
年月を重ねるとともに大容量化&コンパクト化
PS3は、ソニー・コンピュータエンタテインメント(※現:ソニー・インタラクティブエンタテインメント)から発売された据え置き型ゲーム機。世界一売れたゲーム機と名高いPS2の後継機種ということもあって、ゲームファンから非常に注目されていた。発売日当日は早朝から都内の量販店に長蛇の列ができていて、とにかくすさまじい盛況ぶり。ごった返した様子が一部ネットミーム化するほどだったので知っている人も多いだろう。
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現代の感覚ではかなり容量が少なめだが、当時はパッケージ版が主流でフルインストールするような機会が少なく、わりと事足りていた。もっとも、ダウンロード専用タイトルの増加などにともなって、数年後には250GBや320GBといった大容量の本体が多数発売されることになった。
メディアは現在もまだ使われているBlu-rayを採用。HDMI端子も搭載しており、2006年のマシンとしてはかなりの最先端仕様だった記憶がある。筆者はDVDをPS2で初めて観たのと同様に、Blu-rayをPS3で初めて体験したほどだった。
初期型のPS3にはPSおよびPS2ソフトとの後方互換機能があったため、めちゃくちゃ活用していたユーザーも多かったのではないかな。とくにPS2ソフトはバリバリの現役だったこともあり、PS3のセールスポイントにもなっていたはず。しかし、残念ながら2007年11月以降に発売されたモデルからはPS2の互換機能が削除されてしまった。ゆえに、初期型は当時はもちろん現在もかなりのレア物という扱いになっている。
ウェブブラウザが標準搭載されたことにも触れておきたい。ネットワーク機能が強化されていったのはこの時代から。仮想空間でコミュニケーションを取って楽む『PlayStation Home』や、無線LANを使って遠く離れたPSPどうしの通信プレイを可能にする『アドホック・パーティー』など、魅力的なアプリも多数配信されていた。
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テレビの視聴ができるPS3の周辺機器torne(トルネ)もスマッシュヒット。筆者はこのtorneを2021年3月まで使っていた。つまり、PS3が約15年間現役だったのだからなかなかスゴイ。しかも設置場所に困って撤去しただけなので、もしPS5を購入していなかったなら、いまなお愛用していたと思われる。
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