
今年のIGFアワード最多ノミネートは、食事を軸にティーンの日常の悩みや家族関係を扱った自伝的作品『Consume Me』で、大賞を含む5部門に残っている。食事を通じて家族関係が描かれるのは、昨年の大賞を受賞した『Venba』にも通じるテーマだ。
また「新奇性のある表現を表彰する」という、ある意味大賞よりもIGFらしい性格を持つNuovo賞には、なんと日本から『8番出口』がファイナリストとして残っている。例年この賞には手法の開拓に振り切ったインタラクティブアート的な作品も多いなか、新しいゲームスタイルを生み出しエンタメ的にも幅広い層に受けた同作がしっかり評価されているのは頼もしいところだ。
IGF 2025 Finalists: Seumas McNally Grand Prize
— GDC 2025 (@Official_GDC) January 15, 2025
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そんなわけで本賞は、表現手段としてのゲームを追求するような海外インディー界隈にいまどんな表現が刺さっているのかを知るユニークな機会でもあるのだ。本誌では今年もファイナリスト全作品をチェックしたのでご紹介しよう。短い紹介文では語り尽くせないディープな作品ばかりなので、気になったものがあったらぜひ動画や実際のゲームをチェックしてみてほしい。
- Seumas McNally Grand Prize(大賞)
- Excellence in Design(ゲームデザイン賞)
- 『Balatro』 (LocalThunk / Playstack)
- 『Blue Prince』 (Dogubomb / Raw Fury)
- 『Pacific Drive』 (Ironwood Studios / Kepler Interactive)
- 『Tactical Breach Wizards』 (Suspicious Developments)
- 『Caves of Qud』 (Freehold Games / Kitfox Games)
- 『Consume Me』 (Jenny Jiao Hsia, AP Thomson, Jie En Lee, Violet W-P, Ken "coda" Snyder)
- Excellence in Narrative(優れた物語体験)
- 『Closer the Distance』 (Osmotic Studios / Skybound Games)
- 『未解決事件は終わらせないといけないから』 (Somi)
- 『Caves of Qud』 (Freehold Games / Kitfox Games)
- 『Consume Me』 (Jenny Jiao Hsia, AP Thomson, Jie En Lee, Violet W-P, Ken "coda" Snyder)
- 『Despelote』 (Julián Cordero, Sebastian Valbuena / Panic)
- 『INDIKA』 (Odd Meter / 11 bit studios)
- Nuovo Award(新奇性のある作品に贈られる賞)
- 『Extreme Evolution: Drive to Divinity』 (Sam Atlas)
- 『Ginger』 (Kevin Du / lizu ktap)
- 『individualism in the dead-internet age: an anti-big tech asset flip shovelware rant manifesto』 (alienmelon)
- 『Starship Home』 (Creature)
- 『tapeçaria』 (tapestry) (mut/moochi (with help from plunderludics working group))
- 『8番出口』 (KOTAKE CREATE / Active Gaming Media Inc)
- 『Consume Me』 (Jenny Jiao Hsia, AP Thomson, Jie En Lee, Violet W-P, Ken "coda" Snyder)
- 『Despelote』 (Julián Cordero, Sebastian Valbuena / Panic)
- Excellence in Visual Arts(美術賞)
- 『Children of the Sun』 (René Rother / Devolver Digital)
- 『Hauntii』 (Moonloop Games / Firestoke)
- 『Judero』 (Talha and Jack Co, J. King-Spooner, Talha Kaya)
- 『Nine Sols』 (RedCandleGames)
- 『Consume Me』 (Jenny Jiao Hsia, AP Thomson, Jie En Lee, Violet W-P, Ken "coda" Snyder)
- 『Thank Goodness You're Here!』 (Coal Supper / Panic)
- Excellence in Audio(音響賞)
- Best Student Game(学生部門賞)
- 『A Dual Ascent』 (Mountain Toad Entertainment / Rubika Supinfogame)
- 『DisplaceMen』 (Eversea Club / leafaleaves)
- 『Growth Spurt: A Meandering Intermission into the Afterhours of a Miscalculation』 (Games for my Computer)
- 『Slot Waste』 (Vinny Roca / pickpanpuck productions)
- 『The WereCleaner』 (Howlin' Hugs / USC Games)
- 『Year Unknown』 (Julian Heuser)
Seumas McNally Grand Prize(大賞)
『Caves of Qud』 (Freehold Games / Kitfox Games)
突然変異もサイバネ改造もアリアリのサイエンス・ファンタジー世界を舞台とするローグライクRPG。10年以上アーリーアクセス版で提供されてきたが、昨年12月についに製品版が発売。
その特徴は、一見シンプルなドット絵の下に潜むディープなシミュレーション。ゲーム内世界の物理法則によって駆動する世界は、アイデア次第でユニークな問題解決が可能なサンドボックス性を与えるだけでなく(たとえば邪魔な壁がある時、それをぶち破っても溶かしてもいい)、自動生成によって奇想天外な事象をプレイヤーの元に巻き起こす。
『Consume Me』 (Jenny Jiao Hsia, AP Thomson, Jie En Lee, Violet W-P, Ken "coda" Snyder)
ダイエットと摂食障害、母親に頼まれた手伝いの数々、気になる男の子、女子の装備としてのファッション、パズルと化した日々の食事。高校最後の一年を過ごすティーン女子ジェニーの生活を“食事”を中心に描いた、哀しくて笑える青春物語。
『Despelote』 (Julián Cordero, Sebastian Valbuena / Panic)
エクアドルの首都キトでボールを蹴っ飛ばしながら暮らす8歳のサッカー少年フリアンの暮らしを描いた半自伝的なアドベンチャーゲーム。キャラクターはゆるいイラスト調だが、実写を加工した背景や街の音など、エクアドルで実際に収録した素材がそこに融合。リアルな空気感と非現実的な浮遊感がミックスされた独特なタッチで2001年の物語を描く。
『INDIKA』 (Odd Meter / 11 bit studios)
19世紀末ロシアを生きる修道女インディカの贖罪の旅をテーマとするアドベンチャーゲーム。ライティングが美しい3Dシーンを基調としつつ、サイコロジカルホラー風の表現や、唐突にぶっ込まれるレトロゲーム風表現、シュールなユーモア、意味ありげだが意味のないポイント制のRPG風システムなどが渾然一体となって結末へ導いていく。
『Thank Goodness You're Here!』 (Coal Supper / Panic)
イギリスの架空の田舎町“バーンズワース”を舞台とする、ハートウォーミングなコメディタッチのアクションアドベンチャーゲーム。商談までの時間を潰すためにぐるぐる町を歩きまわり、出くわした奇妙な住人たちが抱えるヘンテコな問題を解決していく。
『UFO 50』 (Mossmouth)
『Spelunky』のDerek Yu氏や『Downwell』のもっぴん氏など、腕利きのインディーゲーム開発者たちによる50本の架空のレトロゲームが収録されたオムニバス作品。ゲームジャンルが確立される以前の時代の作品にありそうな独創的な設計に現代のインディーによるフレッシュなアイデアが注ぎ込まれ、単なる懐古趣味ではない遊びを味わえる。
Excellence in Design(ゲームデザイン賞)
『Balatro』 (LocalThunk / Playstack)
ポーカーの仕組みを基本としつつ、そこにローグライトやデッキビルダーの要素を組み合わせたカードゲーム。さまざまな特殊効果を与える“ジョーカー”をゲットしたり、特定の役で得られるボーナスを伸ばしたりして目標スコアのクリアーを目指す。強化方針と運が合致して爆発的にスコアが伸びていく時の快感は格別。
『Blue Prince』 (Dogubomb / Raw Fury)
毎日構造が変化する屋敷を舞台とする、ローグライト建築アドベンチャーゲーム。扉の前に立つたびにプレイヤーが次に来てほしい部屋を選択することで、その日の屋敷のレイアウトが決まっていく。
究極の目的は、屋敷のどこかにある幻の「ルーム46」を発見することだが、そのためにはさまざまな効果や役割を持っている部屋をいい具合に選択し、有益なアイテムを手に入れながら屋敷に潜む謎を解明していかなければならない。英語デモ版が配信中。
『Pacific Drive』 (Ironwood Studios / Kepler Interactive)
ワゴンに乗り込み、超常現象が発生するゾーンを爆走するドライビング・サバイバルアドベンチャーゲーム。放射能嵐に巻き込まれる前に物資をかき集め、なんとか脱出して愛車を強化。さらなる謎を目指して深部に迫っていく。
『Tactical Breach Wizards』 (Suspicious Developments)
特殊部隊の突入作戦などを扱うタクティカルストラテジーゲームをそのまま魔法使い版にしたようなターンベースストラテジーゲーム。魔法の武器と能力の特性をうまく組み合わせ、待ち構える敵を一掃する。
ステルスパズルアクション『Gunpoint』や宇宙潜入アクション『Heat Signature』などを生み出したベテラン開発者のトム・フランシス氏による新作ということもあり、プレイヤーの発想を刺激する仕組みが特徴。アイデアがうまくハマるとめちゃくちゃ気持ちよくクリアーできる。
『Caves of Qud』 (Freehold Games / Kitfox Games)
『Consume Me』 (Jenny Jiao Hsia, AP Thomson, Jie En Lee, Violet W-P, Ken "coda" Snyder)
Excellence in Narrative(優れた物語体験)
『Closer the Distance』 (Osmotic Studios / Skybound Games)
主人公である女性の死亡事故をきっかけに、周囲の人々が喪失を克服しようともがく姿を描いたアドベンチャーゲーム。
ゲームシステムとしてシムズシリーズなどの人生シミュレーションゲームのフォーマットを使っているのがポイント。プレイヤーは亡霊として彼女の周囲の人々の様子を見て回るのだが、周囲との交流を絶っている人や呆然と過ごしている人がいたりしてなかなかキツい。しかし主人公は遺された人々に不思議な力で干渉して、皆と町の行く末を変えていく。
『未解決事件は終わらせないといけないから』 (Somi)
未解決のまま迷宮入りした行方不明事件の真相を探っていく推理アドベンチャーゲーム。あいまいな過去の証言の記憶に対し、誰がいつ話した発言なのかを推測して当てはめ直していくことで、証言者の嘘や事件の新たな可能性が浮かび上がっていく。
『Caves of Qud』 (Freehold Games / Kitfox Games)
『Consume Me』 (Jenny Jiao Hsia, AP Thomson, Jie En Lee, Violet W-P, Ken "coda" Snyder)
『Despelote』 (Julián Cordero, Sebastian Valbuena / Panic)
『INDIKA』 (Odd Meter / 11 bit studios)
Nuovo Award(新奇性のある作品に贈られる賞)
『Extreme Evolution: Drive to Divinity』 (Sam Atlas)
幾何学的な形状と往年のビデオドラッグのような色の洪水の中を進んでいく、一種の3Dプラットフォームアクションゲーム。性能の異なる形態を発見し、自身を変化させながら深淵を目指す。
『Ginger』 (Kevin Du / lizu ktap)
架空言語の辞書らしきものを手に、口の開き方や喉の状態などに割り当てられたキーを組み合わせて発声することで単語を「発見」していくという、一種の言語解析ゲーム的な要素のあるアート作品。
昨年のNuovo Awardにファイナリストで残った架空言語テーマのゲーム『Kevin』の作者Kevin Du氏による新作でもあり、Steamおよびitch.ioでデモが公開中。
『individualism in the dead-internet age: an anti-big tech asset flip shovelware rant manifesto』 (alienmelon)
すべてを巨大テック企業が飲み込む技術資本主義時代に抵抗する論考を、ゲームエンジンによって動くインタラクティブエッセイとして綴ったもの。Unreal Engine 5のLumenやNaniteなどのリッチな機能をあえて使用し、(まさに巨大テック企業のマーケ費が可能とする)「今月の無料」アセットパックから持ってきた3Dモデルなどを無駄に豪華に照らすといった皮肉も込められている。
『Starship Home』 (Creature)
自分の部屋を宇宙船へと変えることができるMR(複合現実)型のゲーム。未知の惑星を探索し、持ち帰った異星の植物を育て、それらの“夢”に潜る……といったリッチな体験を自分の部屋の中で味わえる。
『tapeçaria』 (tapestry) (mut/moochi (with help from plunderludics working group))
複数のPS1/NINTENDO64世代の三人称視点ゲームをサンプリングし、タペストリーのように織り込んで再構成した作品。既存のゲームを素材にゲームを作り出す“plunderludic”と呼ばれる手法を採用し、ゲームにまつわる記憶やノスタルジー、そしてゲーム空間やその周縁部を移動していくことの意味などを探っている。
『8番出口』 (KOTAKE CREATE / Active Gaming Media Inc)
ループする駅の地下道を“8番出口”から出られるまで歩き続けるという大ヒットゲーム。異変を見つけたら引き返す(問題なければそのまま進む)というシンプルなルールと、あの手この手で迫ってくるさまざまな“異変”の組み合わせで新たなスタイルを生み出したことが選考委員会からも評価されているようだ。
『Consume Me』 (Jenny Jiao Hsia, AP Thomson, Jie En Lee, Violet W-P, Ken "coda" Snyder)
『Despelote』 (Julián Cordero, Sebastian Valbuena / Panic)
Excellence in Visual Arts(美術賞)
『Children of the Sun』 (René Rother / Devolver Digital)
標的に命中するごとに弾道をねじ曲げられる能力を駆使して、”たった1発の銃弾でマップ中に散らばったカルト信者どもを全滅させる”というパズル的な要素のあるスナイピングゲーム。フィルターがかったグラフィックや、銃弾を反射させて次々と屠っていく際のエフェクトなど、演出もスタイリッシュ。
『Hauntii』 (Moonloop Games / Firestoke)
さまざまなモノや存在に憑依して、戦ったりパズルを解いたりしながら進んでいく2Dアクションアドベンチャーゲーム。イラスト調のグラフィックやエフェクトが非常に美しく、サウンドも合わさって優雅な体験を生み出している。
『Judero』 (Talha and Jack Co, J. King-Spooner, Talha Kaya)
特注のフィギュアと手作りのセットを使ってストップモーションアニメの手法で作られたアクションアドベンチャーゲーム。執念で作られたおどろおどろしくて生々しくてどこかキュートに動き続けるグラフィックは必見!
『Nine Sols』 (RedCandleGames)
道教をベースにした“タオパンク”SF世界を舞台とする2Dアクションアドベンチャーゲーム。“弾き”を駆使して戦うハードな戦闘が特徴のひとつだが、美しい彩りのイラスト風に描かれるタオパンク世界や漫画風のカットシーン演出といったグラフィック面も評価が高い。
『Consume Me』 (Jenny Jiao Hsia, AP Thomson, Jie En Lee, Violet W-P, Ken "coda" Snyder)
『Thank Goodness You're Here!』 (Coal Supper / Panic)
Excellence in Audio(音響賞)
『Anger Foot』 (Free Lives / Devolver Digital)
極悪ギャングたちを相手に、ケツと邪魔なものを蹴りまくり銃をぶっ放しまくるという足癖の悪いFPS。Jaybootyによるサウンドは、そのテンションの高さにマッチしたエグいキック(バスドラム)が鳴り響くハードコアテクノだ。
『ODDADA』 (Sven Ahlgrimm, Mathilde Hoffmann, Bastian Clausdorff)
おもちゃの世界をテーマにした、かわいい音楽制作ゲーム。各ステージの仕掛けを動かし、そこで発見したサウンドを組み合わせていくことでトイトロニカ風のサウンドが出来上がる。
『Utopia Must Fall』 (Pixeljam)
ベクタースキャン風の鮮やかな描線とモダンなエフェクトによるグラフィックで展開される、レトロアーケードスタイルのローグライトシューティングゲーム。侵略者の群れを迎撃し、アップグレードで強化して、さらなる敵のWaveに対抗する。BGMには音楽アーティストのDatassetteが荘厳なシンセサウンドを提供している。
『Despelote』 (Julián Cordero, Sebastian Valbuena / Panic)
『INDIKA』 (Odd Meter / 11 bit studios)
『Thank Goodness You're Here!』 (Coal Supper / Panic)
Best Student Game(学生部門賞)
『A Dual Ascent』 (Mountain Toad Entertainment / Rubika Supinfogame)
山の頂上を目指す一匹と一人の冒険を描いたパズルアクションアドベンチャーゲーム。『Brothers: A Tale of Two Sons』のように、ひとつのコントローラーで2キャラクターを同時に動かすソロ協力プレイが特徴。Steamで無料配信されている。
『DisplaceMen』 (Eversea Club / leafaleaves)
海岸沿いの町を舞台とする、マジックリアリズム的テーマのアドベンチャーゲーム。この町では誰もが、あらゆるものを心理的に等価なものへと「置き換え」られる不思議な力を使えるという。金欠の画家である主人公は町に住む奇妙な人々と交流しながら、消えた人魚の謎を追っていく。
レトロなアドベンチャーゲームを連想させつつ大胆な使い方をしているユーザーインターフェースや、所持しているモノの心理的価値が変動した所で「置き換え」を行って利益を引き出したりする経済システムなどの実験的な設計も評価されているようだ。SteamでPC版が配信予定。
『Growth Spurt: A Meandering Intermission into the Afterhours of a Miscalculation』 (Games for my Computer)
MSペイントで描いた落書きのような(しかしかわいい)イラスト、ローポリ3D、実写取り込みの素材など、ZINE(同人誌)っぽい自由なスタイルで作られたアドベンチャーゲーム。itch.ioで配信中。
ミドルスクールのダンスパーティーでしでかしてしまったことにより退化してしまった主人公Nourが巻き起こすドタバタ劇を描く。前日譚を描いたコミックも無料で公開されている。
『Slot Waste』 (Vinny Roca / pickpanpuck productions)
妙に生々しい生物装置が加工されていく奇妙な工場ラインの様子を描いた、実験的なビデオゲームインスタレーション作品。プレイヤーはミニゲームとして装置を操作することで、そのグロテスクな作業に加担させられる。
『The WereCleaner』 (Howlin' Hugs / USC Games)
人狼の掃除人が主人公のステルスお掃除ゲーム。できるだけ人狼であることをバレないようにしながら仕事を完了できればいいが、騒がれたりしたら襲って食べてしまってもいい、ただし片付けなければいけないモノは増える……という仕組み。Steamで無料提供されている。
『Year Unknown』 (Julian Heuser)
はるか遠い未来の超巨大構造物を舞台とする、SFテイストの一人称視点アドベンチャーゲーム。人類の叡智すべてを収めているという“ライブラリー”を探索し、ふたつのAIとやり取りを交わしていく。Steamではデモ版も提供されている。