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『ファイアーエムブレム トラキア776』発売25周年。『聖戦の系譜』の外伝的作品で、シリーズ屈指の難度を誇るニンテンドウパワーの人気No.1ソフト【今日は何の日?】

byウワーマン

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『ファイアーエムブレム トラキア776』発売25周年。『聖戦の系譜』の外伝的作品で、シリーズ屈指の難度を誇るニンテンドウパワーの人気No.1ソフト【今日は何の日?】
※本記事は、2023年8月28日にアップした記事を再編集したものです。

波乱万丈のストーリーと高難度の戦いが魅力

 1999年(平成11年)8月28日は、ニンテンドウパワーのプリライト版『ファイアーエムブレム トラキア776』が発売された日。本日で発売から25周年の節目を迎えた。
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 『ファイアーエムブレム トラキア776』は、任天堂から発売されたシミュレーションRPG。現在も非常に人気が高い『ファイアーエムブレム』シリーズの5作目に当たる作品で、タイトルにある“トラキア”は舞台となる地方の名前、“776”はグラン歴の年代を示している。前作『ファイアーエムブレム 聖戦の系譜』の外伝的位置づけで、同作に登場した亡国の王子リーフが主人公。シリーズの中でも異色な作品と言えるだろう。
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 『トラキア776』は販売スタイルが少々変わっていて、もともとはローソンのLoppiで実施されていた書き換えサービス“ニンテンドウパワー”のスーパーファミコン用タイトルとして発売した。最初は書き換え専用ソフトにあらかじめソフトが書き込まれたプリライト版とそのDX版が1999年8月28日に発売になり、4日後の1999年9月1日から書き換えがスタート。ゆえに、多くの人は9月1日からゲームを遊び始めたのではないだろうか。

 ニンテンドウパワーの公式サイトにある2000年11月集計の書き換えランキングによると、
『トラキア776』が堂々の1位となっているので、そこからも人気のほどがうかがえる。2000年1月21日には、改めてスーパーファミコン用のパッケージ版としても発売されている。

 『ファイアーエムブレム』シリーズはいまでも難度の高い作品群として知られているが、『トラキア776』はその中でも屈指の難度との呼び声が高い。というのも敵AIがかなりの賢さを誇るためだ。戦闘中に危なくなった敵兵が“きずぐすり”を使ったり、武器がなくなれば自分で買いに行ったり。さらには積極的に捕獲を試みてきたりと、かなり戦なれしている印象。当時は敵AIの賢さもセールスポイントになっていたくらいなので、歴戦のシリーズファンたちも手こずったのではないかな。
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 加えて、命中率が最大で99%という鬼仕様。この1%に泣かされ、絶叫したプレイヤーも多かったことだろう。どういうわけか、シミュレーションRPGではこの1%を引き当てやすい(ような気がする)。ここぞという場面で攻撃をミスってリセット……という経験はゲームファンなら誰しもあるはずだ。

 本作で初登場となった、自軍の周囲しかマップが見えない“索敵マップ”の存在も難度を高めていた要素のひとつ。敵兵はおろか地形マスすら真っ暗で見えなかったので、初めて目のあたりにした際は相当な衝撃だったに違いない。

 ほかにもキャラクターの“疲労”や“体格”の概念が加えられていたのだから、本作を知らない人でもどれほどの歯応えだったか想像できるはず。しかしその分、勝利したときの喜びもひとしお。攻略の幅もいろいろとあったので、あれこれ試行錯誤したのもいまではいい思い出なんじゃないだろうか。
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