本記事では、実際に新ストーリーモードや追加要素、そして平八に触れてみた感想をお届けしよう。なお、三島平八は、アーリーアクセスが10月1日、一般アクセスが10月4日に開始される。
メインメニューのキャラクター変更
これまではカズヤがメインメニューに表示されており、追加キャラクターが登場すると、その人物に表示キャラクターが変わっていた。プレイヤーの選択では変更できなかった要素だ。
それが今回のアップデートにて、好きなキャラクターに変更できるようになったほか、さらにプリセットで用意されているコスチュームにも変更可能となった。
これまではメインメニューを見るたびに“毎回カズヤやエディに睨まれてる”みたいな印象が強く、やや圧迫感のあった印象だが、好きなキャラクターが迎え入れてくれるのでその印象も薄まりそう。
どのキャラクターもポーズや表情、クローズアップされる箇所やライティングがものすごくこだわられており、決して“ただキャラクターを変えただけではないんだな”と感じられた。
平八の生存理由が語られる? 追加ストーリー
主役となるのはエディ、リディア、そして平八となっており、ダウンロードコンテンツ(DLC)で追加されたキャラクターたちの活躍を物語で描きつつ、平八の謎に迫る内容のようだ。
なお、この新ストーリーモードはDLCキャラクターを購入せずとも遊べる。エディ、リディア、平八を無料で使用できる、体験版的な役割にもなっているとのこと。
体験した中では、バトル中に技を決めたりするとストーリーを盛り上げるような演出が入ることも。過去作品を彷彿とさせるようなカットが入る演出もあり、ファンにはニヤリとする要素となっていた。
序盤を体験した中では、平八は物語の中でどうやら記憶を失くしているようで、そこからなぜ生きていたのかが語られる様子。記憶のない平八は大人しい武闘家といった感じに描かれており、"きれいな平八"を見られるのがなかなかに新鮮だった。
ちなみに、ストーリーのチャプターセレクト画面では、『鉄拳8』以前の物語や補足シナリオが時系列順で閲覧できるようになっている。
平八、武の境地へ
また、風神ステップを使いこなさずとも魅力を感じやすいのがうれしいところ。初心者向けな性能なのだが、難しい操作を必要とする風神ステップがある意味必須だったところ、簡単操作でも風神ステップからの派生技をくり出せるのだ(突き詰めるなら、必須にはなると思うが)。
平八のコンセプトのだいたいの部分が新キャラクターの“麗奈”に移り変わったところ、平八は平八でまた別のコンセプトを有して、パワーのあるキャラクターになって帰って来た印象。とくに構え派生によりガードブレイクを誘発したり、投げに移行するなどガードを揺さぶる要素がアップしている。
ユニークな新要素として、平八だけの特殊効果“三島流最終奥義・武の境地”が追加。ヒート発動技(ヒートバースト以外)をヒットさせると、試合中に“奥義カウント”が溜まる。奥義カウント3の状態のときのみ、発動できる。
また、発動中は代表的な一部の固有技が“究極○○”といった技名の、別の上位技に置き換わる。技によってアップする性能はまちまちだが、威力が高い、吹き飛ばし効果がある、隙が少なくなっている、攻撃の出が早くなるなど、上位版らしい性能に変化。
平八がかつて猛威を振るった超強力な反撃技が“究極無双連拳”(コンボ始動技)として登場するなど、一時的に平八の全盛期を彷彿とさせるような性能になる。
効果自体はかなり強力だが、発動には“ヒート発動技を1試合中に3回当てる”必要がある。ヒート発動は1ラウンド中1回だけ可能なので、つまり1試合全体で管理する、まさに“奥義”になっている。
“武の境地”効果は、もちろんレイジ状態やヒート状態とも重複する。ここぞというときに発動する大逆転要素になりやすいほか、優勢な試合をそのまま決め切るために使うのもアリだろう。
逆に言えば、試合全体でヒート発動を見越して立ち回ることが、平八を使いこなすうえで重要になりそう。たとえラウンドが取られそうになっても、とりあえず負ける前提ながらにヒート発動技を相手に当てることを意識すれば、試合後半に“武の境地”にたどり着きやすい。
オンライントレモも登場
また、オンライン上でのプラクティスモードも登場。今回は体験できなかったが、オフラインで使用できる機能のほとんどは、オンライン上でも使用可能とのこと。上級者プレイヤーにコーチングしてもらいながら練習するなど、幅広い使いかたができるだろう。
ほかにも細かなアップデートがあり、期間限定でスニーカーブランド“NIKE”とのコスチュームアイテムなどが手に入る。配信日を楽しみに待とう。