、同シリーズの開発に関わらせていただいています。
本作でアーケードゲームに興味を持たれた方は、ぜひ、この機会にゲームセンターにも足を運んで、実機でも名作たちを遊んでいただけるとうれしいです。